いよいよネグロスを離れる日。マニラ行きの飛行機に乗る前に、ATGにて今回の組合員ツアーのまとめを行った。

  • まずはATGのオリエンテーションやツアー内容など実務的なことの総括。次いで、ツアーに参加してそれぞれが得たことを報告した。
  • その後、ATGの課題として、国内流通のことが出された。つまり輸出だけでなくフィリピンの消費者たちが有機の農作物を利用すること、消費者の組織化についてがこれからの大きな課題であるということである。
  • 私達グリーンコープの組織についての質問があった。
    資料を持参していたので、生協の誕生の経緯、組合員の願いや活動、会員生協と連合の関係などを大まかに話し、カタログなども紹介した。
  • 「神から授かった自分たちの体を大切にしなさい。だから有機の作物を食べなさい」と語ったベン神父亡き後、現地の人たちの組織であるPAP21(21世紀に向けた民衆農業創造計画)はまだわずかな経験だけれど、グリーンコープのような信頼を地域に築きつつある。
  • 土・日に届く作物を待っている消費者がいる。これからはその信頼をより確かにしていくため、学習の機会を設けるなどしていきたい。

              など、意見交換を終えた。
 
 
 私たちグリーンコープは、自然と人、人と人、南と北、女と男、それぞれが共に活かしあい、支えあう、という「四つの共生」の理念を大切にしています。この旅では様々な場面で、その四つの共生を体や心で実感したように思います。ネグロスでは、貧しいから、あるいは懸命な組織作りの段階だからこそ、それらの共生が自然に行われています。
 基本的に貧しくはなく便利に暮らしている日本。それゆえ、置き去りにしてきたものがあるのでしょう。「活かしあい、支えあう」ことの尊さを、グリーンコープでの活動はもちろん、自分の家族や地域においても胸に抱いて歩きたい、と改めて思いました。