東日本大震災支援活動 グリーンコープ

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2011年春に組合員のみなさんから託された救援物資が活用され、喜ばれています

2011.12.14

東日本大震災直後に呼びかけて、組合員や取引先から集まった救援物資は、10tトラック50台分にもなりました。すぐに被災地に届けられたものもありますが、暖かくなるに伴って、冬物衣類や布団類などは需要がなくなり、倉庫で出番を待っていました。それらが現在、有効に活用されています。


宮城県石巻市、亘理(わたり)町などを中心に、福島県から山形県に避難された人たちも含めて、被災者のみなさんに届ける活動を続けています。寒い仮設住宅で、支給されたこたつに布団がなくて困っていた人や、避難所から仮設住宅に入居する際に毛布を返却した人、防寒着がなくて困っていた人など、冬物の物資を必要とする被災者は多いようで、配布会にはたくさん人が集まります。


<石巻配布会>

<石巻配布会>
<石巻配布会>


<石巻配布会>
<石巻配布会>

仮設住宅近くの、5000人規模のイベントに参加し、防寒着、文具、紙おむつなどを配布。布団・コタツ布団は予約で受け付けて、後日届けました。


<山形配布会の準備のようす>

<山形配布会の準備のようす>
<山形配布会の準備のようす>

福島から山形に避難された4000人前後の方々への物資配布会。1日で35000点もの商品が配布されました。


<亘理配布会>

<亘理配布会>
<亘理配布会>


<亘理町仮設配布会>

<亘理町仮設配布会>
<亘理町仮設配布会>

亘理町では9つの仮設住宅、1000世帯の被災者対象に、集会所で配布会を行っています。混乱をさけるため事前受付にして15人単位で時間を区切って行っています。提供物資は、防寒着、マフラー、カイロ、靴下、下着、文具など。


<東松島配布会>

<東松島配布会>

他の団体との共同イベントでの配布会。現地ボランティアの応援もいただいて、防寒着、毛布、コタツ布団など、10t車1台分程度の物資を配布。



現在は、岩手県大船渡市、宮城県仙台市宮城野区、山元町へも物資を届けています。布団約4000セット、こたつ布団約1500セットの配布を終えて、毛布や防寒着などの配布会を続けています。物資を受け取った被災者のみなさんからはとても喜ばれています。


宮城県の牡鹿半島から女川(おながわ)、南三陸までの、支援物資が行き渡りにくい場所にある小規模の仮設住宅や在宅の被災住宅などには、米やスパゲッティ、醤油などの「生活応援セット」を届けながら、どのような支援が必要か聞き取りを行っています。また、クリスマス・正月を迎える被災地が元気になるような催しを、被災地を支援している他の団体と相談してすすめています。被災者の状況に寄り添いながら、必要なところに必要なことやものを届けるきめ細やかな支援を続けています。



女川や雄勝地区も大きな被害を受けており、まだこのような状態のところも。

女川や雄勝(おがつ)地区も大きな被害を受けており、まだこのような状態のところも。



瓦礫の撤去が進み、片付いてきていますが、まだまだです。(南三陸町)

瓦礫の撤去が進み、片付いてきていますが、まだまだです。(南三陸町)



また、仙台市若林区の畑での瓦礫の撤去や塩害対策としての菜の花の作付け、石巻に水揚げされる魚介類の放射能検査の支援など、被災地の産業の復興につながるさまざまな支援活動も行っています。

また、若林区の畑での瓦礫の撤去や塩害対策としての菜の花の作付け、石巻に水揚げされる魚介類の放射能検査の支援など、被災地の産業の復興につながるさまざまな支援活動も行っています。


かろうじて従業員全員無事だったものの、第1、第2工場ともに被災した石巻の橋徳治商店。7ラインのうち1ラインが復旧し、10月1日、火入れ式が行われました。
「何度諦めようかと考えたことか、その都度、ボランティアのみなさん、支援くださったみなさんの応援がなければ、諦めていたと思います。ほとんど絶望的な状況から、火入れ式を迎えられるのは夢のようです。支援してくださったみなさんに心から感謝します」と言われていました。

