NO.343
 
アフガニスタン支援
「いのちの基金」講演会 開催
05年12月5日(月)大博多ホール
−パキスタン地震救援金のお届け−
2001年11月、同時多発テロの報復としてアメリカの空爆を受け、更なる飢饉や戦火、大干ばつに苦しむアフガニスタンの民衆への緊急支援に、グリーンコープは取り組みました。

その時組合員から寄せられたカンパ約2,000万円は「ペシャワール会アフガンいのちの基金」としてアフガニスタンの人々の支援に活かされました。
その後も「いのちの基金」をもとにペシャワール会のアフガニスタンへの支援活動は変わることなく続いています。
 
 講演
 アフガニスタン支援活動のいま
 ・・・自給自足できる農村の回復をめざして・・・
ペシャワール会現地代表 中村 哲さん

(プロフィール)
1946年福岡生まれ。
PMS(ペシャワール会医療サービス)総院長。
国内の診療所勤務を経て、1984年4月パキスタン北西辺境州の州都ペシャワールに赴任。以来現在に至るまで、らい(ハンセン病)を中心とした貧困層の診療に携わる。

講演内容から
標高6,000〜7,000Mの山々が連なるアフガニスタン。
イスラム教徒の国。人口の7〜8割が遊牧民(農民)。
谷ごとに村落(自治共同体)を形成し、自給自足の暮らし。
さまざまな問題は、村落ごとのモスクで話し合い、決められていく。
たびかさなる外国軍の侵攻や軍閥の登場で破壊と難民化がすすむ。
現地の人(病人)の心を理解する事が、医療や支援には欠かせない。
2000年の大干ばつで600万人が飢餓状態。100万人が餓死。難民が急増。
医療活動も、まず水の確保からスタート。
井戸と地下水路(カレーズ)の掘削と復興を開始。1,000本以上の井戸を掘る。
2001年10月、ニューヨーク同時多発テロの報復としてアメリカの空爆。
アフガン開放のニュース。情報がコントーロールされる世界。
今や世界のケシ(麻薬)の7割を生産。売春、貧困が拡大する現実。
一方で、水路の確保、農地の開墾など、コツコツと農村の回復をすすめる。
徐々にひろがる緑地、子どもたちの笑顔。
アメリカへの軍事援助、イラク派兵など対日感情は悪化の方向に向かっている。
日本は大きな誤りを犯そうとしていないか?
など
  
 パキスタン地震救援金のお届け



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月8日パキスタン北部に発生した、マグニチュード7.6の地震被害に対する緊急組合員カンパの呼びかけに、救援金カンパ総額13,904,582円が寄せられました。
その中から、4,476,000円をペシャワール会へ贈呈し、地震で破壊された現地の復興に役立てていただくことにしました。

 パキスタン地震救援金のお届け先配分の詳細は

 
第2弾!
ペシャワール会の長期的活動を支援する
組合員カンパを呼びかけます。


まだまだアフガン情勢は混沌としている中で、ペシャワール会の取り組みは地元の人々が自立して生活していけるような計画を目指しており、現地に信頼され、現地の人々に復興・平和への希望と勇気を与える取り組みとなっています。

グリーンコープでは、今回の講演会やこれからの広報活動を通して、新年(カタログGREEN43・44号予定)組合員へ第2弾の支援カンパを呼びかけます。