はじめましてグリーンコープです グリーンコープ 共同体設立趣意書
共同体設立趣意書

 1988年3月、九州・山口・広島の25のせっけん派生協は、グリーンコープ連合を結成しました。当時はそれぞれに規模が小さく、赤字を抱える生協も多くありましたが、貧しくとも同じ志を持つ生協は、生き残っていくために力を合わせ連帯することを決意したのです。そして、集った15万人の母親たちは、わが子への想いから発した「生命(いのち)を育む食べもの」の獲得と健やかな未来を目指し、希望をもって歩き始めました。

 この歩みは決して平坦な道ではなく、規模も歴史も違う生協の連帯は多くの困難に直面しました。しかしその都度、相手を尊重し、共にその困難に真摯に向かい合い、長い時間をかけて話し合い、時には頓挫しながらも、一歩一歩連帯を深めてきました。その中で、“連帯は無条件である”という、グリーンコープの精神を獲得してきました。

 「自然と人」、「南と北」、「女と男」、「人と人」の「四つの共生」の理念を掲げた私たちは、1993年・中期計画基本構想「夢ヲかたちに」の起草により将来の方向性を明らかにし、1994年・住んでる街を住みたい街にするためにグリーンコープ福祉連帯基金を設立、2003年・「生命を育む食べもの運動」を象徴するびん牛乳の開発など、様々に豊かなグリーンコープ運動を構築してきました。この歩みの中で、新たな加入や県単位での合併を経て、現在、かごしまからおおさかまで14の会員生協38万人の仲間になりました。

 私たちはグリーンコープ連合のもとに集権し、連帯と活力を生み出しました。一方、私たちは、組合員による商品開発・リニューアルの取り組みを通して、組合員の活力こそが真のグリーンコープ運動の原動力であることを再確認しました。そして、2006年6月グリーンコープ連合第十四期通常総会において、19年の歩みを踏まえ、「切り開いてきた創業期」から「安定・成熟期」へと向かっていくことを確認し、さらに、グリーンコープ連合第十五期通常総会で、「私たちの成熟は、グリーンコープの10年先、20年先を展望し、自らを変革することが確かな実を結ぶ」を確信しました。

 私たちは、新たな連帯<一つのグリーンコープ>を目指し、大きな一歩を踏み出します。14の生協と連合、それぞれが所有する財産(ヒト、モノ、カネ、チエ、ノウハウ)の壁をとりはらい、それぞれが培ってきた経験や力を水平的に結集します。そのように、あたかも一つの生協のようになることで生み出される新しいエネルギーで、私たちはこれまで以上に、地域組合員の暮らしへの願いをしっかりと共有し、それを実現するための活力をすべての組合員と創り出し、運動を推しすすめていきます。そしてこの組合員主権を貫くことこそが、グリーンコープ運動と、生活・地域を豊かにし、私たちの将来を切り開く鍵となるはずです。

 <一つのグリーンコープ>を構想する中で、改めて私たちはお互いを発見し、歩んできた歴史の違いはあっても、同じ思いを持つ仲間ということを確認しました。一人ひとりがそれぞれの歩みの中から培ってきたもの(こと)を財産として、グリーンコープの19年の歩みを等しく同じ歴史と思えるように共有したいと思いました。
「子どもたちが組合員になる頃もグリーンコープがグリーンコープらしくあってほしい」「社会や地域にもっとグリーンコープ運動をアピールしたい」「いろんな形の助け合いの仕組みを充実させたい」…たくさんの夢を語り合い、改めて「夢ヲかたちに」で掲げた中期構想「環境・農業」「教育・文化」「地域福祉」のそれぞれを振り返りました。産直、民衆交易、たくさんの安心で豊かな商品の開発、平和の取り組み、ワーカーズ、福祉活動組合員基金、環境ホルモン対策、non-GMO、リユース、認証システム、子育て応援、生活再生事業、…たくさんのことが実現できるようになったことを感慨深く確認しました。

 しかし、と同時に超少子高齢化社会、格差社会、地球温暖化、原発・再処理工場問題等々、社会状況や地球環境の危機は非常に深刻で、私たちにはまだまだ出来ていないことがたくさんあることも実感しています。私たちは、より一層、地球の悲鳴と社会の崩壊に本気で向き合っていこうと決意しました。
<一つのグリーンコープ>に向かう私たちは、一人ひとり様々な思いや暮らしをもって集っています。一人ひとりが大切にされるグリーンコープを失わず、一人ひとりがもっと生かされ、手をつなぐことでもっと豊かになり、できることからグリーンコープ運動を確かにすすめ、さらに私たちにできることを増やしていきます。

 私たちはこれからも、生命そのものを大切にしていきます。
 私たちはもっとしっかりと手をつなぎ、もっと力強くなります。

 10年後も、20年後も、グリーンコープがグリーンコープであるために、子どもたちにすこやかな未来をバトンタッチするために、ここにグリーンコープ共同体を設立します。
 

2007年9月12日
グリーンコープ共同体設立発起人会




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