石巻の橋徳治商店のみなさん
石巻の橋徳治商店のみなさん



グリーンコープの単協や連合の職員有志によるボランティア活動、社会福祉法人グリーンコープの福祉ワーカーによる介護老人保健施設でのサポート活動なども、継続して行われています。

組合員のみなさんから託された救援物資や募金は、有効に活用されています。     

(共生地域創造財団より)     


被災地の現状から実感したグリーンコープの支援

2011.8.9

現在、各単協から職員が1週間ずつ被災地に赴き、ボランティアとして活動しています。  
その中からの報告をご紹介します。


■現地の被災者支援共同事業体の事務局の北島さん(グリーンコープ生協ひろしま)の報告

ある地域の自宅被災者宅の配送に行ったときのこと。
そこは地域の区長さんのお宅。奥さんが携帯で連絡を入れ始めると、次々とかごを抱えた地域のお母さんたちが集まってきました。そして、空き地に段ボールを敷いて物資を並べて、それぞれが必要なものをかごに入れていきました。
その風景を見ていて、20年前の生協の配達風景を思い出しました。こんな風に当番さんが仕分けしてやっていたなと。本当に困っているとき、やっぱりこうして助けあうんだなと。被災地で、助けあいの現場、生協の原点を見た気がしました。


配送した救援物資を近所の人たちも集まってきて、みんなで協力しながら仕分けをしています
配送した救援物資を近所の人たちも集まってきて、みんなで協力しながら仕分けをしています

■6/18〜25に現地で活動した松下さん(グリーンコープ生協おおいた東センター)の報告


震災から丁度100日目を迎えた6/18、名取市の慰霊祭に参加しました。
初めてみる被災地の景色はとても悲惨で、数百人の死者を偲ぶ慰霊祭は想像を超える被害の大きさを物語っていました。

          

仮設住宅地では、見ず知らずの人たちが入居されていて、孤独になってしまう人も多いため、定期的に仮設住宅で暮らす皆が集まり、炊き出しやバザーで交流を深めています。
6/19は仮説住宅地で祭りを開くというので、支援物資を届け、お祭りの設営をし、バザーなどに参加しました。被災地の方たちの元気な姿に自分自身も元気をもらいました。

仮設住宅での祭り(バザー)のようす
仮設住宅での祭り(バザー)のようす

仙台市の郡山(こおりやま)倉庫に集まった支援物資は避難所への配達や炊き出しへと運ばれていきます。グリーンコープで組合員さんから預かった物資も、こうやってそれぞれの被災地に届けられているんだなと実感できてうれしく思いました。


市街地から離れた、一般の家庭や小さな公民館を避難所にして生活している方たちの集落へ支援物資を届けてきました。避難所の方たちからは「グリーンコープさんが来てくれた」「グリーンコープさんありがとう」という言葉をいただき、東北の地でグリーンコープのトラックが活躍していることを実感できました。


石巻市の蛤(はまぐり)浜では、重機では届かない瓦礫などを、重機が届くところまで投げ入れる作業を行いました。炎天下、細かい作業も含めてやはり大変で、各地の瓦礫を全て撤去するには相当な時間がかかるだろうと感じました。


被災地の凄惨な光景を見て、ただただ呆然としましたが、配達先で避難所や仮設住宅で暮らす人たちの言葉や、職場や家族をなくし、これからの生活に不安を抱えている事実、それでも今の現状と向き合って頑張っている姿を見て、本当の被災地の現状を知ることができました。
被災地で感じたことは大きく、重いものでしたが、この経験を多くの方に伝えていけるよう頑張りたいと思います。     


グリーンコープの支援が力になっていることを実感

2011.8.5

今回の目的は、グリーンコープ大分県南センターの岩崎さんと共に宮城県仙台市にある郡山倉庫へグリーンコープおおいたのワゴン車を届けることと、現地で被災地支援活動を行うことでした。


5月31日から2日間かけて6月2日宮城県仙台市の郡山倉庫に到着しました。倉庫では先に支援に入られている全国ホームレス支援ネットワークの川浪さんが出迎えて、倉庫内の説明をしてくださいました。倉庫内には組合員からの支援物資があり、支部で組合員からの支援物資の仕分けをしていたことを思い出しました。組合員と被災地は確実に繋がっていて、組合員からの物資は確実に活かされていると実感しました。
            
