連合会 商品おすすめ委員会の「2019年度 長野県りんご三産地視察・交流会」の報告です

 

2019年度 長野県りんご三産地視察・交流会

日  時:2019年7月31日(水)~8月2日(金)
視 察 先:八ケタ会、ながの農協石川、信濃五岳会
主  催:連合会商品おすすめ委員会
参 加 者:組合員5名、同行事務局2名

<はじめに>
連合会商品おすすめ委員会は、2019年度も引き続き長野県のりんご三産地を訪問し、産地の様子や生産者の状況を体感することで、りんごの利用普及の取り組みを自信を持ってすすめていけるように視察・交流会を行ないました。
以下、視察・交流会の様子を紹介します。

 

<八ケタ会>
 りんご(宮沢さん)

 
フジはまだ、青かった。予約が届くのが待ちどおしい。

 

りんご(北澤さん山の圃場)
 

りんご(北澤さん自宅の圃場)

りんごの苗を自分で育てています


りんごの花は5つ咲き、果実になります。中心果だけ残し、後4個は摘果します。最終的に出荷できるのは1割です。


摘果されたりんごたち


芯喰虫対策のフェロモンストラップ


自宅倉庫で選果と出荷を北澤さんご夫婦2人で深夜までかかって作業します。

一般的には木が弱るので、早めに収穫をしますが、グリーンコープは完熟で収穫します。草刈も摘果も花摘みも全て手作業です。「おいしいりんごをつくっているんだ」と笑顔が印象的でした。
農薬は年に8回の減農薬で、例年並みの見込みです。最終選別はどんなに大量でも生産者自ら行なうそうです。なるほどおいしいはずですよね。顔の見えるスペシャルなりんごが待ち遠しいですね
グリーンコープ生協ひろしま 桒田さん
 
 
プルーン(峰村さん)
 
長野善光寺付近は雨が少ない地域で、全国1位の生産量。プルーンの栽培に向いています。りんごよりたくさん実が付くので、木を守るため9割は摘果するそうです。天敵はむく鳥と芯喰虫。鳥よけのネットが張られていました。
早生種の「アーリーリバー」が収穫期を迎えており、次の「サンタス」が大きな実をつけていました。
 
 
プルーン(佐々木さん)
8月中旬から下旬に出荷する「くらしま」という品種が実を付けていました。低温障害や梅雨の長雨と梅雨明けからの高温で、実が柔らかくなっていました。黒斑病や桃がかかる細菌病にもかかるそうです。木が早くダメになるので、どんどん若い木を増やしているそうです。
 
 
 
<ながの農協飯綱>
 桃の選果場

出荷に向けて、傷みや病気などの選果基準をみんなで確認する、目揃会があっていました。
 
白鳳(はくほう)、川中島という種類の桃の選果と出荷作業の様子を視察しました。白鳳は大変傷みやすく、川中島はもともと果肉が固い品種なので届いたらすぐに食べるのがいいそうです。出荷前には極力薬剤はまかず、人手をかけての手入れを行っておられるとのことでした。
今年の桃は遅霜と梅雨の長雨の影響で遅配になっていますが、そのぶん熟したおいしい桃が届くということで、配達を心待ちにしたいと思います。
グリーンコープ生協くまもと 久保さん
 

サイズや見かけで一生懸命より分けて、出荷されます。
 
 
 
りんご(増田さん)
 腐らん病という、樹のがんとも言うべき病気にかかった樹を見せて下さいました。水銀を使った薬剤が特効薬とのことでしたが、グリーンコープの栽培方法では使用できないため、根の部分をぐるぐる巻きにして水分を蓄えさせ、何とか病気に打ち勝つことができないかと苦心しておられました。
グリーンコープ生協くまもと 久保さん

 

おいしそうに色づきはじめると鳥がつつきにきます。
 
 
プルーン(小出さん)
 

りんご生産者の増田さんと小出さん
 
圃場一面に鈴なりのプルーンを見せて頂きました。
こちらでは遅霜や長雨の被害はそこまでなかったとのことですが、水やりのむずかしさと、熊、イノシシ、鹿といった獣害にも悩まされていると語っておられました。
グリーンコープ生協くまもと 久保さん
 
 
洋梨(白石さん)

