2019年度 グリーンコープ「産直」「商品」学習会報告

 

<はじめに>
グリーンコープに集う私たちは、一人でも多くの組合員にグリーンコープの商品の良さを伝え利用を拡げることが大切だと考え、年度当初に、オールグリーンコープで、「産直」「商品」学習会を開催しています。2019年度も福岡と岡山の2会場で開催し、連合会職員を講師に学習しました。学習会の様子について報告します。

福岡会場 
   日 時:2019年4月22日(月)      
   場 所:博多バスターミナル 大ホール(9F)
   参加者:組合員   109名
       共同体組合員事務局  6名
   講 師:連合会農産部本部長    長谷川さん
       連合会農産部課長     池下さん
       連合会商品部部長     森川さん
       連合会畜産部部長     谷口さん
   主催  連合会商品おすすめ委員会

岡山会場
   日 時:2019年4月26日(金)      
   場 所:岡山国際交流センター レセプションホール(地下1F)
   参加者:組合員   56名
       共同体組合員事務局  3名
   講 師:連合会農産部本部長    長谷川さん
       連合会農産部課長     池下さん
       連合会商品部部長     森川さん
       連合会畜産部部長     谷口さん
   主催  連合会商品おすすめ委員会

 

<学習会の様子>

1.グリーンコープの「産直」について
  ①その生産物を誰が作っているのか明らかである。
  ②その生産物がどのような生産方法(栽培・飼育など)になっているか明らかである。
  ③生産者とグリーンコープ(組合員)との交流ができる。
  ④生産者の側からみても産直提携が実感できる。

 

産直青果について

産直青果は生産者と組合員が顔の見える関係作りをしています。生産者は安定して農業が続けられ、組合員は安心して生産物が購入でき、共に日本の農業を守っていきます。
全ての生産者、圃場情報を登録し、作業日誌、出荷時記録など栽培履歴(トレーサビリティ)を実施しているため、誰がどのように作っているかがわかります。また、定期的に記録の確認も行なっています。
環境ホルモンの疑いがあるといわれている物質の中で、最も多いのが農薬です。野菜類は環境ホルモンの疑いのある農薬の使用は原則禁止し、果物類は生産者の努力で慣行栽培より農薬をかなり減らしています。気象状況などで作柄が悪い時は、代替品を届けることをせず欠品としています。

 

産直米について

産直「赤とんぼ米」は、赤とんぼがとびかう豊かな田園風景や自然、環境を守りたいという願いが込められています。グリーンコープのお米は「有機栽培米」「A栽培米」「B栽培米」「C栽培米」の栽培基準があります。米の価格は相場価格の変動により、生産奨励金を設けて、米作りが継続できるように価格を決めています。いろいろな産地、品種、精米の歩合いの違う米を取り扱っているので、カタログで自分の好みの米を選んで食べることができます。ごはんお茶碗1杯分は約30円と経済的です。糖質だけだと思われがちですが、多くの栄養素が含まれており、バランスのとれた栄養価の高い食べものです。そして、皆で食べることが日本の農業と環境を守っていくことに繋がります。

 

2.グリーンコープの「商品」について

商品生産・製造認証システムについて

グリーンコープの商品開発は、原料、添加物、包材等についての約束を基に商品の設計図と言える商品仕様書を作成し、提案され、組合員が味や包材デザインなども含め検討、確認して商品化されます。グリーンコープの商品は三次原料の内容まで確認ができます。さらに、グリーンコープ商品生産・製造認証システム(GC商品認証システム)で第一者監査(自主確認)、第二者監査(グリーンコープ)を行ない、安心・安全を確認しています。
昨年度より組合員が実施する「商品の確かさを確認する活動」が始まりました。製造現場の実態を確認し、特別注視確認書に記載されている「~してはならない」事項を組合員とともに確認することで、製造現場の皆さんにもグリーンコープが大切にしている運動への理解が進みます。そのことが、商品事故を未然に防ぐことに繋がります。また、組合員は商品の良さを実感してまわりの方へ伝えたい気持ちが言葉になり、利用普及していきます。

 

遺伝子組み換えについて

2017年にこれまで念願だったnon-GMO異性化糖(ブドウ糖果糖液糖・果糖ブドウ糖液糖)を製造できるメーカーと出会いました。
現在、原料として異性化糖を使用している商品を、non-GMO異性化糖への切り替えや、新登場商品への使用もすすめていきます。

 

環境ホルモンについて

正式名称は内分泌攪乱物質といい、本来のホルモン作用に影響し、極微量でも生態系に悪影響を与えてしまうものです。グリーンコープは、疑わしいものは使用しないという考え方から、1998年、環境ホルモン(ビスフェノールA)が溶出する可能性がある缶詰23品目を供給停止し、長年対応できるメーカーを探していました。昨年度、環境ホルモン対応缶(タルク缶)で製造できるメーカーと出会いました。いわし、さんま、さばの各種水煮、味付け(醤油)、味噌煮缶が新登場し、大好評を得ています。

 