6月2日、石巻市にある寺院、洞源院へグリーンコープからの支援物資である食料品を無事にお届けすることができました。特に、たまごや豆腐などの生鮮品は手に入りづらいらしく、とても喜ばれていました。洞源院へ向う道中、石巻に入ると今までに見た事も無い残酷な光景が次から次へと目に入ってきました。テレビ報道では伝わらないヘドロのようなきつい臭いもありました。この場所で暮らしていた方々のことを考えてしまい、とても悲しくなりました。今まで普通に暮らしてきたその環境が急に無くなり、大切な人を亡くすというのは私には想像も出来ないくらい酷な出来事です。


重機でのガレキ撤去のようす
重機でのガレキ撤去のようす
現地で使用されているグリーンコープ生協おおいたのワゴン車(6/21物資センターとなっている遠野市立綾織中学校体育館にて)
現地で使用されているグリーンコープ生協おおいたのワゴン車(6/21物資センターとなっている遠野市立綾織中学校体育館にて)


その後、グリーンコープが全面的に復興支援する蛤浜という地区に入り、被災者の84歳の女性の方と直接話をする機会がありました。とても貴重なお話が聞けました。その女性の方は私たちに、お茶やパンなどの差し入れをしてくれて申し訳ない思いでいただきました。とてもお元気な方々で、私の方が元気をもらいました。蛤浜でも津波の被害に遭い亡くなられた方がおられました。28歳の妊婦さんで1ヵ月後に出産を控えていたと聞き、とても心が痛く無念でした。


被災地でのグリーンコープの支援活動はとても意味のあることで、人と人とのつながりはとても大きな力になることを感じました。これからも私に出来ることを継続して支援をしていきます。この日本の中で、とてつもないことが起こり、環境が変わり、とても深い悲しみや辛い想いをされている方々がいます。そのことは決して忘れることは出来ないし、忘れてはいけないと思います。今回、グリーンコープの一員として支援活動に携われたことを一生忘れません。

グリーンコープ生協ふくおか
福岡南支部 島田


復興への長い道のりに寄り添うグリーンコープの支援

2011.7.11

共同プロジェクトで取り組んでいる復興が遅れている小さな漁村の「蛤(はまぐり)浜」での瓦礫撤去と、グリーンコープが救援物資を届けている岩手県遠野市のボランティア団体「まごころネット」の活動のようす、あわせて岩手県の大船渡・陸前高田・気仙沼の被災地のようすを視察した職員の報告です。
(一部抜粋)

〔6/20・宮城県石巻市蛤浜〕

海面から10m以上の所に建ちながら津波で被災した高台の民家(蛤浜)
海面から10m以上の所に建ちながら津波で被災した高台の民家(蛤浜)


現地の業者と協力して瓦礫撤去作業をすすめています。また、家屋の解体の依頼もあり、現地業者、グリーンコープが依頼した業者(大工さん含む)、ボランティアの三者で役割分担しながら行っています。解体する家のお婆さんが「この状態のわが家を見たくないので、早く壊してほしい」と頼まれましたが、一人でおられる時の悲しそうなようすには言葉をかけるのもためらわれました。思い出の詰まったわが家を取り壊す気持ちを考えると本当に心が痛みました。

蛤浜では船が1艘もなくなってしまったため漁ができない状況でしたが、大分県の方から無償で小型船を譲り受けることができ、漁だけでなく、近隣との食料・物資の輸送や海上での瓦礫撤去作業も可能になりました。また、蛤浜ではワカメやカキの養殖を行っていましたが、新たにホタテの養殖にも取り組もうと意欲を燃やしています。

本当につらい気持ちを乗り越えて、私たちや他からの支援に感謝されながら、現地の皆さんはしっかりと前を向いて頑張っています。精一杯の支援をしたいと改めて思いました。

〔6/21・岩手県遠野市〕

まごころネットの活動拠点となっている遠野市総合福祉センター。朝8時の朝礼に集まってくるボランティア(約200人)。活動内容と分担を確認しバスで支援先へ。
まごころネットの活動拠点となっている遠野市総合福祉センター。
朝8時の朝礼に集まってくるボランティア(約200人)。活動内容と分担を確認しバスで支援先へ。
現地で「リス号」と呼ばれているグリーンコープのトラック。この日は、大阪パルコープの方が救援物資の積み込みをしていました。
現地で「リス号」と呼ばれているグリーンコープのトラック。この日は、大阪パルコープの方が救援物資の積み込みをしていました。


