共同体 組織委員会「(株)エルパッケージ工場視察」の報告です

日 時:2018年1月25日(木) 10:30~12:00
視察先:(株)エルパッケージ本社工場 福岡市東区
参加者:組織委員16人、同行事務局3人、同行職員1人
主 催:グリーンコープ共同体 組織委員会

 グリーンコープでは毎年、環境問題について考え「4R(リフューズ、リデュース、リユース、リサイクル)運動について深め、グリーンコープで暮らすことの大切さを考えていきます」として活動をすすめています。深刻なごみ問題に対して、私たちが取り組むことができるリサイクル運動のひとつとして、1998年から、使い終わったトレーを回収し、新しいトレーの原料として再生利用する「トレーリサイクル(トレーtoトレー)」に取り組んで20年が経過しました。
トレーtoトレーのシステムとリユース・リサイクルの現状を知ることで、4R運動の意義を深め、多くの組合員にその事を伝えていけるようにしたいと考え、今回、久しぶりに(株)エルパッケージの工場視察を行ないました。視察の様子を報告します。

 

 
 <視察の様子>
はじめに1998年から始まったトレーtoトレーの歴史やトレーの原料、回収から製造工程など、リサイクルシステムについて詳しい話を聞きました。
また、トレーや袋の回収率についてもわかりやすく説明していただきました。
 まず、トレーtoトレーの工程を視察しました。
おおさかからかごしままでの全センターから、大きな袋に入れられたトレーがトラックで運ばれてきていました。人の目でリサイクルできるもの、できないものに選別し、粉砕工程にすすんでいきます。
食べものの汚れや脂などの洗い残しがあると、せっかく回収されてもリサイクルできず、廃棄処分されます。
回収されたトレーの中には、トレー以外のリユースびんやフタ、洗濯バサミなどが一緒に入っていました。
トレーはきれいに洗ってよく乾かし、重ねずに出してほしいと言われていました。

熱心に話を聞く組織委員会メンバー。
   いろいろな異物も混ざって回収されてきます。

シールのはがし残し。
リサイクルできません。

汚れ。洗い残し。
リサイクルできません。

 

次に選別、粉砕されたリサイクルトレーが、ペレットに加工されたものと新原料を加えて、シート状に形成、新しいトレーになる工程を視察しました。
グリーンコープのトレーは三層構造になっており、トレーの断面は中心層に再原料、外側を新原料で挟んで成形されます。
リサイクルを続けているのでトレーは真っ白ではありませんが、それがリサイクルの証拠だと言われました。
原料にタルク材を使うことで強度が上がり、原料コストを下げられるそうです。

説明で使われたパワーポイントの画像。

 

次に袋to袋の選別工程を視察しました。
目視で1枚1枚、ラベルのはがし残しや汚れ、異物混入、グリーンコープ以外の袋が入っていないかチェックを行ないます。回収された袋の約10%前後はリサイクルされず、廃棄される袋が多いと言われていました。
せっかく回収された袋がきちんとリサイクルされるように、異物混入がないように、汚れや水分を残さず、ラベルははさみで切り取り、たたんだり丸めたりせず、回収に出してほしいと言われていました。

シールのはがし残しや異物混入の多さに驚きました。

 

<参加者の感想>
・改めてグリーンコープの4Rは素晴らしいと思いました。トレー1枚当たりの単価はリサイクルせず、新たに作った方が安いが、資源を大切にするという“想い”で取り組んでいることがわかりました。
・グリーンコープ、組合員、(株)エルパッケージの3者が協力し合わないと、成り立たないトレーのリサイクル。たとえ、単価が高くても環境のために取り組みを決めたという(株)エルパッケージの社長の言葉が心に沁みました。
・工場視察を行なったことでトレーtoトレーの現状や問題点については、汚れが残っていたり、トレー以外のものが入っていたりとまだまだ改善ができていないところもあるので、引き続きトレーなどの返し方をどのように伝えていくかを単協の委員会でも検討していきたいと思いました。
・食品が直接触れるトレーだから、安全性、衛生性にこだわりグリーンコープ基準はもちろん「食品衛生法」などの基準をクリアし、レンジから冷凍まで対応できる素晴らしいトレーなのだと学習できました。私たち組合員の要望で始まったシステムを続けていくために、もっと回収率をアップできるよう多くの組合員に呼びかけていきたいと感じました。
・トラックで回収されてきた仕分け袋はここでも人の目で選別されますが、袋を広げて目視するため丁寧に折りたたんであったり、結んで出したりするとそれだけ手間となるため広げたまま、ばらばらの状態で出してほしいとのことでした。
・食品トレー業界では食品のトレーを再度食品トレーにすることは常識では考えられないことであり、リサイクル素材のシートを新しいシートで挟むなどの機械の準備や使用済みトレーの粉砕・洗浄など手間もかかり、新品を使ったほうが安いと聞きました。(株)エルパッケージ側もこのグリーンコープのトレーtoトレーの取り組みを当初は受け入れがたかったそうですが、ごみを出さない、ゴミを減らすという環境を考えているグリーンコープの組合員の熱意がすごく、そこに惹きつけられ引き受けたと話されました。組合員の思いに応えてくださったメーカーに出会えたことに感謝です。

(株)エルパッケージの内田社長より、身振り手振りを交えて、グリーンコープのトレーtoトレー、袋to袋についての歴史やリサイクルに取り組んでいる思いなどを聞きました。
その後の活発な質問に、丁寧に答えていただきました。

熱い思いを語る内田社長

内田社長の話を熱心に聞く
組織委員会メンバー

(株)エルパッケージの社員の方が
書かれたウェルカムボード

 

<まとめ>
回収されたトレーや袋が一つひとつ手作業で検品されている様子、また混入していた異物を見たことで、返却するとき、私たちが気をつけることを具体的に知ることができました。この20年間で削減できた石油の量を聞き、この取り組みが自然環境を守ることに確かに繋がっていることを実感することができました。
このトレーtoトレーのシステムは、グリーンコープと(株)エルパッケージ、そして私たち組合員の三者の協力で成り立っています。返却するときの私たちのひと手間、ひと工夫がこのシステムを支える力になることを多くの組合員に伝え、回収率アップをめざしたいと思います。

2018年3月26日

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