NO.304
グリーンコープ連合 ―声明―

香田証生さんの生命を
「テロとの戦い」のための犠牲とすることに反対です。!


私達は、イラクで拘束されている香田証生さんの生命が危機の中に、事実上、放置されていることに心からの憂慮を表明します。

私たちは、「テロを許すことは出来ない。テロに屈することは出来ない」という論理を理解できないとは申しませんが、しかし同時に、そうした論理は事実上、香田さんの生命を「テロとの戦い」のために犠牲にすることを正当化するものであること、大義のないアメリカのイラク戦争を正当化するものであること、そして、旅行さえ出来ない世界を産み出したことを正当化するものであることを理由に、これを指弾せざるを得ません。
日本国政府はかつて、「人命は地球よりも重い」と言いました。
私たちは今では、そうした日本国政府のあり方を懐かしく思い出させるような今日の状況を本当に悲しく思います。
日本はアメリカに安易に加担し、自衛隊をイラクに派遣などしなければ良かったのです。
繰り返します。
私たちは、香田証生さんの生命を「テロとの戦い」のための犠牲とすることに反対です。
自衛隊をイラクから撤退させ、香田さんの生命を救い、国際社会が今一度国連を中心に結束し、イラクの戦後復興に向かうべきだと思います。
そして小泉さんは、その師と仰ぐ福田さんの「人命は地球より重い」とする路に回帰すべきなのだと思います。

以上、声明します。

2004年10月29日
生活協同組合連合会 グリーンコープ連合
第十二期第5回常務理事会