製品はスピリッツが作りあげます。その思いに共感しての注文は励まし以上に嬉しいです。
例えば、おとうふ揚げ。こういうと何ですが、製品から鼓動を感じるくらい製造では突き詰め続け、だからずっとこれでokはないのだと思っています。
放射能問題では、当時石巻水産界で私一人が水揚げに反対しました。こんな時こそ経営者の考えが問われます。その信念にグリーンコープは本格応援を始めたのでしょう。業界でも学び検査機器が入ります。
震災後、この地で見えた課題があり特に「心の復興」は遠く根が深く、自分や会社のスタッフが笑顔になるにはと悩む日々でした。水産加工で売り上げも戻らず借り入れも巨額、そんな中、３年前冷凍野菜加工場竣工し引きこもりの子たちと共に働く構想に最初はみんなに反対されました。
でも痛い思いをしたからこそ人の痛みが分かるようになるもの。DVで離婚して貧困でお母さんは育児放棄、児童虐待を受け引きこもった女の子がいました。一切無表情なその子が笑ったというだけで、そのことが会社で話題になり、良かったねぇと我々の笑顔で、その子がもっと笑顔になる、元気っていうのはやりとりでき居場所を作るんですね。
私は若者たちに言います。「お前らが『あがりっこ＝小さな灯り』になってるんだよ」って。家にも近所にも「あがりっこ点けてるんだ。ここをあがりっこだらけにしようよ」って言います。死ぬ位怖い思いをした子とか、中にはよく自殺しなかったなっていう子もいます。言葉で伝えきれない日々、灯りっこを製品に託します。
グリーンコープ生活協同組合連合会
