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「2018年度 平和学習会」の報告です。

日 時:2019年1月28日(月)10:30~13:00
会 場:博多バスターミナル9階大ホール(福岡市)
演 題:「私の『グリーンコープ平和論』」
講 師:金 起燮(キム キソブ)さん(グリーンコープ共同体顧問)
参加者:124人
主催者:グリーンコープ連合会組織委員会

<開催趣旨>
グリーンコープ連合会組織委員会では、グリーンコープの「平和」についての考え方を学び確認する場として平和学習会を開催しています。
これまでの平和学習会は、「共生・平和長崎自転車隊」と「ピョンファ・エ・ダリ韓国への旅」の2つの取り組みの事前学習会と位置づけてきました。2017年度より、平和学習会の開催に向け、やわらかい広義の視点から平和学習会を行なうとし、組合員一人ひとりが平和について広い視点で考え、深めることができる学習会を組織委員会が主体となり開催しています。
 
<学習会>
2018年度は、講師にグリーンコープ共同体顧問の金起燮さんを迎え、起燮さんが考えるグリーンコープの平和論について、お話しいただきました。
組織委員会からあらかじめお聞きしたいことをお伝えし、私たちはお隣の韓国のことを詳しく知らないことや、日本と韓国の平和についての考え方の違い、韓国ではどのような平和の取り組みが行なわれているのか、生協が平和に取り組む意義、平和な社会にしていくために私たちができることなど、学習会の中でお話しいただきました。
 
日本にとっての「終戦」は、韓国では「光復」。独立を記念する日。捉え方に大きな隔たりがありますね。
「ピョンファ・エ・ダリ韓国への旅」は日本生協連による平和活動が始まり。その後グリーンコープだけが継続しています。すごいことだと思います。
   
平和は
“よりよい生活”と“繁栄”を守るためではなく、
“生命そのもの”を守るために必要です。
 
 
グリーンコープの平和は「情念」
身体レベルの素朴な思いです。
グリーンコープの平和論は理念ではなく、思いと想いの共生であり、それによる夢ヲかたちにしていく運動です。
 
<参加者の感想(参加者アンケートより一部抜粋)>
・歴史をきちんと直視し、日本人の一人ではなく、一人の日本人として行動できるよう
 にしっかり考えて、声を出していきたい。
・基本的な母親の願い、身近な生活の中で安心して暮らすためには何ができるか、私の
 思いを貫くことが平和へとつながっていくと思った。
・理念ではなく思想で、思いと想いの共生が「夢ヲかたちに」していく道のりだと知り、
「戦争はイヤだ」という思いを大切に活動していきたい。
・金起燮さんが「グリーンコープは食べものだけではなく、平和に対する考え方も世界
のどの生協にもない」と言われたが、その自負を持って組合員に伝えていきたい。
・グリーンコープでは当たり前に取り組んでいる「共生・平和 長崎自転車隊」や「ピョンファ・エ・ダリ韓国への旅」が、いかに貴重なものなのか、継続すべきものと感じました。
・グリーンコープの「不戦決議」を長年理解できずにいましたが、今日のお話を聞いて理解することができて、すっきりしました。
・「ことば」を大切にして、相手の気持ちや考えも大切にする、そんな活動にしていきたいと思いました。
 
<学習会を終えて>
「私の好きなグリーンコープのことを大好きな皆さんにお話しできてうれしい」という言葉で学習会が始まりました。起燮さんの優しさと意志のある言葉をとおして、韓国の人々の思い、そしてグリーンコープの平和について、理解を深めることができました。
かつて陸でつながっていた日本と韓国が今に至っていることについて、韓国の近現代史をとおして話され、違いや隔たりがあることを知りました。「本当に付き合うために同じ言葉でも違う意味をもつことを知ってほしい」という言葉に、正しい歴史を知り、素直に直視し、言葉が何を意味するのか、どんな思いがあるのかを知ることの大切さを学びました。
生協が平和に取り組む意義、韓国と日本の生協の取り組みを踏まえた上で、グリーンコープの平和の取り組みの「共生・平和長崎自転車隊」「ピョンファ・エ・ダリ韓国への旅」について、そして「不戦決議」や「四つの共生」などの‘ことば’について、一つひとつ丁寧にお話しいただき、つながりをもって理解することができました。
グリーンコープにある‘ことば’と実体としての平和の取り組み、そして、それらが引き継がれていることのすばらしさを実感し、グリーンコープの平和について広い視点で考え、深める学習会になりました。
「平和は状態(=平和の維持)でなく、運動(=平和の創出)です」という言葉がありました。平和の運動を継続すること、そのひとつとして平和について考える機会をもつことが大切であると考えます。今後も平和について広い視点で考え、深める場として、学習会の開催を検討していきます。

以上

2019年4月16日

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