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2011年度脱原発学習会が開催されました

日  時:2012年1月16日(月)
場  所:博多バスターミナル 9F大ホール
主  催:共同体組織委員会
講  師:天笠啓祐さん(ジャーナリスト)
演  題:「東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きてしまった今、私たちにできること」
参加者:138人(共同体理事、組織委員、単協組合員)

 

 

  グリーンコープは、原子力発電(原発)を「『いのち・自然・暮らし』を脅かし、未来の子どもたちに大きなつけを負わせるものであり、共存できるものではない」と考え、脱原発社会をめざす取り組みの一環として、毎年脱原発学習会を開催しています。今回の学習会は天笠啓祐さんを講師に迎え、東京電力福島第一原子力発電所の事故そのものと現状の問題点について共有するものとしました。

 

<講師の話>

  原発と原爆は同じ原理であり、コントロールしてゆっくり爆発させているのが原発である。ゆっくりといっても千分の一秒単位でのコントロールが必要であり、そのために原発は綱渡りの技術だと言われている。
  東京電力福島第一原子力発電所の事故は4基で起き、広島・長崎の比ではない莫大な量の死の灰(放射性物質)が環境中に放出された。放射線被曝は遺伝子を傷つけ、遺伝子の
修復能力が衰えてだんだん傷が蓄積していくために、いろいろな病気になりやすくなる。また、成人に比べて子どもや胎児には影響が大きい。

  放射能は汚染された大気や食べもの、水などさまざまなルートで体の中に入ってくる。体に入った放射能は似た化学物質と同じような振る舞いをするため各器官に留まり、長い間周りの細胞を破壊し続ける。外部被曝に比べて内部被曝の体への影響は非常に大きい。

天笠啓祐さん(ジャーナリスト)

  脱原発を決めた欧州の国々はどこも国民投票に基づいている。1980年、スウェーデンはエネルギー生産の半分を原発が占めていたが、国民投票で脱原発を決めた。国民的な議論によって自分の国の将来を決定するという、民主主義の基本的精神が貫かれている。つまり上からの変革ではなく、下からの変革が大切である。
  これからの社会がどういう社会であるべきかを考えるところからスタートすることが必要である。そのときに大事なのは地域であり、エネルギーも、地域で生
産されたものを地域で消費する「エネルギーの地産地消」がまず必要だ。原発事故が起きてしまった今、地域を基盤にした社会にどうやって変えていけるか、そのことがこれからのポイントになってくる。

 

<参加者の感想より>
・ 食べものからの内部被曝の問題は子どもたちに深刻な影響を及ぼすことを知り改めて恐ろしさを感じ

   た。
・ 自分の周りの大切な人たちや未来ある子どもたちに、これからどのような影響がどのように出てくるの

   か考えると、今すぐにでも止めていかなければいけないという思いが一層強くなりました。

 

<学習会を終えて>
  今回の事故で日本の食べものも放射能に汚染されましたが、食べものによる内部被曝の恐ろしさを詳しくお聞きし、改めて「原発はいらない」との思いを強く持ちました。大事故を防げなかったことは痛恨の思いです。しかし、まだ私
たちには出来ることがある、しなくてはならない、できる限りの活動をすすめていこう、と参加者みんなが感じました。

(共同体組織委員会)



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