連合会商品おすすめ委員会の「群栄化学工業(株)」視察・交流会＜オンライン開催＞の報告です

「群栄化学工業(株)」視察・交流会＜オンライン開催＞

日　時：2021年5月24日(月)　10:00～12:00
主　催：連合会商品おすすめ委員会
参加者：組合員　24人
講　師：群栄化学工業(株)　
営業・マーケティング本部　高崎支店　支店長荻野さん
営業・マーケティング本部　高崎支店　主務引田さん
群馬工場　製造二課　課長小林さん
群馬工場　製造二課　係長小暮さん
群馬工場　製造二課　主務小林さん
　　　　　丸紅食料（株）
食品本部　食品部　福岡食品課　課長能川さん
食品本部　食品部　福岡食品課　主任重松さん

グリーンコープでは、2017年にnon-GMO（遺伝子組み換えでない）異性化糖（ブドウ糖果糖液糖・果糖ブドウ糖液糖）の製造メーカーである群栄化学工業(株)と出会い、これからも継続して製造いただくために関係を強化していくことを目的にを交互に実施しています。
2021年度は、群馬工場に訪問する予定でしたが、コロナ禍のため、オンラインにて開催しました。

異性化糖の話

①異性化糖は、ブドウ糖（グルコース）と果糖（フルクトース）を主成分とする液状糖です。異性化糖製品には日本農林規格（ＪＡＳ）が制定されていて、果糖含有率（糖のうちの果糖の割合）が50％未満のブドウ糖果糖液糖、50％以上の果糖ブドウ糖液糖、そしてブドウ糖果糖液糖あるいは果糖ブドウ糖液糖に10％以上の砂糖を加えた砂糖混合異性化液糖があります。

②日本で異性化糖を最も使用しているのは「飲料メーカー」です。

③飲料メーカーでは、日本の消費者の「遺伝子組み換えのものは使ってほしくない」との気持ちに応え、数年前までは全て「non－GMO」のコーンを使用していましたが、コーン価格の高騰によって、現在では表示義務のあるコーンスターチはnon－GMOですが、表示義務のない「糖類」（異性化糖など）はGM不分別のものに変わってしまいました。

④表示制度自体の問題でもありますが、消費者は「GM食品は食べたくない」と思っていることを分かった上で、表示義務のないものは消費者には分からないのでGM不分別のものに変更する、とされている状況です。

⑤このような状況の中で、グリーンコープでは2017年にようやくnon－GMOで異性化糖を作ってくれるメーカー（群栄化学工業㈱：群馬県）と出会い、子どもたちが大好きなポッキンチューのnon－GMO化を実現しました。更に現在ミックスゼリーのnon－GMO化も進んでおり、着実に「non－GMO化」を進めています。

⑥2018年には、グリーンコープ商品の大きな訴求点であるnon－GMO化の取り組みの理解を深め、今後の商品開発や利用普及に活かすために、商品検討委員会がメーカー(群栄化学工業㈱)を視察し、2019年以降は、商品おすすめ委員会が継続して交流を行っています。

群栄化学工業㈱の紹介

1946年に設立。化学品や食品の製造メーカーです。
澱粉糖は群馬工場で製造しています。

Ｑ＆Ａ

商品おすすめ委員　感想

グリーンコープではポッキンチューをはじめ、徐々にnon‐GMO異性化糖を原料とする商品が増えています。私たちの体は食べものからできています。安心で安全な食べものを食べ健康に過ごしたい。これからもっとnon－GMO異性化糖を原料とする商品が増えていって、不安のない食べものであふれる世の中になってほしいです。

2019年度から始まった群栄化学工業さんとの交流から2年経過し、ポッキンチューから、いろんな商品に広がったことに、とても喜びを感じました。

印象に残ったのは遺伝子組み換えでない異性化糖は１割程しか工場で作られていないということです。家族のために安心安全なものをと誰もが考えているはずなのに表示の義務がないため、遺伝子組み換えのものを気づかずに毎日口にしています。利益優先の企業が９割なのだと思いました。逆に1割でもグリーンコープのように食の安全にこだわり遺伝子組み換えでない異性化糖にこだわっているところもあります。そこを増やすためにこれからも運動を続けていきたいと思います。

学習会を終えて

2019年から始まった交流を、オンライン開催ではありましたが、今年度も続けることができました。製造の様子を写真や動画で見せていただき、遺伝子組み換えの異性化糖と、遺伝子組み換えでない貴重な異性化糖が、しっかりと分別して製造されていることが分かりました。遺伝子組み換えでない異性化糖が確保され、子どもたちに安心して食べさせることができる商品が増えていることをとても嬉しく思いました。

連合会商品おすすめ委員会

群栄化学工業(株)製造 non‐GMO異性化糖を使用している商品の一例