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連合会 商品おすすめ委員会の「2025年度 長野県りんご四産地視察・交流」の報告です

2025年度 長野県りんご四産地視察・交流

日 程:2025年7月23日(水)~7月25日(金)
視察先:・八ケタ会:産直りんご、産直プルーン
    ・ながの農協飯綱:産直りんご、産直桃、産直梨、産直洋梨
    ・ぽんど童:産直りんご、産直ぶどう
    ・信濃五岳会:産直りんご、産直桃、産直桃(ワッサー)、産直ネクタリン、産直プルーン、産直ぶどう
主 催:連合会商品おすすめ委員会
参加者:組合員 4名
    同行事務局 2名

 

<はじめに>

グリーンコープにはたくさんの産直産地があります。組合員が産地に出向き視察・交流をしたり、生産者に来訪いただいたりして交流を行い、生産者との顔の見える関係を大切にしています。
長野県にあるりんご三産地(八ケタ会、ながの農協飯綱、信濃五岳会)とは、早期予約りんごの取り組みに連動し、1997年から視察・交流を行っています。2019年台風19号の災害支援活動で出会い、産直りんご生産者となった「ぽんど童」が加わり、2022年から「長野県りんご四産地視察・交流」となりました。
2025年度の視察・交流の様子を紹介します。

 

【7月23日(水)】

 八ケタ会  

 
2019年に作成した連合会商品おすすめ委員会の看板のある小滝さんの圃場では、紅玉が植えられていました。雨が降らず、玉太りが悪いと言われていました。


連合会商品検討委員会の看板のある小林さんの圃場では、秋映えやふじが植えられていました。

八ケタ会は、りんごの町豊野・赤沼にありました。今年は、春が暖かくなり、訪れた夏には、「雨が降らない」「夕立ちすらない」と、口々におっしゃっていました。
雨が降るのをみんなでお願いし、その後、夕立ちがきたので生産者の喜ぶ顔が浮かぶばかりでした。生産者のみなさんが、手をかけ育てた木々には、りんごがたくさん実っていて、収穫まで無事にできて、私たちの手元に届きますように・・・。
おいしくて安心安全なりんごを、ぜひご利用ください。

グリーンコープ生協ふくおか 中村


水害支援金で植樹した「夏あかり」の圃場

・佐々木さんのプルーンの圃場


品種は、サンタス、アーリーリバー、オパールなどが植えられていました。

・小原さんのプルーンの圃場


もぎたてのプルーンは甘くて、ジューシーなおいしさに驚きました!


今年は豊作の様子。品種はアーリーリバー


たわわに実っているプルーン 品種はオパール

 

【7月24日(木)】

 ながの農協飯綱  

・若林さんのりんごの圃場


若林さんの圃場は、新わい化栽培をされていました。昨年からの夏の高温で枯れている木もあり、収量が減ると言われていました。

若林さんの圃場は、標高515mの高地にありました。整備された園地には、ふじ・つがる・シナノゴールドが70aと、新わい化栽培のシナノスイート・シナノリップが60a、合計130aの面積で栽培されていました。今年は雨が少なく、高地のため水を運ぶこともできません。高温になるとハダニが発生するので、小島さん(元農協の技術指導者)と綿密に相談しながら対策をしているそうです。連日の暑さで大変な農作業ですが、若林さんの人柄がわかる綺麗な圃場でした。

グリーンコープ生協おおいた 山下

※新わい化栽培(高密植栽培)
従来のわい化栽培よりもさらにコンパクトな低樹高な小型樹。最大の特徴は、密植栽培での省力化、早期多収。小型樹なので、より多くのりんごの樹を植えるので、通常6~7年で収穫量が上がるところ、4~5年で多収量となる。

 

