テッド・ロペスさん
(オルタートレード財団事務局長)
フィリピン全土に広がった生産地をつなげ、山深い産地から日本に届けるのは、とても大変なことです。
●オルタートレードの経営陣は当初5人であったが、9人に増やし、広範囲な仕事を分担して行っている。
●バナナに関わるスタッフは、生産者以外のパッキング、流通の人など全部で300人が関わっている。
●マスコバド製糖工場は127人が働いている。
●ATFI(財団)は、30人ちょっと、DOEIは10人くらい、オルタートレードグループ正社員、非正社員合わせるとだいたい500人が関わっている。
●オルタートレード財団が関わっている生産者グループは、19グループの生産者協会があり、約800人が関わっている。
ATFI(新バランゴンバナナ・マスコバド糖生産者支援)、ATC(バランゴンバナナの輸出を担うオルタートレード社)、ATMC(マスコバド糖精糖工場)、DOEI(有機堆肥センター)をオルタートレードグループとしたことで、「民衆公益」「有機農業」を目指す相互の協同関係や活動がリンクすることで人材も活性化している。今後は、もっとリンクし、透明にわかりやすくできることが目標である。又、生産体制をもっと見直し、効率を高め、生産者の収入向上を目指したい。
バナナの産地も、さとうきび産地も今後いかに輸出用の物だけに頼らず、持続的な農業ができるか、挑戦となっていく。農民の意識改革が大事。賃金で生きてきた人が意識を変えていかなければならない。農民たちの学校を作って伝えていく活動が必要。
又、国内流通をどうしていくか、多様化した生産物を国内にどう流通させていくか、都市の消費者の組織とどう協力していくか、課題である。