2008年4月11日(金)・12日 (土)に行われた「シャボン玉フォーラムinふくおか」の様子をお知らせします。 (詳しくは「共生の時代」 6月号・7月号でお知らせします。) 日時2008年4月11日(金)12:30〜16:30・12日(土)9:30〜12:00 場所アクロス福岡(福岡市) 参加者 11日1300人・12日650人 |
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11日の全体会は総勢40人の「SOULMATICS」の若さあふれるオープニングコンサート
でスタート。彼らのはじける歌声からも「生命(いのち)」の大切さや「美しい地球への賛歌」を感じ、シャボン玉フォーラムへの期待を膨らみました。 |
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園田由紀子 実行委員長が開催趣旨を述べ、 田原幸子 グリーンコープ 生協ふくおか理事長、
吉田由美子協同組合石けん運動連絡会代表幹事の挨拶の後、川洋福岡市 副市長にご祝辞をいただきました。続いて石けん利用伸張率優秀団体表彰(24団体、グリーンコープの
全生協も含まれています。)を行い、開会式を厳粛に執り行うことができました。
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基調講演 |
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基調講演「生命(いのち)の水」と題して、ペシャワ―ル会現地代表・医師の中村哲さんが、医療活動の原点として、「生命(いのち)の水」を求めて現地の人々とともに汗を流し、砂漠化した土地に水路を作り、失われた緑を取り戻していく様子を、映像を絡めながらお話しました。アフガニスタンでの活動報告を通して、「生きるとは何か」「俗にいう「進歩」や「発展」が本当に人々の幸せにつながるのか」と疑問を投げかけ、「我々の歩みが『氷河の流れ』であることを、あえて願う」とメッセージされました。 | |
パネルディスカッションの様子 |
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パネルディスカッション「生命(いのち)の水 いま私たちにできること」と題して、パネリストに中村哲さん、NPO法人「農と自然の研究所」代表理事の宇根豊さんを迎え海外から国内に目線を移し「生産・消費」の視点も交えたテーマで討論されました。 |
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たくさんの参加者は、分科会や今後の各地域での活動へつなげようと熱心に聞きました。
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「せっけん使用を入り口に環境を考えるフォーラム」として、全体会の会場の外で、各せっけんメーカーが自社製品の説明を行いながら、せっけん使用につながるようにサンプルを配りました。
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分科会 |
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12日は以下の7分科会に分かれて発表がそれぞれ行われました。 |
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第1分科会 |
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第1部の講演は、田嶋晴彦さん(薬学博士)が上手なせっけんの使い方を紹介。科学的な内容を参加者にも分かりやすく説明しました。せっけんを使う上で役立つ情報やヒントがたくさんあり、参加者から「へえ〜。なるほど」という声が多く出されました。 第2部は、グリーンコープ生協ふくおかの地区委員が「せっけんを使い始めたきっかけや思い」を発表し、実体験から得られたせっけん生活の工夫や楽しさを伝えました。 分科会の最後には講師の田嶋さんへの質問時間がありましたが、全員にマイクがまわらないほどたくさん手が挙がり、その一つひとつに田嶋さんが丁寧に答え、参加者のせっけんに対する関心の高さが感じられた分科会でした。 |
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第2分科会 |
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中尾明子さんの「ほたるが教えてくれたこと」では、中尾さん親子が長年続けている蛍観察を通して、ひとつの生き物から、水環境とその循環を解りやすく説明されました。多くの親子参加者にとっては挑戦意欲の湧く時間となりました。 <活動報告1> 胸まである長靴をはき、揃いのTシャツを着て登場した福岡県立北九州高等学校の魚部(ぎょぶ)。日頃の観察からクイズを出し、参加者全員を楽しい川の世界へと一気に引き込みました。後半は日頃の活動を取材された番組を上映。参加した子どもたちにはあこがれのお兄さんになりました。 <活動報告2>NPO法人 環境未来塾 小学生から、大人まで。一人ひとりが真剣に環境の未来を考えている環境未来塾。水の循環を歌に併せてペープサートで楽しく紹介。知りたい、伝えたい、の意欲が参加者に伝わる時間でした。 |
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第3分科会 |
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私たちの「暮らし」や「心」と深く結びついている川。その川を取り巻く環境が「過去」〜「現在」と大きく変わってきています。大切な自然、川を守るためのさまざまな活動が映像を交えて生き生きと報告されました。その話には身近なことから川の「未来」を考えていくヒントがいっぱいでした。 講演 渕上信好さん(遠賀川河川環境保全モニター) 活動報告 福丸清生さん(紫川M-CAP連絡協議会)、森裕治さん(遠賀川源流の森づくり推進会議)、上薗剛司さん(樋井川を楽しむ会)、本間雄治さん(NPO法人大川未来熟) |
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第4分科会 | ||
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第5分科会 | ||
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アジアの現状の把握と日本の役割についてを谷洋一(リサイクルせっけん協会事務局長)が 、今、中国やインドで起きている、急激な経済成長に環境整備が追いついていない。その現状に 戦後の日本の復興を重ね合わせ、問題提起できることがあるのではないかと話しました。 谷氏は、水俣病の教訓をアジアへ伝えることを中心に活動されているとのこと。 途上国の安全対策など不十分な管理体制に注意を向けていくことなど、長期的な対策の必要性を訴えられました。 |
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第6分科会 | ||
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市民と行政の連携で水環境を守る施策を、「守り・育てる」という目的で、協石連の多くの会員団体で行政訪問活動を精力的に取り組んでいます。その活動の成果や課題が報告され、会員団体間の情報交換の場となりました。グリーンコープ生協ふくおか、グリーンコープ生協さがからの報告もありました。今後も引き続き行政訪問活動に力を入れていくこととなりました。 |
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第7分科会(野外実践) | ||
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世界的にも貴重な自然を残す和白干潟で観察会を行いました。 和白干潟を守る会の方々が講師となり、干潟に棲むたくさんの生物が干潟に酸素を供給し、 海水を浄化していることが分かりました。 |
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<まとめ> 「シャボン玉フォーラムinふくおか」には、全国各地からせっけん運動を精力的にすすめる人たちがたくさん集い、大切な「生命(いのち)の水」という視点から水問題について真剣に考えました。参加者からは「未来の子どもたちに確実につなげることができた。」との感想も届けられ、せっけんの良さを実感できる2日間となりました。 |