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連合会 商品おすすめ委員会の「2021年度 納豆用・豆腐用大豆生産者、メーカーとの視察・交流<オンライン開催>」の報告です

 

2021年度 納豆用・豆腐用大豆生産者、メーカーとの視察・交流<オンライン開催>

日 時:2022年1月19日(水)
主 催:連合会商品おすすめ委員会
参加者:生産者(JA柳川  普通作研究会)   1名
    JA全農                1名
    JA全農ふくれん            3名
   (株)諸富食品(豆腐メーカー)      1名

   (株)森光商店(原料大豆の卸業者)    2名
    連合会商品おすすめ委員会メンバー   21名

はじめに
グリーンコープで取り扱っている納豆と豆腐は、原料に100%国産大豆を使用しています。近年、日本国内での作付面積は増加傾向にありますが、国内消費の大部分を輸入に頼っている状況等、国産大豆を取り巻く状況の厳しさは変わらず、国産大豆の安定的確保が課題となっています。
グリーンコープでは納豆用・豆腐用大豆の栽培をしている主な三農協(JAむなかた・JA筑前あさくら・JA柳川)のうち一農協を毎年訪問し、生産者との交流を行なっています。2021年度はコロナ禍のためオンライン開催としました。

大豆の情勢について、世界での動向や国内での需要など
全国農業協同組合連合会 麦類農産部 九州麦類農産事業所の兼松所長よりお話しいただきました。

・世界の大豆生産量は約3.7億トン。このうち米国、ブラジル、アルゼンチンで8割。遺伝子組み換え大豆のシェアは年々増えており、2017年では総栽培面積の約8割である0.9億haとなりました。一方で主要な遺伝子組み換え大豆生産国である米国でも95%で頭打ちとなっており、非遺伝子組み換え大豆の生産も一定程度維持されています。
・国産大豆について、自給率は6%。質の安定が前提となるものの、需要は増加している。作付面積はほぼ横ばい(2017年~)、集荷は微増しているが、天候に左右される。

福岡県産大豆について
全国農業協同組合連合会 福岡県本部 農産部農産課  渡邊さんより
福岡県産大豆の播種から袋詰め・保管までを説明いただき、2021年度の圃場の様子や安定生産へ向けた取り組みについて、報告いただきました。

土づくりについて、生産者の髙田さんにお聞きしました。
 

 

(株)諸富食品の松尾社長に、豆腐屋ならではのおすすめの食べ方をお聞きしました。


参加者の感想

・大豆の世界情勢が印象に残りました。納豆や豆腐の学習会はあったが、大豆そのものについて学習したことがなかったので、単協でも出来たらよいと思いました。
・「大豆の使用量の推移について」が興味深かったです。国産大豆のこれからを期待して利用したいです。
・グリーンコープを利用していると当たり前に国産大豆でできた商品を食べていますが、国産大豆の自給率は6%。小学6年生の息子が社会の授業で自給率について学び「僕は日本の大豆の商品を食べている」と学校で発言したらしいです。生産者やメーカーのみなさんに感謝しています。
・大豆の世界情勢を知り、いかに国産の大豆が貴重であるかを知りました。大豆は、日本の食文化になくてはならないものであるが海外からの輸入が多く、その上、遺伝子組み換えの大豆もあり、その様子を聞いて食の安全を守っていかないといけないと感じました。輸入されることで輸送費がかかり環境に負荷をかけていることにも気づき、改めて国産大豆など国産のものを選んで食べていきたいと思いました。
・大豆は身近なようで知らないことが多く、播種から収穫、乾燥、保管の様子まで一連で見たのは初めてでした。天候に左右されやすく、虫の害も受けやすく、農薬を減らすのは大変…という条件の中でも、組合員の思いを汲み取って栽培してくださっていることに感謝です。こうして毎年交流し、気持ちを伝え続けることが大切だと改めて思いました。

最後に
大豆の世界情勢や国内の需要動向について詳しくお話を聞き、遺伝子組み換え大豆のシェアが年々増えていることや国産大豆の自給率の低さなどを実感しました。
8月の大雨で約3割が冠水し、長雨での湿害や日照不足、さらに台風による倒伏など、安定した供給を続けることがとても大変な中、様々な努力や工夫があって私たちが貴重な国産大豆の納豆と豆腐を食べることができていることを知りました。

連合会商品おすすめ委員会

2022年2月21日

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