連合会商品おすすめ委員会の2023年度 non-GMO異性化糖メーカー群栄化学工業（株）との交流の報告です

2023年度 non-GMO異性化糖メーカー群栄化学工業（株）との交流

日　　時：2023年5月17日（水）　10:30～12:00
開催場所：博多大博通りビルディング　301会議室
主　　催：連合会商品おすすめ委員会
参加者：群栄化学工業株式会社（本社：群馬県高崎市）　荻野さん、小島さん、神田さん
　　　　　丸紅食料株式会社　能川さん、重松さん、米村さん
　　　　　連合会商品おすすめ委員　　　25名
　　　　　共同体組合員事務局　　　　　 3名
　　　　　連合会職員事務局　　　　　　 4名

はじめに
異性化糖とは、タピオカやバレイショなどのでんぷんから作られる液糖（シロップ状）のことで、すっきりした甘さが特徴です。清涼飲料や冷菓、調味料、お菓子などの甘味料として多くの食品に使用し、原料表示では、「果糖ぶどう糖液糖」「ぶどう糖果糖液糖」などと記載されています。

異性化糖は、遺伝子組み換え原料であるか否かの表示義務がないことから、遺伝子組み換え不分別の異性化糖が使用されている不安がありました。
2017年、グリーンコープは組合員の念願だった遺伝子組み換えでない異性化糖（non-GMO異性化糖）が製造できる群栄化学工業（株）と出会い、「グリーンコープの指定原料」としてグリーンコープ商品で、異性化糖のnon-GMO化への切り替えをすすめています。
継続してnon-GMO異性化糖類を製造いただくための関係を築いていくことを目的に、連合会商品おすすめ委員会では、メーカーに来訪いただいたり、メーカーを訪問して交流を行なっています。
2023年度は、製造メーカーである群栄化学工業（株）と、帳合先の丸紅食料（株）に来訪いただきました。

＜交流の様子＞

学習会では、異性化糖やnon-GMO異性化糖を製造するにあたって、不分別品（GMO異性化糖）と確実に分別するための徹底した管理方法など丁寧に説明いただきました。また、不分別品からnon-GMO異性化糖の製造に切り替える時のタンク（糖化槽）の洗浄は、洗剤を使わず水で洗浄されていることもお聞きし安心しました。

non-GMO異性化糖と水あめをなめてみました。異性化糖はサラサラとした無色透明の液状で、すっきりとした甘さがありました。液状なので使用しやすいことから、清涼飲料や、ドレッシング、たれなどに広く使われるということが分かりました。

交流を行なった商品おすすめ委員の感想を紹介します。
＊群栄化学工業（株）で製造されている異性化糖の内、non-GMOの異性化糖の割合が全体の1割ということに驚きました。私たちは知らずに遺伝子組み換えされたものを口にしているのだと思いました。
＊グリーンコープで使用されているnon-GMOの果糖ぶどう糖液糖は安全なもの、しかも国内では珍しくとてもありがたいものであるということがよくわかりました。夏には安心してGC「ポッキンチュー」を子どもに食べさせられます。
＊たった1割のnon-GMO異性化糖の内、グリーンコープはまだわずか数％しか使用していないとのことで、グリーンコープ商品に使用されている異性化糖の切り替えを、もっとすすめてほしいと思いました。
＊non-GMO異性化糖は作物の入手や分別管理を徹底しているので、価格が高くなることが納得できました。

non-GMO異性化糖を作り続けてほしいという思いを込めた
組合員からのメッセージをお渡ししました。

＜学習会を終えて＞
そもそもの異性化糖の話から、non-GMO異性化糖への切り替えを厳密に運用されていることなど、直接原料メーカーの方から貴重なお話を伺うことができました。また、今回の学習会を受けて、遺伝子組み換えの食品をなくしていくには、私たち一人ひとりが買い物をするときの選択が大事だと、改めて実感しました。
グリーンコープに加入すれば、貴重なnon-GMO異性化糖を使用した商品が手に入ることを、グリーンコープ商品の特長の一つとして、広く伝えていきたいと思いました。今後も、non-GMO異性化糖を使用した商品を増やしていくとともに、その利用普及に繋げていきたいと思います。

＜non-GMO異性化糖を使用した商品を紹介します＞