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共同体組織委員会の「2021年度 せっけん学習会」の報告です


2021年度 せっけん学習会

ストップ!~余計な香りはもういらない~

日 時:2021年3月18日(木)10:30~12:30
会 場:オンライン形式(Zoom)
主 催:グリーンコープ共同体 組織委員会
参加者:247名
講 師:田中 輝子さん(日本消費者連盟・洗剤部会)

グリーンコープは年間をとおして、せっけんの利用を組合員にすすめています。せっけんはグリーンコープを象徴する商品です。今年度もせっけんのよさをわかりやすく伝え、場面ごとの使い方などを具体的にお知らせし、せっけんの利用者を増やしていくことができるように取り組んでいきます。


講師:田中 輝子さん
(日本消費者連盟・洗剤部会)

日本消費者連盟・洗剤部会の田中輝子さんをお迎えし、化学物質など合成洗剤の問題点、今問題になっている香害について具体的な情報などをお聞きし、改めてせっけんの良さを伝え利用普及に活かしていけるように学習会を開催しました。
学習会の報告を行ないます。

<はじめの挨拶>


共同体組織委員長 金子さん

「流した水は巡りめぐって自分たちの元に戻ってきます。コロナ禍の中、せっけんで手を洗う機会が増えました。ぜひ、水環境を守るために、また、一人でも多くの方にせっけんを使ってもらえるように、本日の学習会を活かしていきたいです」と挨拶しました。

<学習会の様子>
合成洗剤とせっけんの違いについてお聞きしました。合成洗剤は、排水後分解されにくく動植物の生育や生息に悪影響を及ぼすことや、アレルギー・化学物質過敏症の原因になるなどがありますが、せっけんは、分解されやすく、せっけんカスは生物の餌にもなります。自然の生態系を破壊せず、人にも環境にもやさしいせっけんの良さを改めてお聞きしました。
 

香害とは、香水・柔軟剤・消臭除菌スプレー・芳香剤・合成洗剤などの製品による健康被害のことです。近年は、さらに香りが長く続くマイクロカプセルについても深刻な問題となっています。日本消費者連盟では電話相談を実施し、化学物質による香害問題で悩む多くの方から相談が入っているそうです。さらに学校の現場では、給食エプロンに付着している合成洗剤や柔軟剤の香りにより、体調不良を起こし、困っている子どもや学校に行くことも困難になっている子どもたちもいるそうです。香りの好みは個人差があり、自分にとっては快適でも、他人にとっては不快に感じさせていることや、体調不良を引き起こす原因になることを、多くの方に知っていただくことが必要だと言われていました。

PRTR制度についても話していただき、家庭にある洗剤やシャンプーなどの成分で、環境汚染物質に指定されているか調査するための資料も紹介していただきました。

<チャットを使っての質疑・応答>

実際に化学物質過敏症で悩んでいる方や、対処法などを聞きたい方から様々な質問が出されました。

最後に、田中輝子さんから、「合成洗剤をやめることは難しいことではないと考えています。『明日から止めよう!』と自分で決めればいいことです。どうぞせっけんで安全でシンプルな生活をなさってください。」とメッセージをいただきました。

<おわりの挨拶>
共同体組織委員 大坪さんがおわりの挨拶を行いました。
「子どもたちを守るためにも、自分たちができることをやっていきたい。まずは、今回の学習会の内容を多くの方に知らせ、せっけんを利用普及していけるように皆でアイデアを出し合い、頑張っていきたい」と話しました。

<参加者の感想(参加者アンケートより)>
・香害という言葉は、漠然としか知らなかったが嗅覚を感じる脳(臓器)が裸で鼻腔の中に飛び出しているような状態なのでダイレクトに影響を受けると知り、あらためて恐ろしいと感じました。知らなければ何も考えずに使い、花粉症のように容器がいっぱいになったら化学物質過敏症になってしまう恐ろしさ、もっと多くの人が知らせなければならない情報だと思いました。
・学校の給食着の香りが洗っても取れないので気になっていました。学校で香料自粛に取り組んでいるところもあると聞き、できることを考えていきたいと思いました。また、自治体への呼びかけもできたらいいなと思いました。
・組合員のせっけん利用率が約1%だということに残念さを感じましたが、逆にあと99%の組合員に利用をすすめることができるという組織委員長の言葉は勇気がわきました。田中輝子さんのお話はとても分かりやすく合成洗剤の危険性を言葉による説明だけでなくカイワレの生育実験など視覚的にも訴え、まだせっけんを利用していない人が、せっけんに変えようと思ってくれるのではないかと思いました。
・香料が他の化学物質とも相互作用していることや、柔軟剤のマイクロカプセルの問題点が深いことが衝撃的でした。人体への影響や、CMなどの情報に惑わされることなく、声を上げる仲間を増やしていきたいと思いました。

<学習会を終えて>
香害について学ぶことをとおして、私たちがせっけんを使う理由や、せっけん利用者を増やすことの大切さを考える機会になりました。今回の学習会を受けて、グリーンコープのせっけん運動を伝え、シャボン玉月間をとおして、せっけん未利用の組合員へ自信を持って、せっけんの良さを伝え広めていく弾みとなる学習会になりました。
これからもせっけんを使うことの大切さを学び、単協で意欲的にせっけんをすすめていける取り組みの場として、学習会を開催したいと考えます。

共同体組織委員会

 

 

2021年6月7日

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