連合会 商品おすすめ委員会の「2020年度 納豆用・豆腐用大豆生産者、メーカーとの交流会」の報告です
2020年度 納豆用・豆腐用大豆生産者、メーカーとの交流会
日 時:2020年11月9日(月)10:30~12:45
オンライン開催
主 催:連合会商品おすすめ委員会
参加者:連合会商品おすすめ委員会 20名
JA全農 1名
JA全農ふくれん 2名
豆腐部会(納豆・大豆・揚げメーカー) 4名
森光商店(原料大豆の卸業者) 2名
共同体組合員事務局 3名
連合会商品部職員事務局 3名
コミュニケーションW.co 2名
連合会商品おすすめ委員会では毎年、納豆用・豆腐用大豆の栽培を行なっている主な三農協(JA柳川・JA筑前あさくら・JAむなかた)のうち一つの農協を訪問し、生産者、JA、メーカーと交流を行なっています。2020年度は、JA柳川を訪問予定としていましたが、コロナ禍により、オンラインでの交流会を開催しました。
JA全農・JA全農ふくれんからの報告
世界の大豆動向
・大豆の需要量は増加傾向で、世界の大豆の収量は、品種改良、栽培技術の向上により増加しています。
・遺伝子組み換え大豆のシェアは年々増えていますが、非遺伝子組み換え大豆の生産も一定支持されています。
国内産大豆の需要
・大豆の国内産受給率は6%程度。輸入大豆の安全性の不安、遺伝子組み換え大豆の混入の危険性が大きな問題です。
・近年の健康食ブームが追風になり需要の拡大が見込まれています。豆乳や動物性由来の代替え品(大豆ミートなど)として注目が集まっているそうです。
福岡県産大豆の様子
・今年は7月の長雨で、播き直しや7月下旬から8月上旬の種まきが中心となりました。また、9月にきた2回の台風の影響で、生育が小さくなっています。
・8月の干ばつで茎が短く、豆のフサが着く位置が低くなりました。
・アサガオ類などの防除が難しい雑草の発生や害虫被害が多く出ています。
対策として
・雑草の抜き取りや倒れている茎を起こして収穫するなど、刈り取りのロスを軽減し、高品質な大豆の生産を目指しています。
納豆・豆腐・揚げメーカーからの報告
・グリーンコープ豆腐部会は、20年前は20社ありました。現在はカット豆腐メーカー4社・充填豆腐メーカー1社・油揚げメーカー1社の6社で構成されています。
<平山食品>
・輸入大豆価格は、高値で落ち着いていますが、国産大豆は、天候や台風などの影響を受けやすく生産量や価格の変動が大きくなることがあります。
・グリーンコープ指定大豆は九州産「フクユタカ」で、福岡県内の3JA(宗像、筑前あさくら、柳川)で確保いただいています。
・豆腐に使うグリーンコープ指定にがりは、長崎県西海国立公園最端の崎戸島付近の海水を原料とした「海はいのちのにがり」液体状です。大豆の風味豊かなおいしい豆腐ができています。
・消泡剤は使用していません。厚あげやうすあげなどには、グリーンコープ「一番搾りなたね油 菜の花物語」を使用しています。
<マルキン食品(株)>
納豆の製造方法を説明いただきました。
<諸富食品>
豆腐の製造方法を説明いただきました。
<交流会>
Q&A
大豆の様子と産地の様子について、JA全農からのお話を、納豆・豆腐・揚げメーカーから、製造の工程についてのお話を聞きました。葉や花、実それぞれに害虫がつくことや、天候による影響が大きく、大雨や干ばつで今年の作業もご苦労があったと伺い、とても貴重な国産大豆を作っていただいていることが分かりました。交流会では、組合員からだけではなく、農協やメーカーの方からも質問が出され、好きな商品の話題などで盛り上がりました。
連合会商品おすすめ委員会
2021年2月3日