連合会 商品おすすめ委員会の「2024年度商品メーカーの視察・交流 『福留ハム(株)広島工場』視察・交流」の報告です
2024年度商品メーカーの視察・交流 「福留ハム(株)広島工場」視察・交流
日 時:2024年5月16日(木)9:30~13:10
場 所:福留ハム(株)広島工場(広島市安佐北区三入南1-7-20)
主 催:連合会商品おすすめ委員会
参加者:組合員 13名
同行事務局 3名
メーカー 9名
<はじめに>
グリーンコープ連合会商品おすすめ委員会では、メーカーの商品作りに対するこだわりや取り組む姿勢を知り、グリーンコープ商品についての理解を深めています。また多くの組合員に伝え、利用につなげることを目的に、商品メーカーの視察・交流を行っています。
今回は、昨年リニューアルしたハム・ソーセージの「こだわりシリーズ」を製造している「福留ハム(株)広島工場」へ視察に行きました。その様子を紹介します。
ソーセージの製造ラインをガラス越しに視察しました。
亜硝酸、リン酸塩、ソルビン酸等の添加物が機械に残留していないか拭き取って検査をした後、朝一番にグリーンコープ商品の製造が開始されます。
工場の生産ラインにはAIも導入され、異物を取り除く品質管理も徹底されていました。
(グリーンコープ生協(島根)小田)
充填ラインはグリーンコープ指定の天然羊腸(塩水漬け)が使われており、9mほどあります。1本約14~15gに充填されます。羊腸の最初と最後は手作業で結ばれており、よく見ていないと分からない速さの職人技には驚きました。
スモークハウスではソーセージを乾燥・燻煙・蒸煮・加熱殺菌したものを、自動で冷却室に送り込み、無菌の冷水シャワーと冷風で冷却しています。ドイツのフェスマン社に特別注文したコンピュータ制御による最新鋭の全自動の燻煙冷却装置です。
室内は温度15℃、湿度60%に保たれています。きれいに並べてつるされたウインナーには圧倒されました。
2班に分かれ、クリーンルーム・包装ラインを視察しました。毛髪やほこりなどを持ち込まないように着衣を整え、手指洗浄消毒を徹底して行いました。
新設されたクリーンルームは、グリーンコープ専用の肉を漬け込む冷蔵庫です。GC「産直豚肩ロース」をGC「海水塩(なぎさ)」を使った塩水に1ヵ月ほど漬け込みます。肉と塩だけの原料でおいしい、GC「こだわりのあらびきウインナー」を作るため、たくさん試作をされたそうです。
(グリーンコープ生協ひろしま 水本)
室内は少し寒いのですが、みんな真剣に話を聞いています。
4℃以下に保たれた冷蔵庫の中で3ヵ月かけて漬け込み、保水性や結着性を高め、旨味成分が引き出されます。シンプルだからこそ本物の美味しさが味わえる価値ある商品になっています。
開発までに3年以上の歳月をかけたこだわりシリーズは、黄金比率の塩水の中に豚肉を漬け込み、作りだされる漬け込み液が要です。
(グリーンコープ生協(島根)小田)
塩と肉だけで美味しいハム、ソーセージを実現するために徹底した温度管理と衛生管理、職人の目が大切だそうです。
外国産の豚や、国産の豚で何度も試作をされたそうですが、「GC『産直豚』が一番美味しくできた、エサの違いが大きいと思う」と嬉しいお言葉をいただきました。塩は組合員の想いに応えて、GC「海水塩(なぎさ)」が使用されています。
(グリーンコープ生協ふくおか 谷)
福留ハム(株)広島工場の前で集合写真
<視察を終えて>
一般的なハム・ソーセージの原料肉の多くが外国産と言われる中、グリーンコープでは、飼料からこだわった産直豚肉とGC「海水塩(なぎさ)」で作られています。食品添加物不使用のグリーンコープのこだわりシリーズのために、クリーンルームが新設されました。また、リン酸塩漬けされた天然羊腸が主流の中、GC「こだわりのあらびきウインナー」は、塩水漬けした大変貴重な天然羊腸を使用することで、充填スピードが遅くなり多少効率が悪くなりますが、安心・安全を追求しています。GC「こだわりのあらびきウインナー」の漬け込み液を余すことなく、グリーンコープのこだわりシリーズのハムやベーコンにも使われることを知り驚きました。添加物の宝庫と呼ばれるハム・ソーセージで、豚肉と塩のみで作る事は不可能と言われてきましたが、お肉本来の旨みを最大限に引き出したグリーンコープらしいこだわりシリーズを諦めず、3年の月日をかけて完成させてくれたメーカーの熱意と努力に感謝し、利用普及に取り組んでいこう!と思いを新たにしました。
連合会商品おすすめ委員会
2024年8月28日