病害虫被害を番号を付けて管理
 

新ワイ化栽培のりんご
 
広大な圃場に、りんご、洋梨、プルーン、すももが整然と植えられておりわい化栽培、新わい化栽培に取り組まれており、まさにスーパー農家でした。洋梨は、りんご以上に摘果に大変な時間がかかり、すべてを手作業で行うのが本当に大変だと仰っておられました。減農薬に取り組む生産者さんが、さまざまな工夫をこらして、慣行栽培に負けないように生産されている様子と、その熱い想いに触れることができ大変うれしく感じました。
グリーンコープ生協くまもと 久保さん
 
 
桃(原田さん)

反射マルチを敷き、太陽光があたるようにしています。

 
遅霜、長雨の影響で桃の生育状況が通年より遅れているとのことと、せん孔細菌病という大変な果実被害も出ているとのことでした。このせん孔細菌病は、風によって発生するそうで、感染すると葉を枯らし、果実の表面は黒い斑点や穴が開いてしまい、味は問題なくてもとても出荷できるような見た目ではなくなってしまうとのことです。原田さんの奥様が、風が吹くとこの病気が流行ってしまうので、風が吹くと私たちはドキドキしますと言われていたのがとても印象的でした。
グリーンコープ生協くまもと 久保さん

 


ビニールのトラでイノシシよけをされていました。「効果はあるのじゃないかな」だそうです。

 

<三産地(八ケタ会、ながの農協飯綱、信濃五岳会)との合同交流会>

・単協からの報告

 

八ケタ会(4名)、ながの農協飯綱(3名)、信濃五岳会(6名)の三産地、グリーンコープ(7名)の計20名で交流会を行いました。
グリーンコープの利用の様子をお伝えし、今年のりんごの様子もうかがいました。同じ長野県内の生産者さんたちですが、気候や土壌、栽培方法、育てている品種や面積も生産者によって様々。しかし、皆さん「おいしいりんごを作りたい、食べてもらいたい」と思う気持ちは同じ。愛情がたっぷり詰まったりんごをあれもこれも食べたくなる交流会となりました。
グリーンコープ生協ふくおか 西本さん

・メッセージ集贈呈


ながの農協飯綱


八ケタ会


信濃五岳会

 
各単協の組合員が工夫を凝らしたメッセージをお届けしました。

 

<信濃五岳会>
りんご(小林さん)

いつもりんごの生育を研究されており、木の枝が元気に上へ上へと伸びていました。

大きなりんごの木の圃場です。「秋映(あきばえ)」、「ふじ」が栽培されています。「秋映」は長野県で生まれた品種です。ボルドー液という有機農法で使用できる殺菌剤が散布されていました。りんごの病気の予防で使用するそうです。なるべく農薬は使わずご自身が食べておいしいと思うりんごを作るため、摘花・摘果の時期、防除のタイミングを工夫していること等をていねいに教えていただきました。
グリーンコープ生協おかやま 鐘築さん


りんごは他花受精なので、受粉時に活躍するマメコバチは、視察時頃はヨシの中で繭の状態だそうです。その後成虫になりそのままヨシの中で越冬します。また来春頑張ってくれます。

 

プルーン(小林さん)


木が古くなり、数時間前に倒れました

4月、5月の2回も霜が降りた影響で、プルーンの生産量が去年の1/10まで減っていると話がありました。また梅雨が長雨であったので、できがよくないとのことでした。「ネクタリン」はたくさんの赤くて大きな実をつけていました。しかし中にはせん孔細菌病という病気にかかっているものもありました。「ワッサー」もおいしそうな大きな実をつけていました。
グリーンコープ生協おかやま 鐘築さん

 

桃(大島さん)
 

お盆の頃から出荷が始まる「黄金桃」はまだ袋がかけられていました。「黄金桃」は実が黄色いのが特徴の桃です。玉伸びもよく、梅雨の長雨の影響はないように見えるそうですが、実際に袋を開けて見るまではわからないそうです。なかなか打つ手がないせん孔細菌病がこちらの圃場でも発生していました。
グリーンコープ生協おかやま 鐘築さん


信濃五岳会の皆さんと

 
視察を終えて
今年も長野県りんご三産地の生産者と出会い交流することができました。産地では、りんごだけでなく、プルーンや洋梨、桃も作られており、様々な果物の生育状況も聞くことができました。天候不順や病害虫、獣害の問題と向きあいながら、減農薬栽培に取り組まれていることに感謝の気持ちが強まりました。
生産者が言われた「りんごの予約が励みになり作ることができます」の言葉を胸に、たくさんの人に食べてもらえるよう、早期予約の取り組みや利用普及をすすめていきます。
連合会商品おすすめ委員会
 


長野県豊野駅の時計

2019年10月15日

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