「2018年度 産直びん牛乳学習会」の報告です

2018年度 産直びん牛乳学習会

日  時:2018年5月24日(木)
開催場所:博多大博通ビルディング 301会議室
主  催:共同体商品おすすめ委員会
講  師: non-GMO酪農生産者 高宗さん
        non-GMO酪農生産者 鶴田さん
        JA菊池地域農業協同組合畜産部酪農課係長 水上さん
       一般社団法人グリーンワークス代表理事 
      労働協同組合キッチン代表(元連合商品委員長) 荒木さん

参  加  者:共同体商品おすすめ委員会   18名
          共同体本部組合員事務局 3名
          連合職員事務局 2名

<開催趣旨>
「産直びん牛乳」は、グリーンコープの「食べもの」運動の象徴です。 
商品おすすめ委員会では、毎年度、利用普及に取り組んでいます。 
昨年度は、成分無調整牛乳から72度15秒殺菌のパスチャライズ牛乳とノンホモ牛乳を開発した当時に関わられた組合員のお話をお聞きしました。 
今年度は、産直びん牛乳の母牛の飼料をnon-GMOに切り替えた当時の組合員の様子と、現在non-GMOの飼料で母牛を育てている生産者の様子と努力を知り、利用普及に活かしたいと思います。

<目的>
(一)産直びん牛乳の歴史を知る。
(二)産直びん牛乳の良さを実感し、利用普及につなげる。

はじめの言葉  
    グリーンコープ生協(長崎) 岩本さん

自分が組合員になった時にはすでに産直びん牛乳があった。開発当時の組合員はなぜnon-GMOの飼料にこだわったのか。飼料の切り替えに酪農家の皆さんはどんなところにご苦労されたかをお聞きし、今後の活動に向かいたいと挨拶しました。
<連合より>
産直びん牛乳の歴史、組合員数と産直びん牛乳の供給本数の推移のグラフで次のような説明がありました。
「現在、組合員数は増えてきているのに産直びん牛乳の利用は、増えていない危機的状況が続いていると言える。他にはないこの素晴らしい産直びん牛乳を利用し、守っていかなければ、いずれ飲めなくなる日がやってくる。」
                                      職員事務局より報告

 

<母牛の飼料をnon-GMOへ切り替えた当時の連合商品委員長のお話>

1996年に初めて遺伝子組み換えを知った。当時、このまま遺伝子組み換え食品を食べ続けると20年後、30年後の身体に影響が出てくるのではないかと聞き、子ども達の将来が不安になり絶対に反対していこうと思った。グリーンコープ商品は、遺伝子組み換えでない原料や国産を追及し安全であるが、産直畜産物の飼料に使われる原料が問題だと考え、生産者にnon-GMO飼料に切り替えていただくようにお願いをした。飼料を切り替えることで、乳量も減り、種付けでは受胎率が低下するなど繁殖障害のリスクがあったにも関わらず、生産者の努力もありnon-GMOの牛乳が実現した。現在、産直びん牛乳の供給が減っている様子がある。皆で利用していかないと、この素晴らしい産直びん牛乳がなくなってしまうという危機感を持って活動してほしいと話されました。
元連合商品委員長 キッチン代表 荒木さん  

 

<non-GMO牛乳生産者のお話>
プロジェクターの映像で、牛舎の様子、搾乳ロボット、牛床清掃、飼料供給、牛たちの日頃の様子、飼料タンク、飼料倉庫、バンカーサイロ、自給飼料トウモロコシ刈取り作業などの説明がありました。

 


左から水上さん 鶴田さん 高宗さん


non-GMO飼料を見ている

<質問と応答について>
Q.non-GMO飼料に切り替えた当時の様子を教えていただきたい。
A.飼料を変えると違う微生物が入り、牛が体調を崩すことがあり、回復するのに2~3ヶ月かかる。1度乳量が減ると戻りにくい。牛は分娩しないとお乳が出ないため飼料はとても重要となる。乳量を増やしてほしいと言われても、乳量が増えるまでには3~4年はかかる。
Q.子牛の飲むミルクはどうしているのか。どのくらいの期間お乳は出続けるのか。
A.母牛のお乳は出続けるが徐々に乳量が減る。60日くらいから次のお産のため種付けを行なう。分娩に備えるため40日から2ヶ月の間は乾乳期に入る。
一般飼料は1kg約40円だが、指定のnon-GMO飼料は1kg約80円と倍の価格になる。牛1頭当たり1日10kgの餌を食べるため価格の差が出てくる。子牛には母牛の初乳以降は、授乳用ミルクを与えている。
Q.飼料代が高いなどの、ご苦労もあるのになぜnon-GMO飼料に切り替えようと思ったのか。また、グリーンコープの生産者になったきっかけはなにか。
A.グリーンコープの生産者になる以前からnon-GMO飼料に興味があり、non-GMO生産者が減少した時に、募集があり自分から手を挙げた。飼料の価格が高いのは、苦労とは違うと思っている。組合員との交流会や学習会に参加して、飲んでいる人の顔が見える事がうれしくて頑張ることができる。

 

おわりの言葉 
   グリーンコープかごしま生協 杉田さん

 現在の産直びん牛乳があるのは、先輩組合員や生産者の皆さんが作り上げてきてくれたおかげです。今回、生産の現場では搾乳ロボットなど進化していることがわかりました。今までも利用普及を頑張ってきたが、次の世代に残すためには、今日の学習会で「産直びん牛乳の良さに確信と自信を持って伝えていく」というキーワードをいただいた。今後も様々な取り組みで、利用普及をしていきますと挨拶をしました。

 

<参加者の感想より>
O.non-GMO飼料の変更やびん化など、その時代、時代に頑張ってこられた方々がいたことで、現在の産直びん牛乳がある。今、私たちが頑張らないと次の世代に渡せないことがわかった。キーワードは産直びん牛乳の良さに確信と自信を持つ。単協のおまつりなど様々な取り組みで試飲し、おいしいと言ってもらうことで組合員が増えていくと思う。生産者も牛も組合員もしあわせがつながるようにしていきたい。 
O.生産者の頑張りと組合員の思いから、産直びん牛乳に進化してきたことがわかった。今回の学習会で産直びん牛乳の良さを、確信と自信を持って皆に伝えていけると思う。未来につなげられるように頑張って利用普及していきたい。

<終わりに>
昨年度から引き続き産直びん牛乳の歴史と現在の酪農生産者の状況を知ることで理解が深まり、利用普及を発信する委員会として新たに産直びん牛乳を語る言葉を持つことができました。これからも産直びん牛乳を飲み続け、未来の子どもたちにも飲んでもらえるように活動していきます。

共同体商品おすすめ委員会

2018年8月31日

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