はじめまして
 
NewsRelease
 NO.359
オリーブオイルのふるさと
パレスチナ視察報告会・「ガーダ・パレスチナの詩」上映会 開催
ガーダ・パレスチナの詩
パレスチナ報告会
07年1月18日(木)
大博多ビル12F大ホール
05年5月から供給がはじまったパレスチナのオリーブオイルは
グリーンコープの「南と北の共生」をカタチにしたものです。
オリーブオイル
06年11月グリーンコープの代表(グリーンコープ連合片岡専務理事代行)とグリーンコープ生協おおいた松本専務理事が現地を訪問。
パレスチナの政情やオリーブオイルのオリーブの収穫から搾油、瓶詰めなどのようすについて視察を行ってきました。
片岡専務

松本専務
パレスチナとのこれからの連帯と共生への道を探るにあたって、現地で「見たこと」「感じたこと」についてビデオやスライド等を使っての報告。
併せて、吉居みずえさんが12年かけて製作したドキュメンタリー「GHADA−パレスチナの詩」の上映を行い、パレスチナの現状を学習しました。
(以下、当日報告書からの抜粋)
「パレスチナ、そこはイスラエルであった!」
06年7月、グリーンコープ連合行岡良治(前)専務の視察報告と同様に、今回の視察団も同じ思いを抱いて帰国しました。
国境
本来、国家としての「イスラエル」と
国家としての「パレスチナ」には国境があります。しかし・・・・。
パレスチナ自治区には、イスラエル人の入植地が日本の新興住宅地のように作られつづけています。イスラエルは、イスラエル及びイスラエル人の入植地の安全のために、国境に高さ8mのコンクリート、または有刺鉄線によって「分離壁」を築いています。

イスラエルの道路
さらに、「入植地」と「入植地」、「入植地」とイスラエルがイスラエルの道路によって結ばれています。
この道路は、道中が縦横の壁となり、かつこの道路の通行は「チェックポイント」で制限されています。
この「入植地」を守るために、イスラエル軍が駐留しています。

さらに詳しいようす1

オリーブ農村
オリーブや柑橘類などで豊かな農村も、分断壁で分断され、パレスチナ人は自らの土地に行くことも妨げられ、多くの農作物が実質的に奪われている様子です。
農民たちは、
・自分たちの土地を奪われず、自分たちの土地で暮らしていける権利。
・子どもたちが逮捕されずに家族と暮らしていける権利。
・家族が平和に暮らしていける権利
を主張しています。

難民キャンプ
両者の紛争によって、60年余に及ぶ難民キャンプではいまも11,000人のパレスチナ人が暮らしており、うち4,500人が子どもです。
国連の難民キャンプの維持・運営予算は年々減っており厳しい状況です。
パレスチナとイスラエルの人々はお互いが憎悪の連鎖です。
「イスラエルが本当に良くない。イスラエルは酷い」のはそうです。
しかし、この問題は、歴史的な様々な構造で引き起こされています。イスラエルにとっても、パレスチナにとっても、それぞれに理由があります。
2000年近い歴史におけるイスラエル(ユダヤ人)のパレスチナ人への憎悪を考える時、これは、どうにもならないのか、という虚しささえ沸いてきました。

さらに詳しいようす2

パレスチナの希望―光―PARCとUAWCのパレスチナの人々の生活に根ざした人と人との連帯による活動
オリーブ畑
PARC:
パレスチナ国内最大のNGO組織。
約130名のスタッフと6000人のボランティアで運営されています。
パレスチナの経済的自立を実現するために
パレスチナの主要居住地区であり、主要産業である農村・農業の復興のための活動を行っています。
具体的には農村の女性支援、農民の持続的組織の育成、オリーブオイルその他の農畜産物の生産・販売・社会的な抵抗活動への貢献、分離壁に対する戦いなどを行っています。
 
さらに詳しいようす3
パレスチナの子ども
UAWC:
イスラエルによるパレスチナの過激な攻撃からパレスチナの全土の77%を占める農地を守るため1986年に設立。最初はボランティア組織で始まる。
イスラエルの支配下で、意識的に協同組合組織を形成。
両組織のとりくみは、パレスチナの人々の生活に根ざしたプログラムのすばらしさ、それらが着実に成果を上げていることに希望をみることができました。
この困難な状況の中で、パレスチナ人が人間として生活していく視点に立って、生活の場としての土地(地域)と生活する人々に根ざした取り組みとしてすすめられています。

さらに詳しいようす4

多くの私たちがパレスチナと交流して、パレスチナを知って
パレスチナを知らせて、そして、私たちに出来ることに
取り組んでいきましょう。
報告会会場
厳しい現実、困難な問題を目の当たりにして、報告会は一時重苦しい雰囲気に包まれましたが、私たちにできることを精一杯に行うことをとおして、パレスチナの人々が、イスラエルの人々が平和に暮らしていけることを願いながら会を終了しました。

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