連合会 商品検討委員会の「2018年度厚岸漁業協同組合・(株)白糠酪恵舎視察」報告です

2018年度「厚岸漁業協同組合・(株)白糠酪恵舎視察」

日 時:2018年10月2日(火)~3日(水)
視察先:<10月2日>(株)白糠(しらぬか)酪恵舎(北海道白糠郡白糠町)
    <10月3日> 厚岸(あっけし)漁業協同組合(北海道厚岸郡厚岸町港町)
            森髙牧場販売店
主 催:グリーンコープ連合会商品検討委員会
参加者:組合員4名、同行事務局2名

 2015年、グリーンコープが福祉関係の業務で北海道釧路市の釧路市社会福祉協議会を訪れた際、地元の店舗(市場、漁協店舗)でいろいろな商品を購入・試食したなかでとてもおいしかったものが、厚岸漁業協同組合、(株)白糠酪恵舎、森高牧場の商品で、その後、お取り寄せ感のあるこだわりの逸品としてGreenぷらすの紙面で取り扱いを開始しています。
 Greenぷらすに掲載される商品を扱うメーカーの視察は初めてでしたが、私たち組合員が、家族に、子どもたちに食べさせたいものとして求めている食べものを届けていただける、共に歩んでいけるメーカーだと確認することができました。
 その様子を紹介します。

<視察の目的>
・グリーンコープの新しいメーカー「厚岸漁業協同組合」「(株)白糠酪恵舎」を視察し、新規メーカーとして確認する。

<視察の様子>
◆(株)白糠酪恵舎
(株)白糠酪恵舎のチーズは、2015年11月号Greenぷらすに初めて企画され、今では、おくりもの企画を含め12アイテムの取り扱いがあります。
日本の市場で流通しているナチュラルチーズの約90%は輸入で、国産のチーズはとても貴重です。
視察では、製造工程を丁寧に説明いただきました。原料乳の乳質を活かし、チーズの種類に合わせて乳酸菌の個性が十分に発揮されるように正しく作ることをめざし、季節や乳質に合わせて作業のタイミングなどを毎日変えているそうです。

 

生乳は振動に弱いため、移動が5分の農家から仕入れ、ストレスを与えないよう、できるだけ振動させずに運搬。工房への受け入れもポンプでなく、盛り土のあるところにトラックが入り、落差を利用して、工場の製造ラインのタンクに自然に流れるように工夫されていました。
(写真右側が工場・左側の地面が少し盛り上がっている)
これも、美味しさの秘訣だそうです。

 

代表の井ノ口さんは「チーズは商品である前に食べものであるという当たり前のことが忘れられている。食べものであるチーズを美味しく作り、多くの人に喜んでもらえるよう日々努力している。文化よりコスパが優先されがちな世の中、お金で評価できない価値を守られているのが生協だと思う。皆さんと会えたことがとても良かった」と言われました。
グリーンコープの組合員の思いと、(株)白糠酪恵舎のチーズ作りの考え方が通じ合って、私たちは本物のチーズを購入することができているのだと感じました。

 

=(株)白糠酪恵舎 取扱い商品(一部)=

ロビオーラ

トーマ・シラヌカ

チーズステーキ

リコッタ・サラータ(粉)

リコッタサルーテ
※上記は、Greenぷらす取扱い商品です。

 

◆厚岸漁業協同組合
厚岸漁業協同組合の海産物は、2017年6月より企画され、現在は魚介・海藻・直送BOXなど、数多くの商品を取り扱っています。
漁協のすぐ目の前が厚岸湖(汽水湖)でした。山や湿原の栄養をたっぷり含んだ別寒辺牛(べかんべうし)川の水と海水が混ざり、植物性プランクトンが豊富で、カキやアサリ、ほっき貝等が有名で、厚岸沖も黒潮と親潮が交差した好漁場とのことです。
40種類以上の美味しい魚介類がとれる厚岸から、リーズナブルな価格で私たちの手元に商品が届くことが素晴らしいと思いました。

 

