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連合会 商品おすすめ委員会の2023年度りんご博士・みかん博士養成講座の報告です

 

2023年度りんご博士・みかん博士養成講座

日 時:2023年5月9日(火)10:30~15:00
場 所:大博多ビル11階
参加者:りんご生産者・農協職員    9名  
    みかん生産者         6名
    組合員            52名
    連合会農産部職員事務局    3名
    連合会ワーカーズ       2名
    共同体組合員事務局      5名
                   77名

主 催:連合会商品おすすめ委員会

 

<はじめに>
連合会商品おすすめ委員会では、毎年5月に秋の早期予約りんご・みかんの取り組みに向けて「りんご博士・みかん博士養成講座」を開催しています。今年度も産直りんご生産者と産直みかん生産者を講師に迎え、栽培から収穫、出荷までの様子などのお話を聞きました。
また、多くの組合員へ生産者のこだわりや安心・安全なりんご・みかんであることを伝えられるように、定期予約の大切さを学び、各生協で活かせるように交流を行なっています。
今年度の「りんご博士・みかん博士養成講座」について、ご紹介します。

はじめに連合会商品おすすめ委員の片山さんが「私にとって、りんごやみかんはとても身近な果物です。そのりんごやみかんがどのように栽培されているか、直接話を聞くことができる貴重なチャンス!!昼食交流では、生産者の方のお顔を見ながら、グループでぜひ、有意義な時間となるようにしっかり学習しましょう。」とあいさつされました。

 

<生産者のお話>
りんごの花が咲く1週間の間に受粉の作業があります。授粉用のハチもいますが、長野や青森、岩手での5月ごろはまだまだ冷え込んで、霜や雪が降ったりするとハチが飛ばないので、人工授粉も行なっています。人工授粉がうまくいかないと、傾いたりんごになったり、遅霜や雨の影響で表面に傷がつきサビがついたようなりんごになります。花の時期の天候がとても影響します。夏の暑い時期は、乗用の草刈り機や手動の草刈り機を使って作業をしますが、傾斜がきつい斜面での作業は大変です。
りんごの色づきをよくするために、りんごの近くの葉を落としたり、日当たりがよくないりんごの面に日を当てる「玉まわし」作業は大変です。収穫するりんごははさみを使わないで1個1個丁寧に手で収穫しています。
組合員のみなさんから予約注文をいただくことで、市場に左右されることなく完熟するまで木に生らし、一番おいしいタイミングで組合員のみなさんへお届けすることができます。安心してりんごの栽培に取り組むことができ、安定経営にもつながります。

 

 

<生産者のお話>
グリーンコープのみかん・中晩柑は、河内晩柑(一部落下防止剤使用)以外は、除草剤や環境ホルモン、発ガン性の疑いのある農薬、腐敗防止剤、摘果剤を使用しません。また、だれが栽培しているかが分かります。
おいしいみかん・中晩柑を栽培するには肥料は重要で、化学肥料を排除した肥料を使っています。そして手作業で摘果を行ない、果実を大きくします。除草剤を使わないため、草刈作業も多く夏の時期はとても大変な作業です。
防除も最低限のものしか使用していないため、雨が多い日や気温が高いとみかんの病気や害虫も多くなってしまいますが、組合員のみなさんへ安心・安全なみかんを届けられるように、日々作業をがんばっています。

 

交流会の様子

4年ぶりに昼食を食べながら、グループに分かれて生産者を囲み昼食交流を行ないました。
各グループ、生産者と楽しく交流しました。

  • 交流時のQ&Aを一部紹介します。
  •  りんごについて 
Q.りんごのおいしい調理法は?
A.生が一番。加工するならば、紅玉や青りんごがおすすめ。いろんな品種を食べていただきたい。また、少し柔くなったりんごはお好みの甘さに煮て、冷めたら冷凍庫で保存して夏場にシャーベットとして食べるのもおすすめ。シナモンを入れて、パンに塗って焼けば、アップルパイ風になる。(りんご生産者)
Q.ブラムリーでりんごジャムを作ったらとても美味しかった。栽培量を増やせないか。
A.ブラムリーはみかんと一緒で、表年と裏年がある。今年は裏年なので、収穫量は少ないと思われる。(りんご生産者)
Q.今年も早くから気温が高いが、昨年との比較や今年の見通しはいかがだろうか。
A.春先に凍霜害に数回遭った。日中暖かくて2週間ほど早く開花したが、その後寒い日が続いて霜が降りた日もある。寒暖の差が激しく、花やめしべが霜で焼けて傷み、正常に受粉できたか不安がある。今年のりんごはさび果などが多く、収量が少し落ちると思われる。(りんご生産者)
Q.摘果されたりんごはその後、何かに活用されているか。
A.摘果したりんごは、草刈り機で草と一緒に鋤いている。摘果したりんごをシードル(りんごを発酵させて造られるアルコール飲料)にしている生産者もいるようだ。(りんご生産者)
Q.りんごの皮の活用法を教えてほしい。
A.りんごの皮をお風呂に入れてもいい。青森のホテルにりんごを丸ごと入れたりんご風呂がある。りんごの甘酸っぱい香りがする。(りんご生産者)
Q.りんごが一番おいしい時期を教えてほしい。
A.早生、中生、晩生と品種があり、それぞれの時期で食べていただくのが一番おいしいと思われる。(りんご生産者)