まごころネットの代表にご挨拶したところ、この間の物資(布団・雑貨・食品)提供へのお礼と「グリーンコープのリス号は本当に大活躍です」と感謝されました。支援に入るボランティアが替わると信頼関係を一から築き直すことになるのですが、被災地のみなさんに「リス号」を覚えていただいているので、誰が対応しても最初からきちんと話ができる関係を保て、非常に助かっているということでした。

仙台と同じように、「リス号」は現地の人に安心・信頼のマークになっていました。本当にうれしく、誇らしく思いました。

〔6/21・岩手県大船渡市、陸前高田市、気仙沼市〕

〔気仙沼市〕幹線道路の瓦礫は撤去されていますが、その他の場所の船や瓦礫はまだ残ったままです。
〔気仙沼市〕幹線道路の瓦礫は撤去されていますが、
その他の場所の船や瓦礫はまだ残ったままです。


大船渡市の港周辺は壊滅状態で、3・4階建ての建物もほとんどが使い物にならないような状況で見渡す限り瓦礫で覆われ、異臭もひどい状況でした。陸前高田市は、まるで戦後の焼け野原の映像を見るようで、悲惨の一言に尽きるものでした。復興のためには、一刻も早く瓦礫の撤去は必要ですが、途方もない量で、息の長い支援が必要だと感じました。

グリーンコープ連合 物流本部 村上


被災地で使用するワゴン車を現地に届けてきた職員の報告をご紹介します

2011.6.27

5月30日(月)夜に大分を出発し、博多でもう一人の支援者であるグリーンコープ生協ふくおか・福岡南支部の島田さんと合流し、仙台市にある全国支援ネットの郡山(こおりやま)倉庫を目指しました。そこには、グリーンコープをはじめとして、全国支援ネットを通して他の団体から送られてくるさまざまな救援物資が集められています。
総走行距離1,680kmと、とても長い道のりでしたが、2人で協力しながら無事に被災地で使用する車両をお届けすることができました。


翌日は帰途につくまで、実際に被災地(石巻市折浜蛤浜(はまぐりはま))に出かけ、海岸での瓦礫撤去作業や、現地事務所の機能も持ちながらボランティアの拠り所となるプレハブの建設作業を手伝いました。膨大な瓦礫を目の前にして、本当に小さなことしか出来ないことを痛感しましたが、手作業で出来る範囲のことを行いました。


蛤浜の現地事務所機能も持つプレハブ(左)と現地へ運んだワゴン車
蛤浜の現地事務所機能も持つプレハブ(左)と
現地へ運んだワゴン車
未だに瓦礫の山があちこちに残る被災地
未だに瓦礫の山があちこちに残る被災地


テレビでは瓦礫の山など目にはしていましたが、実際に現地を訪問すると未だ片付けられずに残っている、その量の多さに圧倒されました。また、テレビでは報道されない問題や被災者の方のご苦労が伺えました。米や水はあるがおかずが無い、調味料が無い、など普段私たちが何気なく生活していて当たり前に感じている「普通にある」ということが現地では見つかりませんでした。


本当に悲しい出来事が起きましたが、現地の方は日々、一歩ずつ前に進んでいます。一刻も早い現地の復興をお祈りすると共に、今回の経験を活かし、業務に励みたいと思います。

グリーンコープ生協おおいた
大分県南支部長  岩崎


各県の福祉ワーカーズ代表が被災地を訪問しました

2011.5.16

グリーンコープとして現地での今後の長期的な支援について検討するため、5月上旬から各県の福祉ワーカーズ代表が4回に分けて現地を訪問しています。
レポートを一部ご紹介します。

■凄まじい津波、被害の大きさに…

被災地の様子
被災地の様子

ところどころに地震の爪あとが見られたものの、一見するだけでは仙台市街は人々の生活は落ち着いた様子でした。けれど、被害のひどかった仙台市若林地区や名取市の沿岸部に入ると、車や船などが田んぼに点々と残り、さまざまなものが散乱し、各所の瓦礫の山が災害の壮絶さを物語っていました。土台しか残っていない家、海とは反対の方向へ斜めになっている電柱や大きな木からも、改めて津波の凄まじさが伝わってきました。


