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連合会 商品おすすめ委員会の「2023年度 やまなし自然塾視察・交流」の報告です

 

2023年度 やまなし自然塾視察・交流

日 時:2023年7月3日(月)~4日(火)
視察先:山梨県
取扱商品:桃・・・「黄金桃、白鳳、白桃」
     ぶどう・・・「デラウェア、甲斐路、シャインマスカット、甲斐のくろまる」
主 催:連合会商品おすすめ委員会
参加者:組合員11名、同行事務局2名

<はじめに>
グリーンコープにはたくさんの産直産地があり、組合員が産地に出向き視察・交流をしたり、生産者に来訪いただいたりして交流を行ない「生産者との顔の見える関係」を大切にしています。
今回、やまなし自然塾を訪問し、視察および交流を行なってきました。

やまなし自然塾は、「土と水と食を考える会」として1990年に設立された果樹生産者が主体の会です。山梨県の自然を活かし安全性に配慮した高品質な果樹づくりを目指しており、グリーンコープとはBMW技術をとおして出会い、1996年より取引が始まりました。
BMW技術とは、B=バクテリア、M=ミネラル、W=ウォーターの略で岩石と腐葉土と水の力による自然浄化を基礎とする農法です。

グリーンコープの産直産地「やまなし自然塾」のぶどうや桃の圃場を視察し、交流を行なった様子を紹介します。

 

【7月3日(月)】

〇黒富士農場の見学

黒富士農場は、やまなし自然塾の事務局を担われています。
甲府駅から車でしばらく山道を走り、標高1100mに位置する自然豊かで見晴らしの良い場所にある黒富士農場。代表の向山さんから農場について、またやまなし自然塾についてお話をしていただきました。黒富士農場ではとても質の良い湧水が出て、アニマルウェルフェアを掲げ鶏卵の生産と、鶏糞を利用してBM堆肥とBM活性水を生産されています。18鶏舎あるにもかかわらず、匂いも気にならず、蠅などの害虫もいない、これがBMW技術の効果なのかと驚きました。

グリーンコープ生協とっとり 吉田さん

 

〇堆肥

黒富士農場で製造されている有機堆肥は、鶏糞100%で2ヵ月発酵させて作る「GREEN STUFF」と、紅茶の茶葉と鶏糞を2対1で配合し1ヵ月発酵させて作る「BM活性堆肥」との2種類があります。BM活性堆肥は、サラサラした形状で紅茶の茶葉が鶏糞の臭いを消してくれる効果もあり、土壌改良や土作りに適しているとのことです。やまなし自然塾の生産者さんも積極的に利用されているこの堆肥は、向山さんのこだわりが詰まった安心安全なものでした。桃やぶどうの美味しさの秘密、納得です。

グリーンコープ生協(島根) 小田さん

 

〇BMWプラント見学

BMW技術(環境保全型自然循環農法)に欠かせないBM活性水を作るプラントを見学しました。BMペレット、安山岩や花崗岩などの岩石、BM活性堆肥を利用し、地下水を8tタンクに入れ、曝気させながら9つのタンクを通過すると、「生きものによい(栄養になる)水」が完成します。タンクの傍は熱気にあふれ、微生物が活性化している様子が肌で感じられ、黒富士農場周辺の自然の恵みと排泄物だけで活性水が作られていることを実感できる素晴らしい時間でした。

グリーンコープ生協おおいた 福山さん

 

〇荻原フルーツ農園視察・交流

萩原フルーツ農園は、ぶどう、桃、柿、オリーブを栽培されています。当日は、シャインマスカットの圃場で説明していただきました。ぶどうは、栄養が分散しないように1枝に1房程度になるように数を調節し、さらに1房の実も40粒程度(シャインマスカットの場合)に摘粒(粒を摘み取る)されるそうです。農薬の希釈にもBM活性水を使用されています。以前は、BM活性水を購入されていましたが、ふんだんに使えるようにと農園にBMプラントを作られたそうです。

グリーンコープ生協(長崎)濵さん

 

【7月4日(火)】

〇甘利さんの桃農園視察・交流

収穫時期の桃の圃場を見学させていただきました。私たちが視察に来るので圃場が見やすいようにと草を刈ってくれていましたが、普段はひざの高さくらいまで草を生やした草生栽培をされ、その中で作業をしています。生産者の甘利さんご夫婦は桃を作って50年のベテラン。「収穫時期は嬉しいけれど、一番大変な時期だ」と話してくださいました。また「以前と比べて収穫時期が2週間から10日ほど早くなり、平均気温も上がっている。一晩に200mmの大雨が降ったこともあった。」と異常気象を体感している話もお聞きしました。

グリーンコープ生協ふくおか 片山さん

 

《視察を終えて》
やまなし自然塾の事務局をしている黒富士農場は、山梨百名山の山々に囲まれた標高1100mの自然豊かな場所にあり、こだわりの飼料と綺麗な湧き水を与え、平飼いでたまごを生産していました。その鶏糞を使ってBM堆肥やBM活性水を作り、その活性水を100倍や1000倍に希釈して使用していました。圃場に撒いたり苗木にかけたりする事で、害虫の発生を防ぎ、農薬の使用を減らすことに繋がります。『子どもたちが圃場に来て手でもぎり、そのまま口にするものが安心で安全なものであってほしいとの思いから減農薬栽培に取り組んできた。孫たちが今、笑顔で食べている姿を見ると、減農薬栽培をやってきてよかった』と言われていました。前会長の小沢さんは、『今まで活動してきて30年!農業者として志高く挑戦してきたが、組合員と交流してきて本当に楽しかった。顔と顔の見える関係で、直接声が聞ける関係が、私の生きる力になった。今まで心豊かにやってこられたのは皆さんのおかげです。本当にありがとう。』との言葉に胸が熱くなりました。1000kmの距離を超えて届けられる桃やぶどうのすばらしさを多くの組合員に伝え、利用普及につなげていきます。

連合会商品おすすめ委員会

 

2023年8月7日

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