はじめまして
   
NewsRelease
 NO.373  
   

お詫びとお知らせ


グリーンコープの産直青果物の一部に農薬成分含有の
農業資材 (散布液)が 使用されていたことがわかりました。

 

昨(2007)年11月22日に「有機農業用 農業資材(散布液)から禁止農薬」という報道がされました。また、同(11月22)日、農林水産省からもメーカーへの立ち入り調査の結果と指導内容について、公表されています。
グリーンコープで取り扱っている農産物に使用していないかどうか調査した結果、一部の品目で使用されていたことが判明しました。誠に申し訳ございません。以下、報道(公表)の内容と調査結果についてご報告いたします。


一、報道(公表)されている内容
(1)虫除けなどに効果がある一般用の農業資材として販売されていた「アグリクール」という商品に、日本では農薬取締法により輸入も販売も禁止されている「アバメクチン」という農薬の有効成分が含まれていた、というものです。

 
農薬は、農林水産大臣に登録申請し、認可され登録される必要があります。認可・登録されないと販売も使用もできません。「アグリクール」は、農薬を含まない一般用の農業資材(散布液)として販売・流通していました。しかし、農林水産省の調査の結果、農薬の有効成分(アバメクチン)が含まれていることが判明しました。農薬の有効成分が含まれているものは農薬として登録される必要がありますが、認可・登録されていませんでした。また、含有されている有効成分は、農薬取締法により輸入も販売も禁止されているものでした。これまで「アグリクール」は有機農業用資材としても多く使用されていましたが、今回の調査結果を受けて農林水産省から有機農産物の認定機関に対し、「アグリクール」を使って栽培・出荷した農産物の有機JASマークの抹消が指示されています。また、メーカーは2007年4月から販売を自粛し、販売済のものは自主回収を行っていました。



(2)農林水産省からは、都道府県に対し次のように通知されています。

 
・「アグリクール」の販売者・農業者に対し、製造者に返品を指導すること。
・農産物に「アグリクール」を使用していたという事実を把握した場合には、農林水産 省農薬対策室に報告すること。
・農業者に対し無登録農薬を使用しないように注意喚起を行なうこと。


(3)また、農林水産省から次の見解が公表されています。


立ち入り調査の結果、および、他の多くの国で安全性や農産物への残留等について評価の上、アバメクチンを殺虫・殺ダニ剤として農薬登録していること、製造者・販売者が推奨していた使用方法に従って使用していれば食品衛生法の残留基準値を超過して残留するとは思われないこと等を総合的に勘案して、今回の件は国民の健康に大きな影響を与えるものではないと考えている。

二、グリーンコープでの調査結果について
(1)グリーンコープでは、農業用資材の使用にあたっては生産者に次のようにお願いしています。


・安全性や使用方法については十分に検討留意して使用してください。
・内容がはっきりしないものについては使用しないようにしてください。

(2)グリーンコープでは、生産者に上記のようにお願いをした上で、事前に作物栽培計画書を提出いただき、使用予定の農薬や資材の点検・確認を行うようにしています。
しかし、「アグリクール」は農薬ではなく一般用農業資材(散布液)として流通し、有機農業にも多く使用されている資材(散布液)であり、生産者もグリーンコープの点検でも農薬の有効成分が含まれていることはわかりませんでした。

(3)グリーンコープでは、2007年5月頃、生産者より「メーカーが回収している」旨の報告を受け、その時点で「内容がはっきりしないものについては使用しない」という考えから使用計画のある生産者に「アグリクールは使用しないように」と連絡していました。
そして、今回の報道(公表)を受け、過去も含めてグリーンコープで調査した結果、下表のとおり、2003年から2007年までの間で複数の品目で使用していたことがわかりました。
グリーンコープでは、一つの品目を複数の産地に作付けをお願いしています。今回、「アグリクール」を使用していたのは、一部の産地の一部の生産者ですので、下表のお届け期間の中の一部に使用していたことになります。なお、お届けした地域の特定などはできませんでした。

※ 品目・年度によって違いはありますが、グリーンコープ全体の供給量に対して、それぞれ最大で、野菜は2%〜30%、2003年のアムスメロンは100%、タカミメロンは20%の出荷をしていました。


<品目・年度別のお届け期間>※空欄の年度には、「アグリクール」は使用していません。

2003年
2004年
2005年
2006年
ししとう
7月〜10月
7月〜10月
7月〜10月
7月〜10月
チンゲンサイ
6月〜10月
6月〜10月
6月〜10月
6月〜10月
白菜
11月〜12月
11月〜12月
11月〜12月
11月〜12月
小ねぎ
周年
周年
周年
周年
サニーレタス
5月〜11月
5月〜11月
5月〜11月
-
小松菜
-
-
6月〜11月
6月〜11月
水菜
-
-
5月〜11月
5月〜11月
ミニトマト
6月〜8月
6月〜8月
6月〜8月
6月〜8月
ピーマン
7月〜10月
7月〜10月
7月〜10月
7月〜10月
スィートコーン
7月〜8月
-
-
-
にがうり
-
7月〜8月
-
-
玉ねぎ
10月〜翌3月
10月〜翌3月
-
-
レッドオニオン
10月〜翌3月
10月〜翌3月
-
-
タカミメロン
-
7月
7月
7月
アムスメロン
7月
-
-
-

2007年度は、7月にお届けした「タカミメロン」の一部に使用されていました。それ以外の使用はありません。タカミメロンは、2007年5月の時点で「虫の発生があり使用せざるを得ない」ということですでに使用されていました。

以上のとおり、グリーンコープの産直青果物において、農薬の有効成分が含まれていることを知らずに、禁止農薬成分が含まれた農業資材(散布液)を使用していたことがわかりました。ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。お詫びしてご報告いたします。
今後、あらためて「内容がはっきりしないものについては使用しない」ことを生産者と共に確認し、安心・安全な産直青果物をお届けできるように努めます。
2008年1月 グリーンコープ連合


 

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