■取り巻く状況も変化…仮設住宅

5月5日、ホームレス支援全国ネットワークやNPO法人ワンファミリー仙台の方々と一緒に、宮城県仙台市太白区にある仮設住宅へ、布団・テーブルの搬入作業を行いました。30人程のボランティアでマット、枕…と手分けし、約150戸に1時間半程で収納し終えました。
被災されたみなさんが次の一歩を踏み出すための新たな場所。ひとまずゆっくり休める場所になることを願っています。


■新たな課題への対応、これから望まれる支援

仙台郡山倉庫に保管されている救援物資
組合員から届けられた救援物資がどんな中身なのかすぐにわかるように男女別、サイズ別などにさらに仕分けされています

 組合員から送られた救援物資は「仙台郡山(こおりやま)倉庫」に保管され、各避難所からの要望に応じて、必要な物資を届けています。倉庫内の物資の量からも、早い段階で倉庫を準備できてよかったと感じました。救援物資は仙台以外にも、生活クラブやまがた・ふくしま・岩手を通して被災者に届けられています。
支援の様子も避難所によって異なり、小さな避難所にはいまだに支援の手が十分に届いていなかったり、被災しても在宅で生活しなければならない方が支援を求めにくい状況もあるようです。また、必要な物があっても「もっと困っている他の方に」と遠慮されることも多いことから、救援物資の届け方を工夫している様子も聞きました。今後、仮設住宅への入居も始まりますが、一人暮らしの高齢者の孤立という新たな課題も出てきます。変化する状況に対応しながら、グリーンコープができることで支援を続けられたらと思いました。

3月28日にグリーンコープ職員3人が仙台市、釜石市、女川市の救援活動に同行しました。

2011.4.11

現地で活用されているトラック

グリーンコープの支援は、直接被災者に届いています

被災地で救援活動を実施されているホームレス支援全国ネットワークのNPO法人ワンファミリー仙台によって、市民から市民による直接の、そして、きめ細かい支援が行われています。グリーンコープの救援物資が大切に、そして、とても感謝されて生かされることに繋がっています。 毎日、現地のニーズを聞いて、グリーンコープから本当に必要な物資を届けることができています。20時に九州を出発した物資は翌々朝には届く早さで、その日には被災者のみなさんにお届けできています。

支援の拠点をつくりました

救援活動の拠点となる倉庫

仙台市で、行政の支援の行き届かない小さな避難所や自宅に取り残された被災者へ、直接物資などを届ける支援を続けている、NPO法人ワンファミリー仙台の新たな支援の拠点を作るべく、100坪の倉庫を借りる契約をしました。ここを拠点に、救援活動は大きな広がりと深まりを持ち、長期的に、より多くの人々を支援していくことにつながります。
※ホームレス支援全国ネットワークとグリーンコープ共同体は「被災地支援共同事業」に取り組んでいます。

また、友誼生協である生活クラブ連合会及び生活クラブやまがた生協・生活クラブふくしま生協を通して、被災者ならびに避難者に対して救援活動が行われています。そして、生協あいコープみやぎとも連帯し、支援を継続していきます。


現地で被災状況を目の当たりにした職員、NPO法人ワンファミリー仙台の担当者とともに避難所へ同行した職員は、次のように語っています。

被災地の様子
被災地の様子

「私は、言葉を失いました。それまで人間が生活していた空間があそこまで滅茶苦茶にされてしまうこと、そこに存在するだけで恐怖心が沸いてくること、津波の被害にあっている建物、車、道路などの間近に立って津波を想像すると、本当に恐い気持ちになりました。」

「被災者への手渡しを手伝い、グリーンコープの商品や物資が被災者に喜ばれているのを見て必要な支援がしっかりできていると思いました。グリーンコープの救援物資は、本当に人から人へ、最も困っている人々に届けられていると実感しました。とても役立っていることを改めて実感しました。」

