連合会 商品おすすめ委員会の「2025年度 北海道B(剣淵・生命を育てる大地の会、きたそらち農協北竜)視察・交流」の報告です
2025年度 北海道B(剣淵・生命を育てる大地の会、きたそらち農協北竜)視察・交流
日 程:2025年7月28日(月)~29日(火)
主 催:連合会商品おすすめ委員会
視察先:剣淵・生命を育てる大地の会(北海道上川郡剣淵町)
きたそらち農協北竜(北海道雨竜郡北竜町)
参加者:組合員 6名
同行事務局 2名
<はじめに>
グリーンコープでは、組合員が産地に出向いての視察・交流や、産地から生産者に委員会や単協に来訪いただいての交流を行っています。
2025年度の遠隔地視察・交流として、北海道の剣淵・生命を育てる大地の会、きたそらち農協北竜を訪問しました。その様子を紹介します。
【7月28日(月)】

●取り扱い商品・かぼちゃ
産直四つ葉剣淵のかぼちゃ九重栗イレブン
産直四つ葉剣淵のかぼちゃ
産直四つ葉剣淵の白い九重栗かぼちゃ
剣淵・生命を育てる大地の会は「食は生命」であるとの認識で1990年に設立。 食に対する考え、いのちを大切にする、また、土を大事に化学肥料・農薬をなるべく使用しないといった考えを持っているグループです。2016年度から「鳥越ネットワーク」を通じて取り引きを開始しています。
・砂田さんの圃場

鳥の足あとが残るほどふかふかな土です
・木下さんの圃場

畑一面に数千株の有機または特別栽培のかぼちゃが植えられていました。収穫は一個ずつ手作業で、畑に1列に並べたものを最後にトラクターで回収するそうです。

かぼちゃが地面に接する部分にできる黄色い模様(グランドマーク)は中の色と比例し、選ぶ指標にできるそう。オレンジ色が完熟。8~9月に収穫後、倉庫で追熟されて甘味を増し、12月の冬至まで出荷されます。産地でのおすすめの食べ方は、蒸したかぼちゃと片栗粉をまぜた「かぼちゃもち」。焼いて甘辛く味付けすれば、オヤツやおつまみになります♪
グリーンコープ生協おかやま 奥田
◆剣淵・生命を育てる大地の会事務所で交流

四つ葉剣淵の白い九重栗はカタログGREEN39~40号、四つ葉剣淵のかぼちゃ九重栗イレブンは35~37号企画です
ぜひ冬至に食べてください

【7月29日(火)】
2日目は北竜町にある、きたそらち農協北竜へ向かいました。赤とんぼ米C栽培の「ななつぼし」を栽培されている川村さんの圃場と、赤とんぼ米B栽培の「きたくりん」を栽培されている永井さんの圃場を視察しました。どちらも5月23日に田植えをした稲は花が咲き終わり、穂が付き始めていました。
・B栽培 永井さんの圃場

笑顔がすてきな永井さん
・C栽培 川村さんの圃場

川村さんは奥様の故郷福岡に毎年家族で帰省されるそうで、虫や、水辺の生物の話をされました。


穂が付き始めています
川村さんの「ななつぼし」は例年稲刈りが9月中旬頃ですが、今期は9月の初めには稲刈りの予定とのことです。今年は気温が高く稲の丈ばかり伸びていて、穂がいつもより少ないので収量が少なくならないか心配されており、北海道でも温暖化の影響を受けられている様子でした。お米の食味的には例年と変わらず出来ていると思うと言われて安心しました。北海道も夏は九州と変わらない位に暑くなり、色々な作物の作り方も毎年雨や気温などのデータを読みながら作業されているそうですが、毎年気候を読むのが難しくなっているそうです。
グリーンコープ生協ふくおか 小林
◆きたそらち農協北竜支所で交流


・青年部の圃場

北竜町からグリーンコープへの出荷は永井さんと川村さんのお二人のみです。毎年組合員のためにグリーンコープ基準でお米を作ってくださっていることに感謝の言葉を伝え、今年のお米もたくさんの組合員が待っていることをお伝えして北竜町を後にしました。
<おわりに>
広大な北海道で、有機栽培や減農薬栽培をしてくださる生産者と交流しました。剣淵・生命を育てる大地の会では、「食は生命」であり、安全な農産物を生産するという考えで、化学肥料と除草剤を使用せずに、産直四つ葉剣淵のかぼちゃを3種類栽培しています。生態系を活かした土づくりに力を入れ、鳥やキツネの足跡がくっきり残るほどふかふかの圃場に驚きました。かぼちゃが地面に接するところにできる黄色い模様「グランドマーク」は、中身の色と比例しており、貯蔵することで黄色からオレンジ色に変わり甘味が増している目安になるそうです。除草剤不使用での草取りや近年の有機堆肥の高騰、温暖化により栽培が難しくなっている中、日々工夫をしながら生産されていました。
きたそらち農協北竜では、赤とんぼ米のB栽培やC栽培をされているお米の圃場を視察しました。圃場には、蛙やトンボ、アメンボなどが見られ、稲の花が咲いていました。都道府県における認証においては2成分でカウントする農薬も、グリーンコープでは3成分とカウントするものもあることが分かり、改めてグリーンコープ基準の厳しさを認識し、安心・安全なお米のありがたさを実感しました。北海道の生産者は、組合員からのメッセージに心から喜び、その声をパワーの源に、組合員と同じ思いで生産してくださっていました。遠い北海道でも、顔の見える産直関係を実感できたことが嬉しく、生産者の思いを組合員に伝えていこうと利用普及に取り組みました。
連合会商品おすすめ委員会
2025年11月4日
