組合員のみなさまへ~産直有機野菜セット(晴香の里)のピーマンから化学合成農薬の成分(エトフェンプロックス)が検出されたことについて
組合員の皆様へ
お知らせとお詫び
いつもグリーンコープをご利用いただき、ありがとうございます。
2021年3月3日に実施した残留農薬の自主検査において「産直有機野菜セット(晴香の里)」のピーマンから化学合成農薬の成分(エトフェンプロックス)が検出されました。調査の結果、ピーマンの栽培に使用した「電動噴霧器」に、別の作物(観賞用の葉物花材「ベビーハンズ」)に使用した化学合成農薬が残留していたために、その農薬がピーマンにかかり、残留した可能性があることが判りました。組合員の皆様にご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。該当するピーマンを供給した可能性のある期間、ピーマンの代金を返金させていただきます。
1、対象商品
産直有機野菜セット(晴香の里) ピーマン(セット品目5品中の1品)
2、検査結果
検出農薬成分 |
検出値 |
基準値 |
エトフェンプロックス |
1.41ppm |
5ppm |
※「基準値」は、厚生労働省が「食品中の残留農薬により健康を損なうおそれがない量」と定めている数値です。
3、化学合成農薬の成分(エトフェンプロックス)が残留していた可能性のある期間
20年45号(2021年2月 1日~ 5日配達分)
20年46号(2021年2月 8日~12日配達分)
20年47号(2021年2月15日~19日配達分)
20年48号(2021年2月22日~26日週配達分)
4、経過・原因
(1)2021年3月3日に実施した残留農薬の自主検査で化学合成農薬の成分(エトフェンプロックス)が検出されたことをうけて、取引先が産地(宮崎県)を訪問し、栽培履歴や資材(農薬等)の購入記録を調査しました。その結果、生産者はエトフェンプロックスを成分に含むトレボン乳剤(化学合成農薬)を購入していました。
生産者は「ベビーハンズ」という観賞用の葉物花材も栽培しており、昨(2020)年、ヨトウムシやコナジラミの発生でベビーハンズが販売できない状態になったため、今年、トレボン乳化剤を購入し、2021年1月30日にベビーハンズへ散布していました。
(2)そして、その翌々日の2月1日に、ベビーハンズに農薬を散布した電動噴霧器を使って、有機栽培のピーマンに有機栽培の認証で認められている農薬(サフオイル)を散布していました。この時、電動噴霧器の洗浄が不十分だったために、ベビーハンズに散布したトレボン乳剤が電動噴霧器に残留し、ピーマンにかかってしまったと考えられます。
(3)ピーマンの畑の近くにあるお茶畑で使用された農薬がふりかかったのではないかということも調査しましたが、お茶畑ではエトフェンプロックスを成分とする農薬は使用されていませんでした。
(4)以上のことから、ピーマンから化学合成農薬の成分(エトフェンプロックス)が検出された原因は電動噴霧器の洗浄が不十分なことによってトレボン乳剤が残留した可能性が極めて高いと判断いたしました。
(5)当該生産者がピーマンを出荷した期間(2月1日週から2月22日週までの4週間)、ピーマンに化学合成農薬の成分(エトフェンプロックス)が残留していた可能性は否めません。したがって、対象期間内に「産直有機野菜セット(晴香の里)」をご購入いただいた組合員の皆様には4月次の請求時にて「ピーマン」の代金をご返金させていただきます。
ご購入いただいた組合員の皆様へは、購入履歴や返金額などを記載した書面を個別に配布しております。恐れ入りますが返金額などにつきましては、そちらの書面にてご確認いただきますよう、お願いいたします。
組合員の皆様にはご心配とご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。今後は、より一層品質管理を徹底し、再発防止に努めてまいります。
2021年4月19日
グリーンコープ連合会
2021年4月19日