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連合会 商品おすすめ委員会の「2023年度 長野県りんご四産地視察・交流」の報告です

 

2023年度 長野県りんご四産地視察・交流

日 時:2023年7月30日(日)~8月1日(火)
視察先:・八ケタ会 
     出荷品目:産直りんご、産直プルーン
    ・ながの農協飯綱
     出荷品目:産直りんご、産直桃、産直梨、産直洋梨
    ・ぽんど童
     出荷品目:産直りんご
    ・信濃五岳会
     出荷品目:産直りんご、産直桃、産直プルーン

主 催:連合会商品おすすめ委員会
参加者:組合員5名、同行事務局2名

《はじめに》
グリーンコープにはたくさんの産直産地があります。組合員が産地に出向き視察・交流をしたり、生産者に来訪いただいたりして交流を行ない、生産者との顔の見える関係を大切にしています。
長野県にあるりんご三産地(八ケタ会、ながの農協飯綱、信濃五岳会)とは、早期予約りんごの取り組みに連動し、1997年から視察・交流を行なっています。2022年から、災害支援活動(2019年台風19号)で出会い、産直りんご生産者となった「ぽんど童」が加わり、「長野県りんご四産地視察・交流」となりました。
コロナ禍で現地に出向いての視察・交流を行なうことができませんでしたが、2022年度より、視察・交流を再開しました。
2023年度の視察・交流の様子を紹介します。

 

7月30日(日)

八ケタ会の圃場の視察
八ケタ会は1972年に若手農家の勉強会として発足し幅広い年齢層で、生産者に番号があるのも特徴です。会員一人ひとりがかけがえのない存在なので引退された方の番号は他の会員に使わない方針だそうです。今年は、例年より2週間早く花が咲きその後遅霜が7回あり、大事な受粉の時期に被害にあった上に異常な暑さで、着果量は少なめで変形やサビ果も多く、全品種とも収量が少なく厳しい状況とのことです。それでも、生産者のみなさんは持ち前の明るさと安全で美味しい果物を作るという強い思いで前向きに取り組まれています。

(グリーンコープ生協ひろしま 並木)


通称「アップルライン」にある看板と八ケタ会の皆さん


2019年の浸水被害時後も丁寧なお世話を重ね、生き延びている逞しいりんごの樹


グリーンコープの支援金で植樹した「ふじ(りんご)の木」に「夏あかり」を接ぎ木

 

7月31日(月)

ながの農協飯綱の圃場視察
グリーンコープとの繋がりは長く30年ほどです。 平成3年から減農薬りんご研究会代表をしている増田さんは、「減農薬は大変で、やめようかと考えたこともあったが、続けてこられたのは組合員の皆さんが食べてくれるから。気候変動で大変なことも多いが、そこは 専業農家の腕の見せどころ。」と力強い言葉をいただきました。奥様は「はずかしい」と今回は会えませんでしたが、仲の良い雰囲気は、増田さんのお話からしっかり感じられました。

(グリーンコープ生協ふくおか 片山)


増田さんと一緒に


宮本さんの洋梨の圃場
「マルゲリット・マリーラ」
今年は雨が少ないため小さめだそうです。

 

ぽんど童の圃場視察
国道沿いは「アップルライン」と呼ばれる程、りんご畑が広がる所に圃場があります。高齢化や後継者不足で栽培を辞められた方から、耕作放棄地を引き継ぎ、共同で圃場を管理されています。2年前の遅霜の被害を受けた時に、グリーンコープのカンパで防霜ファン2基を設置されました。圃場のある赤沼地区は「霜の通り道」と言われ、今年も遅霜の影響を受けましたが、防霜ファンがある今では一番の対策になっています。

(グリーンコープかごしま生協 内山)


間もなく収穫の夏あかり


ぽんど童の生産者のみなさんと

長野県りんご四産地合同交流会
交流会や懇親会では「りんごや桃の生産を辞めて、他のものを栽培しようかと考えたりもする。」と話されていました。2年に1度の凍霜害に覚悟を決めている方もいれば、かなりショックで落ち込んでいる方もいらっしゃいました。私たちがカタログで減農薬の産直りんごを購入できるのは、生産者の皆さんの努力があるからこそで、本当に心から感謝しなければと思いました。そして、化学合成農薬、摘果剤、除草剤を使わず育てられた貴重な産直りんごのことをたくさんの組合員に伝え、みんなで利用し生産者を応援していきたいです。

組合員からのメッセージ贈呈

交流会での集合写真

 

8月1日(火)

◆信濃五岳会の圃場視察


須山さんのりんごの圃場は普通樹栽培で台木がなくそのまま樹齢30~40年の大きな木がそびえ立っていました。


清水さんのプルーンの圃場
霜の影響で実がならず、出荷できなかったそうです。

昨年はプルーンが豊作で枝がしなる程たくさん実をつけていたけれども、今年はりんごだけでなく、「プルーン」や「桃」も例年と比較できないほど少ないそうです。数量限定で抽選になるとのことでした。数量限定の時もみなさんあきらめずに注文してくださいね。


大島さんの桃の圃場
「桃は例年の半分と少ないけど、気温が高い分、甘くて美味しいので楽しみにしてください。」とのことでした。


信濃五岳会の会長の小林さん(左)は霜の影響のため、今年の収穫は早々にあきらめたことや、虫が苦手な息子さんのことを笑顔で話されていました。

 

《視察を終えて》
視察・交流する中で、長野県はりんごの産地だと今まで思っていましたが、桃やぶどう、プルーンなどさまざまな果物を作っているフルーツの産地だと知り、カタログで見るのが楽しみになりました。視察をすることで、りんごだけでなく、どのフルーツも霜の被害が大きいことを知りました。自然を相手に努力や困難を乗り越えてきた生産者の皆さんは、「頑張りすぎないこと」「自然相手だから仕方ない」「できることをする」など、どんな時でも前向きな姿勢でいる事や、良い意味で力をぬく事など、生きる上でも大切なことを教えてもらった気がしました。

連合会商品おすすめ委員会

2023年10月3日

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