仙台の町でグリーンコープのトラックが被災者に救援物資をお届けしています。

2011.4.6

グリーンコープトラック
ワンファミリー仙台活動エリア

グリーンコープが3月23日に救援物資の配送用として届けたトラック2台は、被災地で救援活動に取り組むホームレス支援全国ネットワークの「NPO法人ワンファミリー仙台」で活躍しています。
仙台市でホームレス支援活動を行なってきた同団体は、今回、震災が発生した3月11日にJRや地下鉄等の交通機関がマヒし帰宅できない人たちのために、真っ先に炊き出しを始め、以降、炊き出しや救援物資の配布を行なってきました。地震の被害が大きかった仙台東部道路以東の沿岸部を中心に、仙台市から石巻市、山元町までのエリアに加え、現在は岩手県釜石市まで活動エリアを広げています。

救援物資は行政や自衛隊によって指定避難所へ届けられています。しかし、自主避難しているような小さな未指定避難所は、公的機関の救済の手が届いていない状態でした。ワンファミリー仙台ではこまめな情報収集を行ない、行政が対応できないような、未指定避難所や病院、障がい者施設、老人ホームなどを巡回し、必要な救援物資等をお届けしたり、炊き出しを行ったりしています。これらの輸送にグリーンコープからお届けした配達用トラックが大活躍しています。

グリーンコープの配送用トラックが止っていると、元気くんの絵を見た子どもたちが「あっ!リスさんだ!」と集ってくるそうです。40万人の組合員の願いと救援物資を載せたグリーンコープの配達用トラックが、今日も被災地域を走っています。

東日本大震災救援に関するグリーンコープの支援状況のお知らせ

2011.3.24

生活クラブやまがた

被災地に救援物資を届けた派遣メンバーから、3月18日(金)に詳細の報告を受け、グリーンコープとしてさらなる救援活動を行う方針を確認しました。


●取り組み その1
グリーンコープのお取引先である運輸会社の(株)ランテックさんのご協力により、グリーンコープからの救援物資を毎日仙台に輸送できることになりました。そこで、ホームレス支援全国ネットワークとの協働プロジェクトで仙台市とその周辺の被災地へ、また、あいコープみやぎにも救援物資を届ける活動を行います。
●取り組み その2
救援活動として、グリーンコープから2週間のローテーションで人員を4名ずつとグリーンコープの配達用トラック2台を仙台市に派遣します。
●取り組み その3
救援物資を輸送するルートが確保できましたので、救援物資を全組合員に募り、被災地に届けます。

18日以降の支援状況を報告します。
■3月18日(金)
・15時20分、グリーンコープチャーター第4便(10t車)、生活クラブやまがた(山形県米沢)へ。(19日着)
(支援の様子は動画でご覧になれます
・20時、ランテック仙台行幹線便第1便(10t車)、仙台市のホームレス支援全国ネットワークへ。(22日着)
■3月19日(土)
・生活クラブ連合会からの要請に応じて、乾電池(単1/174本、単2/552本、単3/660本)を送りました(生活クラブ連合会飯能(埼玉県)デリバリーセンター宛)。
・20時、ランテック仙台行幹線便第2便が、仙台市のホームレス支援全国ネットワークへ。(22日着)
・福島県生協連から、福岡県生協連を通してブルーシートの要請がありました。
■3月20日(日)
・ブルーシート3,000枚弱を確保しました。
■3月21日(月)
・組合員に向けて「緊急救援物資の提供のお願い」を発信しました。
・10時、グリーンコープ配送トラック2台が仙台行救援トラックとして出発(22日着)。現地での救援物資の送達などに活用いただきます。
・17時、入荷した分のブルーシート1,382枚を積んだグリーンコープチャーター第5便が、埼玉県上尾市の日生協へ。
ランテック仙台行幹線便第3便が、生協あいコープみやぎとホームレス支援全国ネットワーク仙台拠点へ。(23日着)
■3月22日(火)
ランテック仙台行幹線便第4便が、生協あいコープみやぎへ。(24日、または25日着予定)
■3月23日(水)
・福岡銀行から救援物資が提供されました。救援物資を届けたくても輸送手段がないため、グリーンコープの救援物資の提供のお願いに呼応されたものです。グリーンコープの組合員からの救援物資と合わせて、チャーター便やランテック幹線便で被災地に届けます。
  • 毛布(891枚、ダンボール489箱分)
  • 防寒着(子供用)(4765枚)
  • 防寒着(大人用)(2230枚)(防寒着はダンボール800箱分)
・九州労金の救援物資を栃木県矢板市に輸送します。
   「(株)きとうむら」の水は本日発送(25日着予定)。一般食品はランテック関東幹線便で24日発送します。(26日着予定)
・グリーンコープチャーター第6便で、ホームレス支援全国ネットワーク仙台拠点へ。
ランテック仙台行幹線便第5便で、生協あいコープみやぎへ。
・グリーンコープチャーター第7便で、ブルーシートを日本生活協同組合連合会・埼玉へ。
救援物資