長沼林檎生産組合ぽんど童  


猛暑で一部分だけ日焼けしたものや、鳥害で出荷できない夏あかり


出荷待ちの夏あかり。

長沼林檎生産組合ぽんど童のみなさんは、夏あかり・紅玉・グラニースミス、スリムレッド、秋映えなどたくさんの種類を出荷されています。グループを作るきっかけは、高齢化や後継者不足でりんご栽培をやめる方たちが増え、耕作放棄地となった畑が増えたので、有志で集まり、個人の畑の合間を縫って共同で圃場の管理をされています。今年は水不足、日焼け果、鳥の被害、腐乱病などがみられます。りんごの木の木陰で輪になって色々なお話を聞かせて頂き、ホット一息ついたひと時でした。

グリーンコープ生協くまもと 柴田

 

 四産地合同交流会  

   

生産者からは各産地の生育状況を報告いただきました。どの産地も、順調に生育しているということでしたが、信濃五岳会では、一部の圃場が雹被害に遭い、収量が落ちると報告されました。グリーンコープからの報告では、組合員がチラシやグッズを持参したりして、早期予約に向けた取り組みの活動を生産者に実際に見ていただくよい機会となりました。グリーンコープ農産本部からは近年の受注状況、早期予約に対する取り組みなどを報告しました。組合員からのメッセージ集を贈呈しましたが、毎年、メッセージを楽しみにされており、作業の励みになるそうです。

 

【7月25日(金)】

信濃五岳会  

信濃五岳会は、1980年からグリーンコープの前身生協と取り引きをされていた方が、仲間を集め4名で立ち上げ、2024年現在は5名のグループです。

・清水さんのりんごの圃場

ふじ、シナノスイート、秋映え、シナノゴールドなどが植えられていました。5月の「りんご博士・みかん博士養成講座」では、「とても順調に育っています!」とお聞きしていた信濃五岳会のりんごたちは、その1週間後くらいにほんの数時間に雹の被害にあいました。
丹精込めてそれまで育てていたりんごは、葉を突き抜け痛々しい傷がつけられていました。生産者の気持ちを思うと、本当につらく悲しく思います。
それでも、暑い中引き続き頑張って育ててくれていました!

 
雹によって実や葉が傷ついたりんご

・寺島さんのシャインマスカットの圃場

 

約2200~2300の袋がかかったシャインマスカットの房がきれいに並んでいるぶどう棚を見ながらお話を聞きました。袋の中を見せてもらいましたが、順調に成長しているということでした。

・須山さんのプルーンの圃場


広い圃場にアーリーリバー、オパール、サンタスが植えられていました。どの木もたくさんのプルーンが生っていました。

視察に訪れた日の朝、プルーンの重みで折れた木があったそうです。どの木もプルーンがすずなりに実っていました。


高所作業車に乗って収穫体験!

・大島さんの圃場


出荷間近のネクタリン


黄金桃

大島さんの圃場では、王林やふじの他、ネクタリン、黄金桃、ワッサーなどの果樹が植えられていました。霜害があったそうですが、今のところ順調に生育していました。

 

<おわりに>

圃場に着くと、摘果されたりんごが辺り一面に広がり、手作業で一つひとつ見分けながら作業をされた様子が目に浮かびました。今年は、空梅雨でほとんど雨が降らず、りんごが玉太りできないことや、葉の裏側に寄生し養分を吸い尽くし、果実の肥大や着色・糖度にも影響を及ぼす害虫「ハダニ」が雨で流れず、大変心配されていました。
信濃五岳会や八ケタ会では、5月末に局地的な台風のような風と雹が降り、葉がちぎれ穴が空いたものや、りんごの実に傷がつく被害を目の当たりにし、心が痛みました。また、猛暑により比較的標高の高い圃場でも、日焼けしたりんごの被害が多く見られました。「今まではこんなことはなかったのに…」という生産者の声が多く、近年の猛暑や異常気象の影響でご苦労されている様子をお聞きしました。そのような中でも、試行錯誤しながら安心・安全な産直青果を組合員に届けようと努力される生産者に感謝の思いが溢れました。夏あかりから始まる多品種の産直りんごを筆頭に、シャインマスカット、プルーン、桃、ネクタリンやワッサーなど、美味しさが詰まったグリーンコープの産直青果をたくさん利用して食べてほしいと、一丸となって利用普及に取り組みました。

連合会商品おすすめ委員会

2025年10月31日

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