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復興へ一歩ずつ…被災者のチャレンジを支える取り組み

<現地のようす~1・2月>

被災地でも今年は例年にない寒さとなっています。仮設住宅では水道管が凍結し、被災者は不便な生活を強いられています。

仮設住宅の被災者と異なり、在宅の被災者には支援や情報が不足している状況があります。引き続き物資支援の要望は多く、物資の配布会を継続しています。毛布のニーズも高く、10t車8台分だった在庫も1台分までになりました。防寒着の在庫も10t車4.5台分までになるなど、布団や毛布も含めた物資が当初10t車50台分あったことから考えると、多くの被災者に利用されたことが分かります。

 

<物資の配布会と準備のようす>

山元町坂本公民館での仮設住宅や在宅の被災者対象の物資配布会。組合員のみなさんから提供いただいた物資の配布会を行いました。
山元町坂本公民館での仮設住宅や在宅の
被災者対象の物資配布会。
組合員のみなさんから提供いただいた物資
の配布会を行いました。
山元町での在宅の被災者のところには薄い毛布しか配られていなかったため、毛布の追加要望に応え、配布会で予約を受けた毛布をトラック(リス号)2台分お届けしました。
山元町での在宅の被災者のところには薄い毛布しか配られていなかったため、毛布の追加要望に応え、配布会で予約を受けた毛布をトラック(リス号)2台分お届けしました。


倉庫内での、他団体への物資振り分け作業なども、ボランティアの方たちに協力いただいています。
倉庫内での、他団体への物資振り分け作業
なども、ボランティアの方たちに協力いただ
いています。
仮設集会所での物資配布会のようす(岩手県大船渡)
仮設集会所での物資配布会のようす
(岩手県大船渡)


大船渡宿舎に、配布会用物資を搬入。被災者やボランティアのみなさんのおかげで配布会の準備ができました。
大船渡宿舎に、配布会用物資を搬入。
被災者やボランティアのみなさんのおかげで
配布会の準備ができました。
在宅の被災者向けに、復興ニュースや地元新聞に毛布提供の案内をし、必要とされる被災者に毛布をお届けしています。
在宅の被災者向けに、復興ニュースや地元新聞に毛布提供の案内をし、必要とされる被災者に毛布をお届けしています。


<人的支援>

震災後からの被災地現地で支援に入ったグリーンコープの職員は64人、延べ511日です。
その活動内容は、瓦礫撤去(海岸、畑、工場)、清掃、倉庫内での物資の振り分け、被災地への物資の配達、配布会の準備対応などです。
被災地で活動し、被災地の大変さを感じ、引き続き支援が必要なことを実感しています。

 

福祉のワーカーは、7月から1月末までに約60人、延べ500日が支援に入りました。
現在支援している介護老人保健施設、デイサービスセンターが自立に向けて準備をすすめています。
地域内の同様の施設も被災して、対応できるところが少なく大変な状況のため、ワーカーの支援はまだしばらく続けられる予定です。

 

<農業支援>

田畑の瓦礫撤去は少しずつ進んでいますが、排水や塩分濃度の問題があり、生産者は作付もできない状況です。そんな中でも、地域の課題に合った取り組みになるよう、現時点では、菜の花、イチゴ、加工用(ジュース用)トマトのなどの作付支援について検討されています。
陸前高田で、菜の花と麦を他団体と共同で各3反作付したところ、雪の下ではもう芽が出ていました。

<漁業支援>

宮城県の漁港再編では、蛤(はまぐり)浜と隣の折浜は拠点漁港(県内60箇所)から外れ、必要最小限の復旧支援の範囲となりました。漁業を続けていくためには、漁具だけでなく、沈下した地盤をかさ上げし、船着場の整備も必要です。

蛤浜・折浜で一緒に漁業の復興に取り組んでいる漁師さんは5人。カキの養殖で生計をたてるには、1人6台の筏(いかだ)が必要です。現在、海には昨夏に種付けしたカキ筏2台が浮かんでいます。今後、筏の資材やその手配などの準備に入ります。また、カキのむき小屋については、漁協と協議に入っています。筏を入れる時期にはボランティアも必要になります。ボランティアの募集も行っていく予定です。

蛤浜での役割を終えたボランティア用宿舎兼物資倉庫のプレハブは、大船渡の地元の方へ提供いただいた土地に移動し、物資倉庫として活用しています。

   

 

この大船渡の物資倉庫から仮設住宅、みなし仮設住宅、在宅被災者のみなさんに、必要に応じて支援物資をお届けしています。

 

<コミュニティ支援>

物資を支援してきた仮設住宅で就労支援と地域コミュニティづくりの面から支援できることを進めています。

宮城県南部の亘理町は、今もなお多くの人たちが不自由な生活をしていますが、そんな中で「ふぐろ」作りを通して地域コミュニティづくりの活動が始まりました。

FUGURO

かつて亘理町では、感謝の気持ちを込めて相手に何かを手渡す時には、着物の残り布で仕立てておいた「袋」に入れて渡しました。その「袋(ふくろ)」が訛って「ふぐろ」と呼ばれます。建物を取り壊すことになった亘理町内の呉服店からゆずっていただいた昭和の時代の古い生地を使い、地震や津波で大切なものを無くした皆さんが、「FUGURO(ふぐろ)」を再現しています。着物生地の手配の支援や、今後は、グリーンコープでも「FUGURO」を取り扱うなどの支援も行っていく予定です。

<大船渡での活動のようす>

現在、大船渡では、共生地域創造財団が中心になり、2週間に一度集まって、約20の団体(地元以外からの支援団体、民生委員、地元支援団体等)のそれぞれの支援活動の取り組みを共有し、相談等を行っています。

現在、大船渡では、共生地域創造財団が中心になり、2週間に一度集まって、約20の団体(地元以外からの支援団体、民生委員、地元支援団体等)のそれぞれの支援活動の取り組みを共有し、相談等を行っています。

大船渡では、避難所から自宅に戻った在宅被災者の方々には物資が行き渡っておらず、仮設住宅に比べて情報も届かない状況のため、在宅被災者のようすを1軒ずつ聞き取りをしながら、対応しています。

◆大船渡の被災者の方から~お礼のメッセージが届いています◆

  


  


  


*** 「共生地域創造財団」現地事務局から ***

 

高台(16メートルの高さ)にある「女川町立病院」から撮影したものです。
津波はこの病院の1階部分まで到達しました。つまり、高さ約18メートルの津波がやってきたということです。眼下の、大きなビルが横倒しになっていることからも、その凄まじさがうかがい知れます。(左下写真)
また、地盤沈下で建物が完全に冠水し、まるで海の中に建っているように見えます。(写真右下)

  



瓦礫撤去が済んで、塩分除去を行った亘理町の畑に、今年も白鳥が飛来してきました。

今年は例年にない豪雪。仙台の共生地域創造財団の事務所の駐車場でも除雪作業をしています。

※支援のようすは、「共生地域創造財団」のホームページでも見ることができます。コチラ

2012年3月9日

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