連合会 商品おすすめ委員会の「2019年度 津軽みらい農協石川視察・交流会」の報告です

 

2019年度 「津軽みらい農協石川視察・交流会」

日 時:2019年10月7日(月)~10月8日(火)
視察先:津軽みらい農協石川
主 催:連合会商品おすすめ委員会
参加者:組合員6名、同行事務局2名

<はじめに>
グリーンコープでは、早期予約りんごの利用普及の取り組みに連動し、りんご生産者との視察・交流を行なっています。津軽みらい農協石川については、1991年の台風19号で壊滅的な被害をうけた落果りんごの企画や義援金の取り組み等をきっかけに産直取り引きが始まり、その後も交流を深めてきました。今年度も引き続き組合員が訪問し、産地を取り巻く状況を知ることによって、生産者の置かれている状況を体感し、私たちの手元に届くりんごの利用普及の取り組みを自信を持ってすすめていけるように、視察・交流会を行ないました。
以下、視察・交流会の様子を紹介します。
 
<部会長 工藤(貞)さんの圃場>


雨が少なく、枯れてしまったりんごの木

工藤さんは、4箇所の圃場を持ち180アールの面積にとき・ふじ・未希ライフ・王林などたくさんの種類を栽培されていました。
ちょうど見学に行った時期は、ふじの「葉つみ」と「玉まわし」を行っていました。「葉つみ」は、りんごの実の周りの葉を取り日光がよく当たるようにし、「玉まわし」はりんごの実を持ちクルクルと回して色の付きを均等にするそうです。
1人で作業されているので、機械でできないので夏の草取りが大変だと言われていました。また、今年は水が少なく植えた木も枯れたりしたそうです。

グリーンコープ生協ひろしま 木上さん

 

交流会
 

交流会では、今年は雨が降らず小ぶりだが味はよいということや、数年悩まされた黒星病があまり出ていないことなどお聞きしました。
減農薬の栽培は大変なこともあるが、その苦労は仕事のうちと思っている、食べてくれる組合員の皆さんに感謝している、これからも組合員の皆さんを思ってりんごを作るので、たくさん利用して下さいと言ってくださり、嬉しかったです。
組合員からは活動報告をして、各単協からのメッセージ集をお渡ししました。

グリーンコープ生協ふくおか 金田さん

 


今年もたくさんの心のこもったメッセージが集まり、生産者の皆さん、一人ひとりにお渡ししました。

  

 

二日目
<工藤(秀)さんの圃場>
 

工藤さんは、630本のりんごの木を育て6種類、メルシャン・つがる・シナノドルチェ・紅玉・無袋ふじ・早生ふじ(弘前ふじ)を育てていらっしゃいました。圃場には、ふくろうの鳥よけに「動物ロープ」を付けて鳥の被害からりんごを守っていました。「動物ロープ」とは、鳥が嫌がる匂いの付けてあるものだそうで、1年で取替になるそうです。今年は水が少なかったので、収穫量も昨年よりかなりへっており木に負担がかかっているので、来年にも影響がでるのではと心配されてました。

グリーンコープ生協ひろしま 木上さん

 

<工藤(真)さんの圃場>
 

40アールの広さ。標高50~70m。高齢化で使わなくなった生産者の方の畑を借りて栽培されていました。ここを請け負って5、6年。畑には50年ほど経った木もありました。丸葉栽培。枝をひもで下に下げてあり、こうすることで木が弱ってきたと勘違いし子孫を残そうと花芽がつきやすくなるとの事でした。除草はカートで木の周りを刈り、細かいところは刈り払い機を使い、刃で木を傷めないように神経を使うそうです。平地と段々畑では味が違うそうで、川の流れから土が堆積してできた土地は栄養が豊富だが味がぼやけるとのこと。土が適度にやせているとバランスの良い味になるそうです。クマやサルも出没するそうで、「クマは美味しくなってから食べ、猿は食べてから美味しいか考える。クマは枝を折って食べる。半分、あきらめている。」と言われていました。近年の温暖化で害虫の発生や被害が1ヵ月ずれてきている様に感じるとの事でした。昨年の1、2割の出来とのことです。

グリーンコープ生協くまもと 柳田さん

<小田桐さんの圃場>

 

50アール、70~80アール、30アール、山手にも20アールといくつかの圃場を持たれていました。葉つみ作業真っただ中で、あと10日程で葉つみ作業を終えるとのことでした。実の裏側まで赤く色づくための作業である玉まわしもあり休みがないと言われていました。11月上旬まで順次収穫していくとの事で、たくさんのりんごの実がなっていました。今年は小ぶりで昨年よりも少なめ。こちらの圃場では木の下にシルバーシートという銀色のシートが敷いてありました。これを敷くことで日の反射を利用しておしりの部分が赤く色づき、温度も若干上がるとのことでした。しかし、敷くのも片付けも手間がかかり大変そうでした。マメコバチという蜂で受粉しており、手作業よりも受粉率は下がるが広い範囲に受粉できるとのことでした。さび、腐乱病、ダニなど病害虫の被害が出ている木も見せていただき、減農薬栽培の難しさを肌で感じました。

グリーンコープ生協くまもと 柳田さん

 

<選果場視察>

選果の様子


CA貯蔵庫

りんごの香りいっぱいの選果場では、まずは人の目で大きさ、色、傷などがないかをチェックしてから機械によって細かく分類されます。
早期予約のりんごは、余裕をもって出荷の作業ができるため、糖度などもしっかり見ていいりんごをベストタイミングで出荷してくださるそうです。
通常の冷蔵庫の他に、酸素濃度を落として長期保存ができるCA貯蔵庫で、5月頃までおいしいりんごが食べられるのも本当にありがたいです。

グリーンコープ生協おかやま 齋藤さん

 

視察を終えて
今年度も6単協から組合員が参加し、青森県の津軽みらい農協石川へ視察・交流に伺いました。夏場に雨不足だったため、雨が関係する病気の発生は抑えられましたが、全体的に小ぶり傾向にあるということでした。毎年のような異常気象など様々な問題がある中、ご苦労を重ねてりんごを栽培していただいているのにもかかわらず、生産者からは「りんごを栽培して生活しているので苦労はして当たり前です、感謝するのは私たちです。」と言っていただき、感謝の気持ちでいっぱいになりました。また、今後の学習会につながる意見交換もでき、有意義な交流となりました。
これからも、組合員に利用を呼びかけ、生産者に寄り添い、産直関係を続けていきたいと考えます。

連合会商品おすすめ委員会

 
 

2020年1月22日

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