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連合会 商品おすすめ委員会の「2025年度 合同会社グリーンコープTMRセンター、株式会社グリーンコープミルク、株式会社耶馬渓ファーム視察」の報告です

2025年度 合同会社グリーンコープTMRセンター、株式会社グリーンコープミルク、株式会社耶馬渓ファーム視察

日 程:2025年6月9日(月)
主 催:連合会商品おすすめ委員会
場 所:合同会社グリーンコープTMRセンター(大分県日田市渡里)
    株式会社グリーンコープミルク(大分県中津市山国町宇曽)
    株式会社耶馬渓ファーム(大分県中津市耶馬渓町大字金吉)
参加者:組合員       10名
    同行事務局    4名
              14名

<はじめに>

グリーンコープ連合会商品おすすめ委員会では、メーカーの商品作りに対するこだわりや取り組む姿勢を知り、グリーンコープ商品についての理解を深め、多くの組合員に伝え、利用につながることを目的に、商品メーカーとの視察・交流を行っています。
毎年、グリーンコープの食べもの運動の象徴であるGC「産直びん牛乳」の歴史やこだわり、よさ、美味しさを多くの組合員に伝え、利用につなげられるよう、誕生に関わった先輩組合員やメーカーなどを講師に迎え、学習会を行ってきました。
牛乳メーカーから製造撤退の申し出が届いたことをきっかけに、グリーンコープは自分たちの力で産直びん牛乳を製造することを決意しました。

新たな一歩を踏み出した私たちのびん牛乳を組合員がこの先も飲み続けていくため、建設中の1,000頭規模の酪農場となる株式会社耶馬渓ファーム、すでに稼働している国産の飼料を製造する合同会社グリーンコープTMRセンター、株式会社グリーンコープミルクの3つの施設を視察しました。

 

<グリーンコープのびん牛乳の商品特長>

①風味と栄養を守るパスチャライズ殺菌
②クリームが浮かぶノンホモ牛乳
③おいしさと環境を守るびん
 

 

<視察の様子>

★乳牛飼料の生産拠点「合同会社グリーンコープTMRセンター」

TMRセンターは、牛の餌を作る工場です。原材料となる九州の産直米・青果生産者が栽培する飼料用作物(トウモロコシ、牧草など)、酒造メーカーのウイスキー粕、福岡県の豆腐メーカーの飼料用おからなどが保管されていました。水分の多いものは、乳酸菌をつけて発酵させ腐敗を防いでいるとのことで、私たちが食べる発酵食品と同じ様な香りがしました。今は、国産・国内製造の材料が60%、外国産が40%程度の配合で作っているそうです。どちらもnon-GMOの原材料とのこと。将来は国産または国内製造のものばかりで作りたいという、私たち組合員の願いが叶えられるよう、グリーンコープのびん牛乳を利用し、応援していきたいと思いました。

グリーンコープ生協ひろしま 水本


副産物:ビール・ウイスキー粕


副産物:豆腐(おから)粕


広々としているTMRセンターの中


エサをミキシングし、ロールで巻きます。


保管後、生産者へ運ばれます。


長谷川センター長を囲んで

 

★1,000頭規模の牧場「株式会社耶馬渓ファーム」

耶馬渓ファームは、グリーンコープが目指す「共生循環型」のびん牛乳づくりを支える新しい農場です。広さは約11ヘクタール。牛は一頭あたり8㎡の広さで、約700頭をのびのびと飼育する予定です。糞尿は、微生物や水の力を使うBMW技術で堆肥にし、農場に戻すという、自然の仕組みを活かした循環型の取り組みです。地域との調整や遺跡の発見を経て、2026年6月の完成を目指しています。環境にも牛にもやさしいこの農場の完成が今から楽しみです。

グリーンコープしがまる生協 才松


まだまだ造成中


完成が楽しみです


耶馬渓ファーム新酪農場 完成予想図


耶馬渓ファームをバックに

 

★牛乳と未来を詰める、びん牛乳工場「株式会社グリーンコープミルク」

山国川が側を流れる自然豊かな場所にびん牛乳工場があります。毎日17tの生乳が運ばれ1日約2万5千本のびん牛乳が作られています。ちょうどカフェミルクの充填中でした。品質検査や細菌検査をクリアした後パスチャライズ殺菌され、それぞれの工程を経て3種類の牛乳が製造されます。充填ラインは空気清浄機で囲まれ人の手が触れないよう衛生管理も徹底されていました。びんの検査も機械の後に人の目でも点検します。洗浄などで出る廃水は排水処理システムで浄化してから山国川に流すそうです。自然豊かな場所にあり、環境にも配慮していました。最新設備の自社工場で作られたグリーンコープ自慢のびん牛乳です。

グリーンコープやまぐち生協 大山


びん牛乳充填中


排水処理施設


品質管理室


グリーンコープミルクびん牛乳工場 玄関前で

 

<参加者の感想>

・自然豊かな場所で飼料が作られ、耶馬渓ファームで飼育される母牛のエサとなり、搾乳された生乳が最新の機械でびん牛乳となることが実感できた。複数の層を通ってゆっくりと72度15秒まで温められること、人が入らないクリーンルームで製造されていることが分かった。自信をもって組合員にすすめていけることが確認できた。
・TMRセンターでは、生産者ごとに飼料が作られていることを聞いた。耶馬渓ファームでは、放牧のイメージだったが、成牛舎や乾乳舎があり、ちゃんと牛が管理されることが分かった。グリーンコープミルクは、1つ35トンの生乳タンクが3つ並んでいた。生乳タンクはあと1つ増やせるそうなので、目標の年間700万本を超えるように、多くの組合員に利用普及していきたい。
・耶馬渓ファームはまだ造成中だったが、とても広くBMW技術を使って堆肥を処理して循環させるなど、完成に向けていろいろなことが実現していると実感できた。グリーンコープミルクはとても衛生的で、工場内の案内も分かりやすかった。

 

<おわりに>

産直びん牛乳が飲めなくなるかもしれないという危機的状況を乗り越えて、一歩一歩着実に組合員の夢をカタチに進めてきたびん牛乳工場(グリーンコープミルク)、酪農場(耶馬渓ファーム)、飼料工場(TMRセンター)を視察しました。TMRセンターでは現在4種類の飼料が作られており、一つひとつの飼料が食べものであったことや、これらを混ぜた飼料を牛たちが食べて原乳が作られていると実感しました。耶馬渓ファームでは、BMプラントを設置することで、大量に排泄される糞尿を生物活性水やBM堆肥にかえ、牛の寝床や圃場の肥料、飲み水や洗浄水として活用されるそうです。基礎工事の建設が着々と進んでおり、完成に向けて胸が高鳴りました。グリーンコープミルクでは、食べもの運動の象徴であるびん牛乳を自社工場で製造できるようになった道のりを振り返り、嬉しさが込み上げました。生乳は、ゆっくりと72度になるまで温められ、その後15秒間、複数の層を通りながら殺菌されます。衛生的な工場で商品としてではなく「食べもの」として大切に扱われていることを再確認しました。視察したことで、グリーンコープの共生・循環型酪農プロジェクトの実現に向け、より一層、皆で盛り上げていこうと思いを共有しました。真の産直びん牛乳の誕生に向けて、一人ひとりが思いをもって語り、未来の子どもたちに「バトン」を繋げていきます。

連合会商品おすすめ委員会

2025年10月30日

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