18日に送り出した救援物資

救援物資積み込み

救援物資を積み込む様子

救援物資満載

救援物資を満載して出発



いち早く届けられた「水」について

2011.3.23

木頭村山の湧水 緊急支援の様子

旧木頭村の水「山の湧水」は15日被災地に向けていち早く送られました。
旧木頭村は地域経済の活性化と農村の生活維持のために、株式会社を構成して事業を行っています。この水は、ポンプなどで地下水を強制的に汲み上げるのでなく、自然との共生を考え、自然に湧き出るものから取水するものです。
今回は早急の紙パックの製造も必要になったところ、凸版印刷のご協力により緊急支援が実現しました。

現地派遣メンバーレポート
〜救援物資第一便に同行した現地派遣メンバーのレポートです〜

2011.3.21

■燃料と食料の調達はとても厳しい様子でした。コンビニ等も閉店している店が目立ちます。ガソリンスタンドは全く開いていません。「閉店」「品切れ」「納期未定」等の手製の看板が掲げられています。開いているガソリンスタンドでは4km程行列が出来ていました。行列の終点であるガソリンスタンドが見えないくらいの長い列です。5時間待っても買えるガソリンには10リットルの制限があるそうです。それでもみんな諦めずに並んでいました。
(グリーンコープ共同体 白木)


■米沢市役所では市長や市会議員及びマスコミも多数待ち受けていました。米沢市役所は福島県からの避難所にもなっており、荷物の引渡し作業中にも、続々と避難手続きや避難物資の受け取りにやってきている状況でした。米沢市役所の方には「本当にありがたい」とおっしゃっていただきました。こちらは予想以上に寒く、毛布が必要とのことです。また、「毛布は暖をとるのに必要なだけでなく、遺体をくるむためにももっと必要」とのことです。想像以上に状況は厳しいのがショックでした。
(社会福祉法人グリーンコープ 家原)


■九州からの往路は特に混雑する事もなく、東北自動車道もスムーズに通行許可が下り順調でした。しかし、東北自動車道の福島県に入ったころから道路のいたるところがひび割れ、湾曲しており、現在も相当個所で道路補修工事をしています。道路そばの家もブルーのシートが掛けられている屋根が目立ちました。震源から相当離れている所でも、これですから今回の地震がいかに大きかったか想像できました。
(グリーンコープ連合調査部 末次)

米沢市役所到着

米沢市役所では市長をはじめたくさんのみなさんに歓迎され、みんなで荷おろしをしました。

グリーンコープのお取引先にご協力いただいて手配できている救援物資
62社から約93万点の物資を確保しています(2011年3月18日現在)
≪水・飲料・食料品≫
飲料水・お茶・飲料・赤ちゃん用ミルク・みそ汁・スープ類・米・野菜・インスタントコーヒー・レトルトカレー・漬物・海苔・乾麺・昆布・煮干・その他乾物・油・調味料・冷凍食品・お菓子
≪衣類等≫
防寒衣料・靴下・ストール・はんてん・ひざ掛け・マフラー・下着類・腹巻・タイツ類
≪寝具≫
布団・毛布・シーツ・枕・タオル・タオルケット・寝袋・マットレス
≪雑貨等≫
オムツ・ティッシュ類・トイレットペーパー・マスク・食器(茶碗、皿等)・割り箸・歯ブラシ・生理用品・石けん・軍手・使い捨てカイロ・足入れカバー・湯たんぽ・薬用消毒ハンドジェル・フロアマット
東日本大震災災害の被災地へ向けて、救援物資を次々に送り出しています!

