神在太陽光発電所完成記念 講演会&シンポジウム開催

神在太陽光発電所完成を記念して、講演会とシンポジウムがグリーンコープ共同体の主催で開催されました。

講演会では、国内外で自然エネルギーの第一人者として知られる飯田哲也(てつなり)さんを講師に招き、話を聞きました。

続くシンポジウムでは、飯田さんをコーディネーターに、神在太陽光発電所への思いをそれぞれの立場から語るパネルディスカッションが行われました。


 

 

 

<飯田哲也さん講演要旨>
日本そして世界における再生可能エネルギーの現状と展望
―原発事故後の状況とその問題点について―

 

 現在マスメディアや政府、経済界では原発問題を表立って議論しない風潮にあるが、実は問題はひとつも解決していない。汚染水問題をはじめ、福島原発事故の収束の目途は全く立っておらず、状況はますます悪化する一方だ。
 原発はコストが安いと言うが、実は高い。事故時の損害賠償と事故処理費は、本来ならば電力会社がかけた保険から支払わなければならない。電力会社が保険料を電気料金に上乗せすると、1kW当たり現在の24円程度から6000円に跳ね上がるという試算がある。建設コストも上がる一方で、経済的にも合わない。一方、世界中の企業努力で自然エネルギーに関する技術開発が進み、太陽光や風力の発電コストはどんどん下がっている。いずれはガスや原油による発電コストを下回るようになるだろう。
 世界の潮流はこの10年ほどで、風力、太陽光をはじめとする自然エネルギー発電が加速度的に増加している。他方、原発は2006年をピークに減少を続けている。
 3.11の事故をきっかけに、日本人全体が原発の安全神話が崩壊したこと、エネルギー革命が世界的に進化していることに気づくことができた。これを、社会を変えていくターニングポイントにしていければと思う。

 

飯田哲也さん

飯田哲也さんプロフィール
認定NPO法人環境エネルギー政策研究所所長
山口県生まれ。原子力産業や原子力安全規制などに従事後、「原子力ムラ」を脱出し北欧での研究活動などを経て現職。日本政府や各地の地方自治体のエネルギー政策に大きな影響を与えている。

 

 

<パネルディスカッション>

コーディネーター
 飯田哲也さん
パネラー
 グリーン・市民電力 田中会長
 グリーンコープ生協ふくおか 大橋理事長
 糸島市役所生活環境部 矢野課長補佐
 グリーン・市民電力 大橋専務理事

グリーン・市民電力 田中会長

グリーン・市民電力 田中会長
「自分たちで使うエネルギーを自分たちでつくり選べるようになることは、自分の中でも社会にとっても矛盾のないこと。全国の生協と連携して自然エネルギーを広げていければ、未来の子どもたちに原発という負の遺産を残さない社会をつくれると思う。」
 
 
糸島市役所生活環境部 矢野課長補佐
糸島市役所生活環境部 矢野課長補佐
「糸島市では再生可能エネルギーの導入を始めている。公共施設への太陽光発電の設置をすすめ小水力発電にも取り組んでいるが、糸島市全体の消費電力に占める割合はまだ2.4%に過ぎない。再生可能エネルギーをすすめると同時に、省エネルギーにも力を入れていきたい。」

 

グリーンコープ生協ふくおか 大橋理事長

グリーンコープ生協ふくおか 大橋理事長
「私たちが自分たちの手で発電をすることは、私たちの安心・安全な食べものを守ることにつながる。それが子どもたちへの責任として私たち大人にできること。食べもの運動のひとつとして市民発電について組合員に伝えていきたい。」

 

グリーン・市民電力 大橋専務理事

グリーン・市民電力 大橋専務理事
「発電所建設に当たっては、近隣の方に迷惑がかからないよう地道な努力と話し合いを続けてきた。今回さまざまな課題をクリアしてきたが、今後グリーンコープが各地に自然エネルギー発電所をつくっていく際に活かしていけると思う。」

 

2013年9月8日

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