○ダマ農地改革受益者協同協会は正式には2006年10月に発足。組合員は57名。土地は砂糖きびが36ha、マホガニー林が30ha、竹やぶや家、道路など30haの計96ha。

○-----交流会の前に委員長のダニエルさんに農地を案内してもらう。その間、ニコニコ人懐っこい女の子達が20名ほどついて回り、笑ったり、歌ったりと賑やかだった。

○以前、この組織はダマ砂糖労働者組合であり、砂糖きび農園で基準以下の不当な労働をさせられていた。当初、労働者の我々は土地所有には興味なかったが、農地改革の闘いを経ることで、土地が子ども達に残せる大切な財産であることを強く意識するようになった。

○地主が土地の自発的提供を行い、2003年に登録を済ませた。ところが、我々には土地代金と農機具等の資金がなく、ATFIより借りることができた。これは土地の耕作や野菜の種の購入など、本当に大きな力となり、翌年には借金を払っても手元に残った。次の年には大型トラック購入のための資金を借り入れ、さらに収益をあげることが可能になった。

○私達は協同組合として土地を持っており、個人としての保有ではない。これは、ネグロスの他の砂糖きび労働者達とは違う点だ。他組織の労働組合の支援が大変役立ち、資材購入、収益の公平な分配、借り入れ金返済等も協同で行うことができている。砂糖や米、バナナ、野菜などを協同でつくることで、子ども達が豊かになるよう引き継ぐシステムを作っていきたい。

☆ダニエルさん達のお話が終わった後、日本の農地改革のことなどを質問されましたが、全く不勉強で確かなことが答えられず残念でした。終戦後の日本での農地改革や生産者の様子などをあらためて学ぶことで、今のネグロスの人達の様子を実感したり、日本の農業のことを考える機会にもなるのでは、と思いました。

 
    マホガニーの林
   
  ダマ現地の子どもたちと
 
    さとうきびを運ぶトラック