平和学習会
平和学習会


演  題:資本と資本主義について−「私の平和論」−
講  師:行岡 良治さん(グリーンコープ共同体顧問)
日  時:2016年7月4日(月)10:30〜12:30
会  場:博多バスターミナル9階 大ホール(福岡市)
参加者:118人
主  催:グリーンコープ共同体組織委員会


<開催趣旨>
 グリーンコープ共同体組織員会では、「平和」について考えるために継続的に平和学習会を開催しています。
 1996年から日韓の歴史を学習し、検証するための「ピョンファ・エ・ダリ(平和の橋)韓国への旅」を企画実施し、未来に向けた市民の連帯を模索してきました。「第1回ピョンファ・エ・ダリ(平和の橋)韓国への旅」に取り組むにあたり、平和学習会が3回開催され、その第3回学習会を行岡顧問に講演いただいています。
 今年度は、この取り組みがはじまってから20回目の節目にあたることもあり、改めて行岡顧問を講師に迎え、日韓の歴史と市民レベルでつくる平和について深める機会として、平和学習会を開催しました。

*第2回平和学習会の詳しい内容は、共生の時代9月号をご参照ください。


<学習会>
 「平和の問題は、資本主義とは一体何なのか、資本主義をどのように越えていくかということと深く結びついている」という内容の講演でした。
 約700万年前に人間は直立二足歩行の能力を獲得、次に大脳など人間の身体の進化から言語へ進化し、石器・槍・弓矢を創り出し人間の生活を大きく改善・向上させました。一万年前には、「共同体(クニ)」を創り、「共同体に備蓄された必要な一定量の食料」が資本を創り出し、「共同体(クニ)」が豊かになることで、信用を得て資本は自己増殖を始め、「資本主義」が誕生しました。
行岡 良治さん グリーンコープ共同体顧問
 さらに資本主義は世界に拡がり、資本が社会を支配する時代が続き、市民が「主権在民」を訴え始めますが、資本は社会権力であり続け、政治権力を押さえて主権在民を名目だけで終わらせてしまいます。その結果、資本は搾取と収奪をし、地球環境破壊や世界を分裂させ、戦争を引き起こしています。
 行岡顧問は、「いま世界や日本に求められているのは主権在民を実現化することだ」と言われました。
 グリーンコープは何よりもいのちそのものに価値があると考え、運動を展開してきました。組合員主権を貫き、「組合員が自分の手で食べものを産み出す」、「組合員が自分の手で自分の福祉を産み出す」集団・組織であり続けています。そして「組合員が自分の手で、原発フリーの電気を産み出す」集団・組織に発展しようとしています。
 「私たちが暮らす社会を一歩一歩、私たち組合員の力で変えていく必要があるのだ」、「組合員主権を貫き、日本に、世界に、主権在民を広げる存在に」と力強く締めくくられたのが印象的でした。

会場の様子

<参加者の感想(一部抜粋)>
・資本が国家に大きな影響を与えることを思うと、日韓に限らず人類の歴史から資本との関係、社会との関係、それが生き方で平和なのだと思いました。
・日韓の歴史以前の人類の起源、資本のあり方についてよくわかりました。
・日本と韓国ともに、金儲けの為に人間の分裂を作り上げている社会の中でこそ、一人ひとりが社会の主人公になっていくことが大切だと分かりました。
・組合員主権で今まで以上に活動していくことが大事だと思いました。何が社会で起きているのか、情報収集し、この社会の主人公になれるよう日々勉強していきます。
・独自の平和論で資本があるから戦争がおこることを言われると思っていた。日韓の問題だけでなく全体的な平和論だったため、スケールが大きかった。グリーンコープが小さな社会になっており、理想とする平和だと思った。
・難しい内容ではあったが、人間が誕生する前からの説明もあり、わかりやすくなっていたのでよかったと思った。韓国に限定した内容ではなくて、意図的に世界の状況や日本の危機的状況を考えるように訴えられたのではないかと思った。結果的に「世界のことを考えなさい」と言われているような気がして、改めて引き寄せて考えることができた学習会だった。
・一人ひとりが平和の問題を考え、一人ひとりがその平和論を交換し、一人ひとりの中に平和論を育て、育んでいくのが大切だと思う。

<学習会を終えて>
 グリーンコープがすすめる多様な取り組みの中で、平和の取り組みは、大切な土台、根幹となるものです。組合員一人ひとりが平和について考え、言葉を交わし、それぞれの日常に平和の種を蒔き育んでいくことが、争いのない平和な社会への道筋となることを、資本と資本主義という概念から話していただきました。また、私たち市民が主体となって互いを尊重し合い連帯していくことの大切さを学び、日々の活動や組合員主権についても改めて振り返ることができました。
 グリーンコープの食べもの運動から電気の共同購入運動に至るまで、そこに貫かれているのは、人と人の結びつきを通して互いを認め合い、いのちを守るという思いです。そして広い視野でその運動の原点は平和であるということを、今後も力強く組合員に伝えていこうと思う学習会になりました。

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