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2019年8月九州北部大雨災害支援報告です(9月5日)

<グリーンコープ生協さが>からの報告

◆9月5日(木)

柳川理事長と職員2名で武雄市役所の災害対策課を訪問してきました。
応対頂いたのは総務部資産管理課(支援物資を管理)の課長さんで、まずはグリーンコープの大町町への物資支援の状況をお伝えしました。その後、こども教育部生涯学習課(避難所を管理)の課長さんに、大町町への避難所支援の状況をお伝えしました。
グリーンコープの支援物資については組合員からのカンパで提供している事などもお伝えした上で、お二人からは、「現地といろいろやり取りしているが、決してスムーズなやり取りが出来ているという認識ではないし、大町町でグリーンコープさんが対応されていたような避難所現場への支援対応をして頂けると大変ありがたい。グリーンコープからの支援をぜひ、お願いしたい。」と応答頂きました。
避難所を管理している課長さんからは、武雄市が認定し市の職員が配置されている指定避難所3ヶ所と、市の職員が配置されていない公民館の避難所2ヶ所の場所を教えて頂きましたので、その後それぞれ訪問しました。

朝日小学校体育館(5世帯9名が避難されています)
ニュース等でボート救助されていたスーパー近くの避難所です。避難者は昼間は自宅の掃除や学校、仕事に出かけておられるため避難者は居られませんでした。
公的支援物資の水は十分ありましたが、食べものはアルファ米と缶に入ったパン、カップ麺、レトルトパウチのお粥などでした。冷蔵庫やレンジはレクリエーション室に備えてありましたが、避難者の飲料などを保管するには足りなさそうな様子でした。
また、自宅が冠水し食事の準備がままならない、高橋地域の住民の方も物資を貰いに来られている様子です。自宅に居てもなかなかちゃんとした食事が摂れないと言われていましたので、煮物などの温めるだけの食材を避難所にお届けするようにします。その食材を保管出来るように冷蔵庫を設置する事にしました。

北方保健センター(約40名が避難されています)
北方町で一番大きな避難所でボランティアセンターが開設されている場所です。朝日小学校体育館同様に避難者は数名しか居られませんでした。
やはり避難者の食事が十分揃っていない印象で、自衛隊の炊き出し等もありませんので特に朝食支援を必要に感じました。避難者が使える冷蔵庫が無く、常温で提供されていましたので冷蔵庫設置も必要だと思いました。

武雄市社会福祉協議会老人福祉センター 長寿園(約20名が避難されています)
少し山間の地域にある福祉センターです。ご高齢の方が数名居られました。
空調も整えられており、集会場のような場所に避難されています。避難所の食料はアルファ米とカップ麺、レトルトパウチのお粥があり、特にカップ麺が多い印象でした。避難者の方に話を聞いたところ「お味噌汁の代わりにカップ麺を食べている」と言われていました。それでも贅沢は言えないという事で、自宅の掃除に帰宅した方が避難所への帰りに食べものを買ってきたりしているとも言われていました。「フリーズドライの味噌汁などが朝食にあったら良くないですか?」とお話しすると、「それがあれば本当にありがたい」との事でしたのでフリーズドライの味噌汁やスープをお届けする事にしました。また、避難者用の冷蔵庫も設置する事にしました。

北方公民館分館(1世帯4名が避難されています)
一人暮らしのおばあさんが被災され、息子さんご夫婦とお孫さんが片付けに来られています。昼間は自宅片付けのためご不在でした。公民館ですので冷蔵庫やライフラインは使用できています。
この地区の区長さんとお会い出来ましたので、地域の状況をお聞きしました。「住民のほとんどがご高齢で被災され片付けもままならない状況になっている。婦人会の皆さんも炊き出し支援をしたいと思っているが、経験も無いしどのように進めていいか分からない。どこかと一緒にだったら婦人会も一緒になって地域に炊き出しの支援などが出来ると思う。」と言われましたので、柳川理事長から「グリーンコープの組合員と一緒に炊き出しなどを出来ますよ」とお伝えし、ぜひそうしてもらいたいとのご意向でした。来週にでも組合員のところで相談を進めていく事にしています。

久津具公民館(1世帯6名が避難されています)
農業を営まれているご家族8名が被災されていますが、祖父母は自宅2階で寝泊りされているという事でした。ご夫婦と高校生と中学生、小学生の育ち盛りのお子さんをお持ちのご家族でした。ここも公民館ですので冷蔵庫やライフラインは使用できています。避難してからもほとんど支援物資が無く、炊飯ジャーなどを自前で準備してご飯を食べられるようにはしたものの移動手段が無いため食材がなかなか入手出来ずに困っておられました。
野菜やたまご、豆腐などの食材支援が出来る事をお伝えしたところ、ぜひお願いしたいとの事でしたので準備するようにします。アスパラを栽培しているとの事でしたが、今回の罹災でアスパラは全て伐採されたとの事で今後の生活が見えないとも言われていました。

上記、5ヶ所の支援についてですが、指定避難所には冷蔵庫の設置を行います。加えて下記の食材を準備ができ次第、各避難所に提供していきます。



 

上記と別に職員が3ヶ所を訪問し支援を行いました。

①組合員からの情報で、被災された北方志久にお住まいの方のところにお伺いし、被災状況の確認と支援物資として事前に聞き取っていた、卓上のIHコンロ、トイレットペーパー、ティッシュと武雄店の在庫からノンカップ麺や魚缶詰、豚汁、ポタージュ、みかん缶、もも缶をお届けしました。被災状況としては、床上浸水で自宅にある家電がほとんど全滅しており、唯一、台の上に置いていた電気ポットが使えるため、お湯を沸かして食べられるレトルトやカップ麺などを食べて、凌いでおられました。自宅の片付けは一通り終わり、片付けなどの手伝いは必要ない様子です。

②大町の福祉センターを訪問し、「骨まで食べられるさばの味噌煮」を60袋と資材(紙皿、丼皿、デザートスプーン)とシェービングフォーム、ハエ取り紙をお届けしました。また、福祉センターの旧女性浴室の浴槽に物干し台を担当部長と一緒に設営し、男性、女性で洗濯物を干す場所を分けていただくよう担当係長にお伝えしました。

③大町公民館に「骨まで食べられるさばの味噌煮」を20袋、ヨーグルトを27食分お届けしました。

9月6日、7日は、台風の影響で自衛隊の食事準備が出来ない状況とのことで、それぞれに備蓄している食材と弁当を手配し、この2日間は食事提供をされるとのことでした。

 


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2019年9月9日

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