2011年の東日本大震災の津波により、カキ、アサリが全滅したそうですが、現在は復活しています。ただ、昔に比べると、どの魚介類も小さくなっているそうです。
厚岸湖のアサリは、ここ30年程は他より稚貝を入れていない、天然物。900平米を区画割りして、生産者の各人が管理しているそうです。貝の色は砂の色の影響を受けるため、厚岸の貝の色は写真の様になります。厚岸漁協では、一日砂抜きして出荷されます。

 

豊かな海を守るため、町民・漁業関係者・農業関係者で、春には植樹活動をされていました。岸壁も漁をする各人が責任を持ってごみ拾いをされているそうで、港はとてもきれいでした。環境を守る活動は、今ある資源が減るのを緩やかにするために取り組んでいるそうです。
漁協として、ただ利益を追求するだけでなく、漁師(組合員)が苦労して獲ってきたものを、そのまま売るだけに終わらず、鮮度を見抜き、時には手を加えて加工したりすることで、それ以上の付加価値をつけて販売し、漁協の漁師を支えていきたいと、言われていました。

 

 
秋刀魚の水揚げ、競りにも立ち会えました。   新鮮な秋刀魚は、このようにピンと立ちます。地元では刺身でいただくのが一般的だそうです。

 

=厚岸漁業協同組合 取扱い商品(一部)=

直送)厚岸漁協の
活貝セット

冷凍さんま(刺身用)

こまい一夜干し

銀カレイのほっぺ(一汐)

厚岸おに昆布

厚岸産ボイル花咲ガニ

干し柳かれい
※上記は、Greenぷらす取扱い商品です。

 

◆森髙牧場

厚岸漁協より車で5分ほどの場所に、グリーンコープでも取扱いのある「森髙牧場 ゴーダチーズ 125g」を製造されている森髙牧場の工場兼販売店があるため、この機会に訪問させていただきました。

戦後に先代が酪農をはじめられ、現在は、酪農はご主人、牛乳は息子さん、チーズは奥さんが営まれているそうです。
サイレージ発酵の餌はチーズには向かないとの考えから、牛は毎日放牧し、餌は干し草のみ(牧草は自ら栽培)で、目が行き届く40頭を育てられています。
「食べものだから安心安全はもちろんです。毎日牛とお話しながら作っています」との言葉が心に残りました。
奥さんの森髙さん

 

森髙さんは、病気を抱える娘さんに飲ませたいという思いで牛乳を作ってこられたそうです。娘さんが亡くなられてからチーズ作りをはじめ、今では週に3回ほど製造されています。お子さんでも食べられるくせのないチーズを目指していると言われ、気持ちを込めて日々の作業をされていることが伝わってきました。
短い時間でしたが、私たちと出会い、話ができたことを、とても喜んでくださいました。

 

=森髙牧場 取扱い商品=

ゴーダチーズ
※上記は、Greenぷらす取扱い商品です。

 

 <視察を終えて>

 (株)白糠酪恵舎の井ノ口さんの、「地域にある恵みをより多くの人に提供し、豊かさを共有するには、これだけのいいものだからと高い値段のチーズにするのではなく、地域の人が買える値段のチーズを提供するとの思いがある。」「牛乳は母牛の愛情そのもの。そのやさしさと強さをそのままチーズにしたい。やさしさと強さに守られると頑張れる」という言葉が心に残りました。商品検討委員会もそのような想いで検討をしていきたい、本物の食べものを食べ続け、作り続けていただけるよう多くの組合員に伝えていきたい。また、Greenぷらすが多くの組合員に利用されるよう知らせていきたいと思いました。
 厚岸漁業協同組合では、「厚岸特有の海の恵みに感謝して、その地元の海産物の美味しさに自信を持って、余すところなくみなさんに届けたい」という熱い想いと、「漁師の獲ってきた海産物は、一つ単位からでも買い取り、共に生きていくという優しい強さ、想い」に胸がいっぱいになりました。
 今回の視察は、まさに人柄と、本物を追求する精神と、地元愛と、母なる愛に包まれた視察でした。こんなにも素晴らしい食べものが、私たちの各家庭に届くことのありがたさが、どれだけ幸せなことか。
 自然の恵み、共存、改めて「共に生きる」意味を感じた視察となりました。

連合会商品検討委員会

2018年11月14日

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