「原発ゼロ社会を実現させよう!!~小泉純一郎氏講演会・組合員による脱原発決起集会~」報告

 

日時:2018年4月24日(火)10:30~15:00
会場:福岡国際会議場 大ホール (福岡県福岡市)
主催:グリーンコープ共同体、  一般社団法人グリーン・市民電力

 

●開催趣旨●
グリーンコープは設立当初から、「いのちと原発は共存しない」という考えを掲げ、今日までその姿勢を貫いてきました。きっかけとなったチェルノブイリ原発は、事故後32年経てもなお、放射能を放出し続け、被災者の苦しみは癒されることはありません。

そのチェルノブイリ原発事故の教訓を生かせずに、2011年3月福島第一原発事故が引き起こされ、7年経った今でも放射能の影響は続いています。そのような中、福島は放射能濃度は問題ないと言わんばかりの策が進んでいます。例えば、モニタリングポストの撤去、年間積算線量基準値20mmシーベルト問題、放射能濃度8000ベクレルの廃棄物の処理問題などなど・・・。その中で生活を守るために闘っている福島の人々の「いのち・自然・くらし」にグリーンコープは寄り添いたいという思いでいっぱいです。

2012年7月に施行された再生可能エネルギー固定買取制度(FIT制度)によって、グリーンコープも自然エネルギーによる発電所を持つことができるようになりました。また2016年4月からの電力全面自由化によって、「グリーンコープでんき」の小売(共同購入)事業もスタートさせました。しかし、これらの取り組みは国のエネルギー政策に大きく翻弄されているのが実状です。それでも原発のない社会を実現したいと願い、あきらめることなく、私たちの力を結集させていこうと考えています。

今年はグリーンコープ設立30周年。この記念すべき年に、多くの皆さんと「脱原発」の意志を確認し合い、社会的な気運を創っていければと考えています。そのために、小泉元総理大臣を講師に迎えた講演会と、組合員が出会った「ふくしまの今」の報告を含めた組合員による決起集会を開催することにしました。

 

●開会の挨拶 

 グリーンコープ共同体 熊野代表理事

「今日は、脱原発への同じ思いを持った仲間の活動や単協の取り組みを共有したり、福島へ視察に行ったメンバーからの福島の今の報告や小泉さんのお話を聞くことで脱原発への原動力になるような場にしましょう」と話しました。

 

●「福島」視察報告    
やまぐち 佐々木理事長 (長崎) 佐藤理事長 ふくおか 三原理事長

 

実際に福島に視察に行った組合員はそれぞれ、「初めて福島の現状を自分のこととして引き寄せることができた」「どうやったら原発を止められるかを考え、行動していこうと思う」「これからも支援を続けて応援していきたい」「脱原発の世の中を作っていきましょう!」と話しました。

 

●14単協からの「脱原発運動」に向けたアピール

グリーンコープ生協おおさかから、グリーンコープかごしま生協までの14生協の組合員が、パワーポイントや寸劇、替え歌などで各地域での脱原発やグリーンコープでんきをアピールしているようすを報告しました。

おおさか ひょうご

 

とっとり (島根)

 

おかやま ひろしま

 

やまぐち ふくおか

 

さが (長崎)

 

くまもと おおいた

 

かごしま みやざき

 

●小泉純一郎氏講演

    「日本の進むべき道」

 

小泉さんは講演の冒頭、「総理在任中は原発は安全で安くクリーンなエネルギーと信じ、その必要性を感じていたが、2011年の福島第一原発事故をきっかけに、自分で関連する書籍などを読んだりして原発について勉強し、原発は絶対あってはならないという考えに変わった」そして、この時の心境を「過ちを改むるに憚ることなかれ」「過ちて改めざる、これを過ちという」という論語で表現されました。

また、「福島第一原発では悲惨な事故が起きたが、それですべての原発が止まり、原発がほぼゼロでも電気の供給が可能なことを証明することができた。これはピンチをチャンスに変える機会と考えねばならない」と力強く語りました。

 会場の様子

 

●閉会の挨拶 

 グリーンコープ生協おおいた 宇都宮理事長

 

※講演や決起集会の詳しい内容は「共生の時代6月号」に掲載する予定です。

<講演会開催までの経過について>
小泉元首相とグリーンコープの出会いは、1997年遺伝子組み換え食品の表示を求めて国会請願を行った際、当時厚生大臣だった小泉さんと懇談した時です。陳情の内容にはおおむね好意的で、「表示することには賛成」と意思表示くださいました。結果的に国会請願は不採択となりましたが、グリーンコープのことや組合員の思いに丁寧に耳を傾けていただいたその姿勢に大きな力を得ることができたと当時のようすが機関紙「共生の時代」に掲載されています。

近年は、自然エネルギーの発電所づくりをすすめる中で、環境エネルギー政策研究所の飯田哲也さんと、また、東日本大震災後原発訴訟をリードされている河合弘之弁護士と出会いました。河合弁護士は脱原発の推進力として小泉元首相の存在を強く語られました。そのことは、遠い存在になっていた小泉さんをとても近くに感じられるきっかけとなりました。

小泉元首相は議員時代、「原発は安全で安いクリーンなエネルギーと信じ、推進していたが、福島第一原発事故をきっかけに原発の安全性に疑問を抱くようになり、原発について勉強したところ、これまで信じてきたことは嘘であったことに気づいた」そうです。現在は脱原発に向けて各地で講演をし、精力的に活動されています。
そんな小泉さんの言葉が多くの人の心に沁み込んでいくことは間違いなく、それをさらなる脱原発運動の強力な推進力にできればと考え、グリーンコープも参加している「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」を通じて同連盟の顧問である小泉さんに講師を依頼し、今回の講演会が実現しました。

 

2018年5月14日

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