令和2年7月豪雨（くまもと）の災害支援活動の報告です（3月25日）

【３月２５日（木）】

(1)稼働人数
合計８名でした。

(2)昼食、夕食の配布、地域での炊き出し
人吉市下林町の自宅で在宅避難されている女性とそのご両親の夕食分のお弁当３個をお届けしました。

(3)本日の片付け支援
人吉市温泉町のお宅でリフォームに向けた作業を行いました。
前回の続きで、高圧洗浄機での洗浄作業を行いました。災害後、８ヶ月以上が経過していることもあり、柱と柱の接合部分や、隅々に付着した泥はなかなか落ちなくて苦労をしましたが、床の土台の柱より上の部分に関しては、ようやくひと段落ついた様子にあります。残りは脱衣所、お風呂、トイレ、他４つの部屋の部分が残っていて、まだまだと言った感がありますが、引き続き丁寧に作業を行っていきます。

(4)その他
①芦北町白石地区、球磨村神瀬地区６箇所(日当、永椎、四蔵、松野、上原、蔀)、球磨村一勝地地区３箇所(友尻、宮園、池下)で地域の見守り活動を含む移動販売を行いました。
本日は２７名の方が買い物に来られました。朝から降っていた雨もあがり、お昼には汗ばむくらいの陽気となりました。
芦北町白石地区では、３名の方が来られました。新型コロナウイルスの影響で自粛していた炊き出しですが、来週より再開することをお伝えしていたので、再開できることに、みなさんとても嬉しそうでした。リフォームが決まっているお宅は１９軒中１１軒となっていて、残り８軒が解体となります。これまで炊き出しに来られていた方も、ついこの間、熊本市内に引っ越されて行きました。人が減っていくのは大変寂しいと話されていました。またここの白石地区は嵩上げが決まったそうで、家を基礎ごと持ち上げ、土台を嵩上げするそうです。昭和５７年の水害で３メートル嵩上げした地区ですが、今回更なる嵩上げとなったようです。
神瀬地区日当では、いつもお買い物をされているお宅の入り口にある花壇に綺麗な芝桜が咲いていました。「水害で川が氾濫し、自宅は何とか大丈夫でしたが、この花壇は泥まみれになり、そのあと泥を除去して、ずっと手入れをしてきました。その甲斐があり、こうしてまた花が咲いてくれて本当に嬉しい。」とおっしゃっていました。
一勝地地区友尻では１名の方が利用されました。いつも利用される方が来られなかったのでご自宅まで呼びに行ったところ、「今日は病院に行ったついでに買い物も済ませてきたのでごめんね。」とおっしゃったので、「また来週来るのでお声かけしますね。」とお答えしました。元気なお顔を見ることができて良かったです。
一勝地宮園では３名の方が利用されました。宮園の方には避難生活の際に生乳たっぷりヨーグルトを提供していたせいか、３名とも大好きのようで、毎回購入されています。今日も沢山準備していたのですが、１人で５個購入された方もいて、すぐに完売してしまいました。更に、「来週は１０個持ってきてね」と沢山の予約を頂きました。
来週からは芦北町女島仮設団地をコースに入れることもあり、一勝地は金曜日に走ることになりました。コースが来週から変更になることをご案内しました。

②グリーンコープ生協くまもと県南地域本部（組合員３名、組合員事務局２名、職員１名、計６名）にて第９回の芦北女島もやい緑地仮設団地への移動販売を行いました。
本日は１０名のご利用でした。県南地域本部で今年１月から行ってきた移動販売ですが、今回が最後の日となりました。朝から降っていた雨もやみ、昼には快晴となりました。テントを準備し、日陰を作って対応しました。春休みに入っているようで、これまで見かけなかった子ども達がみんなの家周辺で遊んでいました。おつかいを頼まれたと買い物に来た子どももいて、災害支援で寄せられた衣類を自分で選んで持ち帰ってもらいました。さらに、気に入ってくれたのかすぐにその服を着て見せに来てくれました。組合員と顔馴染みになった方が楽しくお話ししながらお買い物をされている雰囲気がとても和やかで、「移動販売や炊き出しなどすごく助かりました」との声もありました。
４月１日より「手とテとて」が本格的に移動販売を担うことが決まり、来週は、引き継ぎも兼ねて同行することになりました。住民同士の繋がりも生まれていて、お買い物に困っている方が減っている一方、「今度から来られる方にも私の事は伝えておいてね」とおっしゃる方もいて、支援は短期の物もあれば長期に渡って必要とされている方もいる事を改めて実感しました。
３ケ月に渡り試行錯誤しながら続けてきた地域本部としての移動販売は、本日で最後となりました。

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2021年3月30日