震災後、工場のあった場所は瓦礫の山になって、従業員と一緒に鍋をかき集めて磨いて、店で簡易的に黒酢煮を再開しました。
最近の様子ですが、今季も不漁です。去年も歴史的な不漁なのだと思ったのですが、去年は約40,000トンあって、女川市場に揚がったのは数千トン。1,000トンとか10,000とかピンとこないですけど、ヤマホンが震災前に女川市場で買っていた量は8,000トンなんです。それが去年4,000とか5,000とかしか揚がらないものですから、いかに少ないかということです。女川は比較的良いサンマが集まるんですよね。浜も高いので。好循環はあるのですが、それでも少ないです。サイズも小さいです。今日揚がったもので、100gを下回るのが7割です。一部大きいのもあるのですが。
やっぱり今まで日本人って贅沢だったんじゃないかなと思うんですよね。サバでも500g以上じゃないと食べないとか。
震災から10年ということですが、復興とは反比例するように水産資源が減っている感じです。
この辺の復興した会社も建物ができて、さあこれからだという時に、サンマを始め秋鮭とかもそうですが激減しています。
今はサンマもいわしも小型が多いので、小さいものを有効利用できればいいのではと思っています。