NO.314
『プルサーマル問題市民討論会』開催
1月15日(土)佐賀県鎮西町名護屋城博物館ホール13時〜
1月16日(日)佐賀県唐津市文化体育館文化ホール13時〜

当初は、国、九電、市民の参加による「公開討論会」の予定でしたが、国、九電からの不参加表明により急遽「市民討論会」としての開催となりました。

主催:からつ環境ネットワーク、玄海原発設置反対佐賀県民会議、原水爆禁止佐賀県協議会、佐賀県平和運動センター、グリーンコープ生活協同組合さが、原発はもういらない九州ブロック会議、脱原発ネットワーク九州

1月15日(土)佐賀県鎮西町名護屋城博物館ホールにて
司会進行:脱原発ネットワーク九州 深江 守さん
■主催者(代表)あいさつ
・・・グリーンコープ生協さが 荒木理事長
−玄海原発3号機でのプルサーマル導入は、その必要性、安全性に多くの疑問を抱えており、反対署名には30万を越える署名が届けられています。
国や九州電力にはそれに対する説明責任があり、要望があれば積極的にそれに応える責務があります。
私たちは、これまでにも何度となく公開の場での説明会あるいは討論会の開催を要求してきたにもかかわらず今だ実現していません。
今回の参加も辞退されました。残念に思うと同時に、市民や住民への説明責任を果たしていないのではないでしょうか。

2月20日には、九州電力主催による公開討論会が予定されていると聞いております。
是非とも公正・中立な内容での開催を要求します。
今回の討論会を実り多きものとして、これからのとりくみを進めて行きましょう。−(※要約)
■記念講演
テーマ1:
「核燃料サイクル問題とプルサーマルの(不)必要性、(不)経済性」

・・・伴英幸さん(原子力長期計画策定会議委員)
ウラン資源の有効活用といわれるが、有効活用には程遠く、資源節約効果はほとんどない。
使用済み燃料の95%の再利用は事実上不可能。
恒常的なプルトニウム利用はむしろ核拡散につながる。 
プルサーマルは不経済。企業努力で負担増をカバーできるというが、それは困難だろう。
再処理路線がどのシナリオよりもコスト高になっている。直接処分と比較すると数十銭の差だが、この差は圧倒的で差を埋めることはできない。 
など
 
テーマ2:「プルサーマル計画の危険性」
・・・小林 圭二さん(元京都大学原子力実験所助手)
プルサーマルとは
なぜ今、プルサーマル
安全性より経済性を優先
今の原発と何が違うのか
プルサーマルの危険性1:運転上の危険と対策
プルサーマルの危険性2:MOX燃料の危険性
電力会社の経営を圧迫するプルサーマル
プルサーマルは受け入れた後もっと危険になる! 
など
 
テーマ3:「使用済みMOX燃料を含めた核のゴミ処理問題」
・・・広瀬 隆さん(作家)
日本各地での核廃棄物処分場建設のようす。
高レベル廃棄物とプルサーマル
など
 

■最後に、会場からの意見・質問

「経済性・安全性など、あらゆる面からも問題の多いプルサーマルを何故推進するのか?しなければならないのか?」等をテーマに熱心な意見交換が行われました。