 

  •  みかんについて 
Q.今年も早くから気温が高いが、昨年との比較や今年の見通しはいかがだろうか。
A.3月は気温が高く、例年より10~14日早く開花した。その後、朝晩の冷え込みもあり、現在は例年並みとなっている。今年のみかんは表年である。(みかん生産者)
Q.摘果されたみかんはその後どうなっているか。何かに活用されているか。
A.摘果したみかんをお酢代わりに利用している人もいる。最後の摘果が終わったものは、絞ってゼリーにしたり、ジュースにして飲んでいる。(みかん生産者)
Q.届いたみかんが酸っぱい時がある。おすすめの食べ方はないだろうか。
A.酸っぱいみかんが届いたら、少し揉んで柔らかくすると、酸が飛んでみかんの味がまろやかになり食べやすくなる。少しの間、暖かい場所に置いても酸味がなくなる。(みかん生産者)
A.皮を剥いて、ハンドブレンダーで攪拌し、きび砂糖を加えて少し煮ると、香りが良くとても美味しいジャムができる。冷凍保存もできるので、おすすめである。(委員長)
Q.みかんの皮の活用法を教えてほしい。
A.天日で干したら入浴剤になる。温州みかんは刺激が少ないが、中晩柑は刺激があるので干した方が望ましい。スイートスプリングやポンカンは香りがいい。(みかん生産者)
Q.みかんが一番おいしい時期を教えてほしい。
A.追熟していく品種もあるので、届いたらなるべく早く食べてほしい。青いみかんが好きな方もいれば、完熟が好きな方もいる。その時期の味を楽しんでいただきたい。(みかん生産者)

 

<各生協からの報告>
各生協での早期予約りんご・みかんの取り組みについて、組合員から報告をしました。昨年度の取り組み報告や手作りのポップやアピールグッズを使っての報告、今年度の取り組みに向けての意気込みなどさまざまな報告がありました。
各生協からの元気な報告に会場はとても盛り上がりました。

<おわりの言葉>
「身近なりんごとみかんですが、気候変動などの影響で、生産者の方は、冬の雪かきや酷暑の中の草刈りなど作業が大変になり年々続けることが難しい状況に置かれています。私たちができることは、たくさん注文して、減農薬で作られたりんごやみかんを食べ続けることが大切だと思います。未来の子どもたちのためにも、みなさんしっかりと利用をしていきましょう。」

みんなで一緒に集合写真!

  • <感想>
  •  りんご 
  • ・ネオニコチノイド不使用で栽培する大変さは想像以上でした。
  • ・摘花、摘果を一つずつ手作業でされていること、りんごの病気や虫の害などを知りませんでした。今まで簡単に「無農薬のりんごが食べたい」と言っていましたが、栽培は簡単ではありませんでした。
  • ・昨今の異常気象、特に積雪にご苦労されていることを知りました。私たちが予約をすることが生産者を応援することにつながると思いました。
  • ・地球温暖化や気候変動が深刻になっている中、なるべく農薬を減らして生産していただいていることに本当に感謝しかありません。職員として1人でも多くの組合員さんに予約注文していただけるよう、がんばっていきます。
  •  みかん 
  • ・苗を植えても収穫まで3~5年、採算がとれるまで10年、害獣や害虫対策に苦労されていることなど、毎年、当たり前のようにみかんを食べていましたが、当たり前ではないと感じました。
  • ・異常気象や害虫対策など、こんな大変な作業をされているとは思いませんでした。生産者の方々のご苦労を思うと、何も考えずに食べていた自分を反省します。この貴重なみかんをいただく時は、生産者の方々を思い出しながら感謝していただきたいと思います。
  • ・直接、生産者の方々からお話を聞いて試食をすると、安心・安全の再確認もでき、おいしさを実感できたので、ぜひ組合員のみなさんに伝えていきたいです。
  • ・除草剤、摘果剤などを使用しないで手間暇かけて栽培されていることに本当に感謝です。異常気象で毎年、例年とは違う状況が起こり、自然の脅威になす術もありませんが、今年も美味しいみかんができるように応援しています。

 

<おわりに>
2023年度早期予約りんご・みかんの取り組みとして、生産者をお招きして「りんご博士・みかん博士養成講座」を行ないました。
おもちゃのカンヅメの成り立ちから、りんごやみかんが減農薬栽培で大事に育てられている様子を知りました。また、早期予約が生産者の皆さんだけではなく私たち組合員にとっても、大切な取り組みであることも知りました。
グループに分かれての昼食交流会では、りんごやみかんの美味しい食べ方や様々な質問で盛り上がりました。生産者と交流することで、産直りんご・みかんのすばらしさを知り、生産者を身近に感じ、お人柄に触れることもできました。
各単協から取り組みの様子などを披露し共有したことで、今年度も利用普及していこうと皆で意志一致することができました。これから早期予約の取り組みの蹴り出しとなるとてもよい学習会となりました。

2023年7月26日

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