生でよし、炒めてよし、保存もよし。万能選手のオリーブオイル |
食べものの特徴は風土に現れ、植物は同じ品種で同じ種を使っていても、気候が違うと味が変わってきます。気候が違うと味が変わってきます。パレスチナは地中海に面した国で、地中海原産のオリーブを育てるのにとても適した気候区です。
良いオリーブオイルは爽やかな果物の香りがしますが、科学的な抽出方法や、抽出時の熱の影響により、せっかくの香りがなくなってしまいます。手間はかかりますが、つぶして搾る伝統的な製法が一番よい方法なのです。
オリーブオイルの香りを楽しむには、サラダやパンにつけて食べるのがいいでしょう。また熱を加えても酸化しにくいので、炒め物はもちろん、保存して使う調味オイルにも向きます。
そして何かと物騒な面ばかりが強調されがちなパレスチナですが、現地にも私たちと同じ人が同じように日常生活を送っています。このオリーブオイルをわたしたちが食べ続けることが、パレスチナのオリーブ産業を支え、職を守り、ひいては平和な生活を支えることになるとも言えます。
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