連合会 商品おすすめ委員会の「2018年度 津軽みらい農協石川視察・交流会」報告です

 

2018年度 津軽みらい農協石川視察・交流会

視察日:2018年10月4日(木)~5日(金)
視察先:津軽みらい農協石川(青森県弘前市)
主 催:連合会商品おすすめ委員会
参加者:組合員5名、生産者11名、JA津軽みらい4名、同行事務局2名

 
連合会商品おすすめ委員会では、早期予約りんごの利用普及の取り組みに連動し、毎年津軽みらい農協石川との視察・交流会を行なっています。
実際に産地を訪ね、生産者と交流しました。

 

10月4日(木)
<工藤 貞 さんの圃場>
 
    玉回しが必要です。
 

45年程りんごを作っている工藤さんの園地に行き、産直りんごの「ふじ」と「とき」のわい化栽培を見せて頂きました。主に「ふじ」と「とき」を授粉用に交互に植えていました。わい化栽培はコンパクトで収穫が楽だが、枝を引っ張る手間やりんごが地面近くまで実っているので除草作業は大変だそうです。「とき」は収穫済みでしたが「ふじ」の収穫は一カ月後。これから気温が下がり甘味が増し太陽の光を浴びて赤くなるそうです。収穫は台風次第のようで、被害がないことを願いました。 

グリーンコープ生協ひろしま 金子 
 
 
<津軽みらい農協石川との交流会>
はじめのあいさつ
部会長 工藤さん
 
 
組合員から生産者へメッセージの贈呈
 
 
 
おわりのあいさつ
副部会長 小田桐さん
 
 
生産者11名のメンバー全員より、それぞれの圃場の様子を伝えていただきました。病害虫の被害が年々深刻で、減農薬栽培のご苦労を語られていました。また、後継者問題も深刻で、ご高齢のメンバーは、自分の代で終わるだろうと言われる方がほとんどでした。そんな状況でも、毎年グリーンコープの各地に出向き、組合員からのあたたかい励ましの言葉に、これからも頑張ろうと元気になると言われていました。各単協の組合員からのメッセージを一人ずつ手渡すと、皆さん大変うれしそうな笑顔を見せてくれました。

グリーンコープ生協おおいた 井上  

 

10月5日(金)
<弘前りんご公園>
岩木山

 
弘前りんご公園を散策しました。約5ヘクタールの敷地内に約65種類、約1300本のりんごの木があり、りんごについて学べる学習コーナーなどもありました。    
 
<小田桐さんの圃場>
 
  樹齢70年のりんごの木は見事な枝ぶりで、今年は700kgの収穫量が見込めるそうです。
 
今年でりんごの栽培に関わり25年を迎えた小田桐さんは、4か所ある圃場は170アールの広さがあり、家族と妹家族の応援もありますが、人手不足だそうです。グリーンコープには「サンつがる」、「サンフジ」、「未希ライフ」を出荷しています。ちょうど「ふじ」の葉摘みと玉回しの作業を行なう時期で実際に体験しました。「11月になるとふじの収穫が最盛期を迎えるが、その時期は雪も積もるので雪との戦いにもなる」と聞き驚きました。
 
<工藤 さんの圃場>
 
 
標高50~70mの小高い丘の上にある弘前が一望できるとても眺めの良い圃場で、工藤さんが地図を描いて説明してくださいました。40アールの圃場に、わい化栽培と丸葉栽培で様々な品種のりんごを栽培していました。圃場はいろんな場所に全部で200アールあり、人手不足だそうです。
丸葉栽培のりんごの木は背が高く、脚立に上ったり、収穫した重い籠を持って下りたりと見るからに大変そうで、81歳のお父さんと75歳のお母さんが、台風に備えて大急ぎで収穫していました。
 
<工藤 さんの圃場>
 
りんごの栽培を始めて5年目になる工藤さんの圃場は、630本ものりんごが、すべてわい化栽培でした。隣に会社があるので防薬ネットや鳥避けも設置してありました。受粉にはマルコバチを使ってあり、わい化栽培なので枝が上向きになっているため色も付きやすいそうです。今年から除草剤を使わず栽培していてグリーンコープにはつがる・早生ふじ・紅玉・サンふじ等を出荷しているそうです。
 
視察した圃場では、週末に来る台風に備えてりんごの収穫を急がれていました。これから収穫を迎える「ふじ」がたくさん生っていましたが、台風でりんごが落果しないか、生産者の皆さんはとても心配されていました。りんごは何年もかけて大事に育ててやっと思うように収穫できるようになるそうです。生産者は日々天候に左右され、病害虫とも闘いながら私たち組合員が望む、安心・安全なりんご作りをされています。今年もおいしくて安心・安全なりんごがたくさん実っていること、食べられることをうれしく思いました。

グリーンコープ生協ふくおか 小林  
 
<貯蔵庫>
 
荷受けされたりんごは庫内0℃の貯蔵庫で一旦保管されます。庫内に入ってみましたがとても巨大な貯蔵庫で、「ふじ」の最盛期には外にうず高く積んであるコンテナが全て出払うとのことです。
 
<選果場視察>
 
 
この選果場はりんご専用の選果で8月上旬~翌年5月まで稼働しているそうです。選果はオートメーション化されていますが、入荷したりんごはまず人の目で傷みをチェックし、傷みがあるりんごは加工用になります。大きさ・色・糖度は全てセンサーで見分けられて等級と階級ごとに選別され、決められた場所に転がされて箱詰めだけが人の手でされていました。最近では輸出も多くなり台湾向けに出荷されているそうです。ベルトコンベアに乗せられて機械で封や出荷のシールも貼られて出荷の準備となります。
 
<CA貯蔵施設>
 
最後にCA貯蔵庫を見学しました。CA貯蔵庫は外気を遮断して庫内温度を約0℃に下げ、酸素濃度と窒素濃度を調整して青果物の呼吸を最低限に抑制することで長期間鮮度を保つことができる貯蔵方法です。この貯蔵庫もさらに巨大で20㎏入るコンテナが10万箱入るそうです。この巨大な貯蔵庫が2つもあり、石川地区がりんごの一大生産地であることを実感しました。
 
 
<視察を終えて>
産地の様子を見ることで、地域をあげてりんごの栽培をされていることや、CA貯蔵することで、長期間おいしく食べられることを知ることができました。りんご博士・みかん博士養成講座、おもちゃのカンヅメ、産地視察・交流会など、年間を通して組合員と生産者が出会い、関係を築いていることを実感することができました。これからも生産者との顔の見える関係を大切にし、今回の視察で得たことを多くの組合員に伝え、りんごの利用普及をすすめていきたいと考えます。

連合会商品おすすめ委員会


2018年12月21日

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