2011.3.17

3月16日(水)、17日(木)救援物資<第3便>として、ジュース(30缶×500ケース)と徳島県の木頭村から飲料水3,000本を送り出しました。木頭村からは、すでに15日(火)に飲料水5,000本を<第2便>として送り出し、16日(水)に埼玉県の生活クラブ連合会にお届けしています。

明日はまた、飲料、食料の他に、赤ちゃん用品やトイレットペーパーを含めた衛生用品などの救援物資<第4便>を送り出す予定です。
今日午前、その準備に追われる物流センターに、TV取材が入りました。派遣メンバーの報告をもとに、現地の生協や行政と相談しながら救援物資を届けていることなどを説明しました。 テレビ取材の様子

取材分は、17日(木)18:30 KBCニュースピアで放送予定(動画でご覧になれます)

グリーンコープからの緊急救援物資が3月15日午後、山形県の米沢市役所、生活クラブやまがた生協に届きました!

2011.3.16

米沢市役所で救援物資を渡しました

グリーンコープでは、今回の東日本大震災の被災者に向けて、3月14日(月)17時、生活用品などの緊急救援物資を積んだ10tトラックをグリーンコープ福岡物流センターから送り出しました。
トラックと職員3人を乗せた伴走車は、一昼夜走り続け、15日(火)午後には山形県に無事到着し、米沢市役所と市役所の近くにある生活クラブやまがた生協に救援物資をお渡しすることができました。

米沢市役所には市長や議員、マスコミも含めた出迎えがあり、「本当にありがたい」と喜んでいただきました。生活クラブやまがた生協でもたくさんの職員の方が迎えてくださり、「こんなに早く、たくさんの救援物資を、九州から持ってきていただき感動しています」と話されました。

米沢市役所は福島県の避難所にもなっており、避難手続きや救援物資の受け取りに多くの方が続々とやってきています。また、現地は予想以上に寒く、被災者には非常に厳しい状況となっています。
グリーンコープからは、明日17日(木)にも、徳島県木頭村の水3,000本とかぼすドリンク15,000本を送り出します。今後も引き続き救援活動を行っていきます。

東日本大震災被災地への緊急救援物資の第1便が出発しました!

2011.3.15

3月11日(金)に発生した東日本大震災の被害状況が刻々と報告されています。明らかになればなるほど、未曾有の被害の大きさがわかってきました。
被災された方たちが各地で支援を待っておられる様子が日々報告されています。グリーンコープでは、被災された方たちの一助になればと、生活用品を緊急に送りだすことにしました。


グリーンコープ福岡物流センター出発

3月14日(月)17時、お茶、缶ジュース、ノンカップ麺、保温シート、毛布など2,844点を載せた10tトラックがグリーンコープ福岡物流センターを出発しました。


出発式

出発に当たって出発式を行いました。式の冒頭、この地震で亡くなられた方たちのご冥福を祈り、黙祷しました。
グリーンコープ共同体の田中代表理事は「現地はこれから雪になる模様です。現地のみなさんの厳しい状況に対して、少しでも協力をしたいという私たち組合員の思いを届けてください。」と現地入りのメンバーに40万人の組合員の思いを託しました。


今回は職員3人がトラックに伴走して、被災地へ向かいます。
現地生協と情報交換し、今後の支援について検討するための先遣隊の役割を担います。責任者である共同体の白木常務理事は「40万人の組合員のお見舞いの気持ちを伝え、被災された方々に何が必要なのか、しっかり聞き取り、把握して今後の支援につなげたい」と応え、「緊急支援物資輸送中」の横断幕のついた車に乗り込み出発しました。


取材

出発式には、報道3社から取材が入り、共同体の田中代表理事や白木常務理事が今回の支援の取り組みについてインタビューを受けました。

現地からの情報が不足しているため、現地の生協と連絡をとりながら、現地入りをするメンバーにつなぎ、臨機応変に対応していきます。その後も、状況に応じて、一過性のものではなく継続的に物的支援、人的支援を考えていくことになっています。


救援物資 救援物資積み込み

今回の支援物資の内容は以下のとおりです。

15日10時半、第2便として、徳島県木頭村から飲料水を10tトラックで送り出しました。

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