連合会 商品おすすめ委員会の「2018年度 商品メーカーの視察・交流 『薩摩川内うなぎ』の工場視察」報告です

2018年度 商品メーカーの視察・交流 「薩摩川内うなぎ」の工場視察

日 時:2018年10月19日(金) 9:00~13:20
視察先:岩崎商店(養鰻場)
    (株)薩摩川内鰻(加工場)

主 催:連合会商品おすすめ委員会
参加者:商品おすすめ委員会メンバー10名、同行事務局2名

 

連合会商品おすすめ委員会では、メーカーの商品作りに対するこだわりや取り組む姿勢を知り、単協での利用普及に活かすため、グリーンコープのうなぎの蒲焼を製造している「薩摩川内うなぎ」の加工場を視察、交流を行ないました。

 

視察の様子

〈養鰻場〉

岩崎商店 児玉さんより養鰻場を案内していただき説明していただきました。

 

〈鰻の池上げ作業の様子〉

池上げ作業では、養鰻場からポンプで送られた鰻を網ですくい、大きさごとに選別します。出荷サイズは180g~350gで、それに満たない鰻は池に戻されます。鰻を傷つけないように気を配っていました。

 

〈第2養鰻場の様子〉

第一養鰻場で55mm~63mmに育てたウナギの稚魚を、第二養殖場で出荷基準の240g程度の大きさになるまで育てます。大小で17もの池があり、約3万5千匹~4万匹のウナギが生息しています。外から見るとまるで野菜のハウスのようです。太陽光を75%カットできる黒色の遮光ネットで覆い、プランクトンの加減でウナギの生育を安定させていました。

グリーンコープ生協おおいた 薬師寺
ハウスの中の気温は40~50℃で、水温は30~32℃に保たれており、水温を安定させるために専用ボイラーを設置し、池の中に配管を廻らせ温水を循環させていました。

グリーンコープ生協おおいた 薬師寺
水車で液化酸素をミキシングしてミクロの泡を出す機器が設置されていました。バクテリアの生息、汚水の分解、魚に酸素をという役割があります。

グリーンコープ生協おおいた 薬師寺
ウナギ育成用配合飼料をメーカーから購入し、エサは1日に2回与えています。エサ作りは手間がかかるそうで、きな粉ぐらいの粒子に粉砕された飼料を水で練って、一塊20kgの団子にします。成長に合わせて固さを調整しているそうです。池の手前にある網に入れておくと、犬なみの嗅覚を持つウナギがやってきて重なり合って食べていました。特長として、これまで一度も抗生物質を与えていないこだわりがあります。

グリーンコープ生協おおいた 薬師寺
GC「薩摩川内うなぎ」が美味しいのは、稚魚から出荷まで、創意工夫された養鰻場で抗生物質を与えずに、ストレスのない環境で育てられているからだと納得しました。

グリーンコープ生協おおいた 薬師寺

 

〈製造メーカー (株)薩摩川内鰻 見学〉

養鰻場から運ばれてきた鰻は最初に胃の中のえさを消化させ、食べてしまった泥を吐かせる為に、年間通して温度が変わらない清潔な井戸水の中に入れられていました。次に、鰻と氷を入れマイナス0度位の状態で40分グルグル回し仮死状態にし裁き易くします。

グリーンコープ生協(島根) 卜藏
備長炭に近い波長を持つ電気ヒーターで白焼き、加熱水蒸気殺菌で余分な脂を落とし、旨みを閉じ込め、次にかば焼き、最後にスパイラルショックフリーザーという冷凍方式で冷凍焼けや乾燥を防ぎ、霜が付きにくく、細胞膜を守り解凍後も鮮度や風味を損なわない工夫がされていました。

グリーンコープ生協(島根)卜藏
グリーンコープのうなぎは、冬の脂が乗っていて身も柔らかい一番美味しい時期の鰻を加工し出荷しています。タレもグリーンコープ指定のタレです。

グリーンコープ生協(島根)卜藏

 

〈交流会の様子〉

(株)薩摩川内鰻
 課長代理 倉田さん
帳合メーカー 
(株)イナザワマリーン社長 稲澤さん
シラスウナギの仕入れから製造までの一連の説明を聞きました。
薩摩川内うなぎは、活鰻の仕入れから製造までトレーサビリティーを確立しています。鰻の産地証明や、飼料も開示してくださり、信頼関係ができています。
報道等で鰻が絶滅危惧種に指定された事をよく耳にしていたので、今回の視察では鰻の現状についての質問が多く出ましたが、生産者の方が包み隠さず答えて下さり、温暖化により獲れる時期が変わってきていることや、漁期や捕獲量もきちんと管理されている現状を知り安心しました。グリーンコープの鰻は最新鋭の設備で製造され、一番美味しい時期の鰻なので多くの方に味わってもらいたいと思いました。

グリーンコープかごしま生協 内山

 

〈視察を終えて〉
 組合員からレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種の一覧)に載っているうなぎを取扱うことについて意見が届けられていたこともあり、現状を知るために視察先を薩摩川内鰻(株)に選定し、視察・交流へ伺いました。
 養鰻場では、うなぎの稚魚であるシラスは国のルールに沿って仕入れられていることや、これまで抗生物質を使用せず、餌の内容まで開示されており、信頼関係が築けていることも知りました。製造工場では、旨味を閉じ込める焼き方やタレにこだわり、一番美味しい時期のうなぎを私たち組合員に届けられていることがわかりました。
 この間のうなぎに関する報道を受け危惧する組合員に、うなぎの現状をお知らせし利用普及をすすめていきたいと思います。

連合会商品おすすめ委員会

2019年1月22日

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