ネグロス2日目私たちは、バナナをはじめたくさんの種類の果樹を生産しているアレグリア農園へ向かった。昨日のバナナ産地と同じように農園までの道は途中細くて石ころがごろごろしていたので、私たちはまた車内でかなり上下左右に揺られながらのドライブとなった。
         
  バナナの生産者・アグリさんの農園  

 この農園では、アグリさん(39才)という男性が1人で農園を管理されていて、ちょっと野生化した植物園といった感じだった。ATCのアートさんが農園の様子について説明された。約2.9haの敷地に約2000本の果樹が植えられている。バランゴンバナナは1,008マット生産されていて、去年くらいから自然なままのバナナに袋かけなどの手をかけるようになった。農園は平地ではなくて大きな崖になっているところもあり、その崖の谷間にもバナナが植えられていた。そのようなバナナにどのようにして袋がけするのか不思議だった。

 そのほかにカカオ、パイン、マラン、ドリアン、ランブータン、グァバ、パパイヤなどのフィリピンならではの珍しい果物や、セニョリータ、トルダン、サバなど色々な種類のバナナがあった。それぞれ試食もさせて頂き、どれもこれもジューシーで酸味があっておいしいものだった。自然いっぱいの環境とおいしい果物のもてなしに、もうすっかり私たちはネグロスにとけ込んでいた。
 アグリさんは独身で一人暮らしだということだが、たくさんの果樹や放し飼いにされているニワトリ、かわいらしい小さな犬たちに囲まれて悠々自適な生活を楽しんでいるように思えた。でも収入は一人暮らししていくのにやっとだということだ。

アグリさん