日時：4月17日（火）10：30～12：30
場所：南阿蘇村 総合福祉温泉センター ウィナス（熊本県南阿蘇村）
主催：グリーンコープ共同体、グリーンコープ生協くまもと

来賓挨拶　

グリーンコープのお取引先の会の「グリーンクラブ」熊本支部 支部長の（株）内田安喜商店の大石専務
「カタログGREEN4号の熊本地震復興応援企画で『生あげ』」の受注をたくさんいただき、組合員さんの支援の気持ちが伝わってきて本当に嬉しく思いました。」

南阿蘇村長野地区の前区長さん
「本日は、グリーンコープさんに感謝の気持ちを申し上げに来ました。地震で電気や水が止まってしまい、グリーンコープさんに水や生活物資をいただきました。まつりや子どもたちのための支援なども、感謝の気持ちでいっぱいです。」

この2年の歩み報告
グリーンコープ生協くまもと 高濱理事長
くまもとの組合員が、地震発生直後から、物資支援や炊き出し、移動販売など、被災した皆さんの声を聞きながら支援を行ってきた様子を、パワーポイントを使って報告がありました。現在行っている、孤立防止と横のつながりづくりのための「つながるカフェ」では、最初は元気が無かった方が取り組みを重ねていくうちに、次第に元気を取り戻してきているようでした。

お買い物だけでなく、見守りや
コミュニティづくりを目的にした移動販売車
「いくばい！ふれあい元気カー」

グリーンコープの復興に向けた取り組み

グリーンコープ生協くまもと 生活再生相談室 中島さん
相談者一人ひとりに寄り添っての、現実的な生活再建に向けた支援の様子の報告がありました。

グリーンコープ災害支援センター 河添センター長
現在行っている、引っ越しや家の片付け支援、在宅見守り訪問、サロン活動などのようすを紹介し、「人と人とのつながり」を念頭に置いたコミュニティづくりをしているようすを報告されました。

被災地域の方々からの報告

南阿蘇村復興支援員 北里さん
南阿蘇村黒川地区で先日開催された「南阿蘇村・黒川ウォーク」で、黒川地区の住民の皆さんが、「地区内の震災2年後の様子や復興の様子を歩きながら知る」という企画を実践されたようすを紹介されました。

※北里さんの報告を聞いて、黒川地区の近隣の立野地区の方が「他の地区の皆さんも試行錯誤しながら頑張っている、私たちも地区のために頑張らないといかんと思いました」と言われていました。 

地震をきっかけに「キープ＆ショップみなみあそ」をオープンされた井手さん
震災直後の救助活動で自衛隊や警察の車に混じって走っていたグリーンコープのトラックを見て、グリーンコープはこんな時でも商品を届けているのかと思い、「何かやらなければ」と思ってキープ＆ショップを開くに至ったこと、現在では、来店された方に元気を届けるより、逆に元気をもらっているとお話しされました。

にしはらたんぽぽハウス 代表　上村さん
震災当時、朝食150食、昼食150食、夕食300食を炊き出しされていた様子、戸別訪問して障がいをお持ちの方を把握し、必要な支援をされていたようすの報告がありました。グリーンコープからの野菜などの提供は、物資が無い中で本当に助かったと言われていました。

山都町 教育委員会 教育長（前 益城町立 広安西小学校 校長）　井手さん
震災後の子どもの心のケアを第一に考えた小学校運営のことを話されました。広安西小学校が指定避難所になり避難所の自主運営を推進したり、大臣制度を設けて先生方に役割分担をしたことなども、ユーモアを交えて報告されました。

会場には、南阿蘇村の発災時の写真や支援のようすの写真、
支援先の皆さんからのお礼のメッセージが掲示してありました

午後にはグリーンコープからの参加者による、視察を行いました

・九州東海大学阿蘇キャンパス
建物が損壊したり、断層がはしっている様子を見て南阿蘇村での地震の揺れのすごさを感じました。

・阿蘇大橋
学生寮を経営されていた寮母さんと、学生ボランティア団体の前代表による震災当時の黒川地区の様子の説明がありました。黒川地区は九州東海大学の学生寮が多かった地区ですが、キャンパスの全面復旧がなくなったこともあり、今後の運営の見通しが立てにくい様子です。そんな中でも学生達が熊本市内から遊びにきてくれるそうで、「学生達に感謝の気持ちでいっぱいです」と寮母さんが話されていました。

九州東海大学阿蘇キャンパス

地震で阿蘇大橋が崩落したため、
通行止めとなっている道路