産直畜産物について

グリーンコープのすべての産直畜産物(たまご、若鶏、豚肉、牛肉)は、生産者がわかる、飼料(non-GMOの遺伝子組み換えでないトウモロコシや大豆)も安心・安全、動物本来の生態をできるだけ尊重した飼い方を追求し、健康に気遣い予防的な薬の投与は行なわずにじっくり育てています。また、価格においても、生産者が安心し、安定して生産を継続できることを前提に、組合員も継続して利用できる価格になっています。

 

産直びん牛乳について

グリーンコープの食べもの運動の象徴である産直びん牛乳は、ほんものの牛乳が欲しいという組合員の願いに、生産者とメーカーが応え実現した、どこにもない牛乳です。
一昨年、GC「産直びん牛乳(ノンホモ)」がiTQi(※)優秀味覚賞(2つ星)を受賞し、ヨーロッパで美味しさと良さを認められました。しかし、利用の減少が止められずに、このままでは産直びん牛乳が飲めなくなるという危機的状況になっています。この素晴らしい産直びん牛乳を未来の子どもたちに残すために、皆で更なる利用普及をしていきましょう。

※iTQi
 International Taste&Quality Institute
 (国際味覚審査機構)の略称。ブリュッセル(ベルギー)に本部を置き、世界中の食品・飲料品の「味」を審査。優れた製品を表彰・プロモーションを行う。審査員は、ヨーロッパで最も権威のある調理師協会および国際ソムリエ協会に属する一流シェフやソムリエで構成される。
現在は、iTQiは、「International Taste Institute」に名称変更されている。

 

産直国産牛について

「産直国産牛」と国産牛、輸入牛との違いを学習しました。「産直国産牛」は安心・安全な飼料を与え、肥育期間においてはモネンシン(抗生物質)、成長ホルモンは使用せず、誰が育てたのかわかる、安心・安全でおいしい牛肉です。安価な輸入牛肉に押されるなど、国内の牛肉を取り巻く大変厳しい状況もあり、とても貴重な牛肉となっています。「産直国産牛」をみんなで食べて、貴重な牛肉を守っていくことを学びました。

 

質疑応答の様子

たくさんの質問が出されました

    

 


丁寧に答える連合会職員

 

福岡会場での感想

・青果もお米も九州でつくられているものが多かった。生産者が大変されてつくっていることが分かったので、これからしっかり利用普及していこうと思う。また、お米は色々な種類があるけれど食べたことがないものが多いので注文しようと思う。
・商品仕様書で第四次原料まですぐに確認できるシステムがあるのは、すごいと思う。遺伝子組み換え食品については、増え続けているので深刻な問題だと思う。グリーンコープがいち早く食品についての問題に取り組んでいくことは、将来の子どもたちの食についても影響があることなので、これからもnon-GMOなどをまわりの組合員に広めていかないといけないと思った。
・グリーンコープの産直畜産物、産直びん牛乳、産直国産牛のこだわりがよくわかった。特に産直びん牛乳はこれまでも危機的状況であることを単協でも伝え、利用が増えるよう検討してきたが、もっともっとがんばっていこうと思った。
・グリーンコープの商品の確かさ、安心・安全をもっと伝えていきたいと思った。同時にこんなにすばらしい商品をもっともっと利用してもらえるように呼びかけたい。

 

岡山会場での感想

・産直米1杯分を他の食品で摂取できる栄養と比べた表が面白かったので、単協チラシに載せて組合員へ案内したいと思う。
・グリーンコープの産直青果の栽培基準がどんなに厳しいか、市場との違いがよく理解できました。親しい人には嘘がつけないように、生産者は組合員に嘘はつかないという言葉が印象的だった。今後も常に連携をとって更なる安全性の追求をお願いする。
・産直びん牛乳が危機的状況にあることをあらためて学習して、利用普及を進めたい!進めなければ!という想いがとても強くなりました。
・遺伝子組み換え表示について、表示対象商品の曖昧さと一般市場の商品表示を見るだけでは安心できないと思った。消費者はほとんど知らないままに被害者になっている恐怖をあらためて感じた。

 

3.学習会を終えて

今年度も活動を始めていく蹴り出しとして「産直」「商品」学習会を行ないました。ポイントを絞り、分りやすい言葉でまとめられていたので、グリーンコープ商品や産直についてより一層理解を深めることができました。また、学習したことや資料で、自分が伝えていくときの参考になる言葉を獲得できました。産直びん牛乳や産直米など利用低迷に陥っている商品については、今後、さらに意識的に利用普及をしていきたいと思える学習会でした。
参加者アンケートや会場からは、遺伝子組み換えや環境ホルモン問題はもちろん、種子法のことなど様々な質問も出され、より詳しい情報を知って利用普及の取り組みに繋げていきたいという意気込みが感じられました。
今年度からは全単協で「商品の確かさを確認する活動」も始まります。組合員の思いと、生産者・メーカーの思いがひとつになった商品の利用普及を熱く進めていきたいと思います。


連合会商品おすすめ委員会

2019年7月26日

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